THE YELLOW MONKEY TOUR 2024/25 〜Sparkleの惑星X〜BLOCK3に行ってきたのよ

今頃かい!という感じだが、今頃でもなんでも書いて残しておかないともうね、砂に水が吸い込まれるように記憶がさらさらと消えていく今日この頃ですからして。じゃあもっと早く書けよという話だが、いやここ3ヶ月の間てぇーーーーへんだったんだよ。まず富山のライヴ直後にtwitterのアカウントが乗っ取られる、仕事がぎゅうぎゅうの中沖縄に引越し、引越し作業中に膝を痛めて転居後即整形外科通院、続いて歯が欠けて転居後即歯医者通院、そしてこの歯医者と気が合わない、携帯なくす(戻ってきた)、定期入れなくす(戻ってきた)、疲れのためか体調崩して発熱&咳、この咳がしつこく続いて最近ようやくおさまる…ともう泣きっ面に蜂すぎた。駄菓子菓子!6月のTHE YELLOW MONKEYラッシュに合わせてすべてが整ってまいりました!乗っ取られたtwitterアカウントも無事凍結されたしね!ブラヴォー!

ということでBLOCK3の感想、さすがにまとめて書きますが、最終的にBLOCK3は4か所行きました。3月の富山と香川はもともとチケットを取っていて、4月の福岡と名古屋はどっちもトレードで。ありがたいことでやんす。Jaguar、smileときて、グッズでコーヒー売るんだからそりゃもうFOUR SEASONSであることは予想通りなのよ!って感じだったし、実際そうだったんだが、いい意味でも悪い意味でも予想を裏切る構成だったよね。

悪い意味でもってなんだよといわれれば、そりゃFOUR SEASONSがセットリストに入らなかったことに決まってるやないか~い!いやだって…やらんわけある!?グッズで匂わせ炸裂してたってだけじゃなくて、だって…FOUR SEASONSだよ!?タイトルロールやん。楽曲の持つ意味合いからしたってやらんでいいわけなかろう!私はもう、富山で初見のとき、本編の最後まで「次かな」「次かな」と思ってたのはもちろん、アンコールだって「え、パンチからのFOUR SEASONS?あたらしいな…」と思ってたし(そして追憶のマーメイドが始まってそうだったお前こっちの子だった、なんかsmileの子のような気がしてたってなった)、マジで最後の最後までやると信じて疑ってなかったよ。もうこの上はFINALで「ここまでのとりこぼし名曲集」とかでもやってくれんと割に合わん(割に合わんとは)。

いい意味での裏切りはいろいろあるけど、まあ私としてはやっぱね、アンコール一発目のパンチドランカー。これに尽きるんじゃないですか。始まった瞬間「うそお!」って言うたもんね。しかも吉井がマラボーしてくれてるっていう。いやどうしたん…そんな「お前の夢を叶えたろかスペシャル」みたいなことしてくれるなんて…。サングラスにマラボー、パンチのツアーのオープニングそのまんまじゃんか。でもマジで、この時の吉井のビジュアルが鬼も鬼、鬼も逃げ出すカッコよさ、造形が完璧すぎてもはやこわい。あの曲間でコールされるご当地名の呼吸とか、間奏の鶴ちゃん交えたグルーヴとか、いやもう…パンチドランカーという楽曲がこんな風に甦ってくるなんて、夢見た以上の夢だったよ。永久保存したすぎる。

あとは何と言ってもI LOVE YOU,BABYかなー!!FOUR SEASONSフューチャーで私がいちばん楽しみにしていた曲といってもいいぐらい。何しろ、TRUE MINDでのライヴ映像が大好きすぎて、フロントを横からとらえたショットの完ぺきさとか、あの感じる?で4人が腕を挙げるのとか、ほんと何度繰り返して見たかわかんないくらい。でもって、この曲吉井のソロでも演奏されたことがあるのだが、そのとき「感じる」「感じて」を歌わなかったんですよ奴ァ!しかも、再集結してからもSubjective Late Showのツアーでやったんだけど、そのときも「感じる?」を歌わなかった(ほんとこういう恨みがましいおたくになっちゃダメ)。
なので、今回楽曲はやるに決まってる、けどどうなの?アレはやってくれるの?ってドキドキしながら見守ってたので、私の思い描いた通りの「感じる?」がきてもう雄叫びっすよ。満願成就すぎた。この1曲のためにBLOCK3通いてえ!と思ったぐらい。

SWEET&SWEETがド頭にきたのも意外すぎて楽しかったし、だんだんメンバーのサングラス率が増えたり吉井がマラボーしてきたり、ほっとくとどんどん派手&ゴージャスにしか振れない兄さんたち、気が合いすぎる。そうでなくちゃ。

倍率1.1倍でやるだろうなと思っていた空の青、いつ聴いても最高だし、エマのギターソロのときに吉井が手を広げて空を飛んでいるようなあの仕草、いつまでも見ていたいと思うほどなんだが、今回エマのギターがフライングVだったんですよね。富山で見たとき、わーそうかあ、レスポールじゃないのか~とちょっと残念に思っていたんです。で、福岡で見るときに開演前にお友達と「空の青最高だし、完全に余計なお世話なんだけど、フライングVなの解釈違いなんだよな~!」って話してたんです。そしたら福岡で吉井、楽曲に入る前にエマにむかって「青のレスポールじゃないんだね」つったんですよ!!お、お前、お前は俺か!?いやでもわーかるよーきみのーそのきーもちは、ってなりました。なりましたとも。

でもエマってファンが言っても吉井が言っても、ほかのだれが言っても、こういうことで自分のやりたいことを曲げる人じゃないので、ニコニコ笑って聞いてくれるけど絶対ギター変えるとかしない。で、しないってわかってるから吉井も安心して言える、みたいなところがあるよなーと。

アルバム曲の中ではどんどんラプソディを推していこう!という姿勢がバンド側にもあってよき。ワイ、愛媛で見たときの感想で「個人的にはラプソディはむちゃくちゃライヴで化けるポテンシャルを感じております」と書いてるんだけど、こういうねえ、99%単純爽快おバカロック、みたいな顔してるのにその裏には違う顔、みたいな楽曲やらせてうちの右出るものはいるかもしれないけど左に出るものはいないぐらいには超得意なんですよ(誰だよ)。MAKE OVERの壮大さもどんどんツアーのスケールが増すごとに広がりが見えてくるようで、これもツアーで育った曲だよねえ。

そうそう、今回はアニーのソロがあって、そこからのヒーセでソナタの暗闇に入っていく演出も好きだった~~。THE YELLOW MONKEYのリズム隊って、やっぱりちょっと独特のグルーヴありますよね。このふたりの相性の良さが楽曲の良さの根幹だよなーというのを実感しました。

そういえば今回、ステージのスクリーンがさ、ピリオドの雨で雨、月の歌で月、空の青で青い空とむちゃくちゃ具象に寄せてたのでど、どした?となったな。最初見たとき空の青のときスクリーンに空を旋回する鳥が映ってた気がしたんだけどそのあとは気が付かずじまい。個人的な好みを言えばあそこは吉井のパフォが「飛んでいる」のがいいので、鳥とかべつに、大丈夫っす!心の目で見まっす!と思ったり。

名古屋で見たとき5階席だったんだけど、この日は吉井がなぜかむちゃくちゃ5階席を贔屓してくれて、5階〜!離れてるとより強い気持ちが伝わるとか、俺だけはお前らのそばにいるとか、挙句「俺は5階席が1番好きだ!愛してる!5階席が最高だ、これからも5階席のチケット取ってくれ!」と言われて素で「いやだよ!」と声に出てしまった私なのだった。愛されなくてもいいから近くがいいです(シビア)。

BLOCK3のオーラスはNHKホールで、最初当日の中継は仕事でどうしても見られず、アーカイブもないってことでマジふて寝してましたが、大勢の声が届いたのか1回限りのリピート放送をやってくれるということで、なんとかそこで(会社はちょっと早退させてもらったけど)見ることができました。FINAL BLOCKが設定される前はこれがツアー千秋楽になるはずで、それがNHKホールだったからこそ、ここでFOUR SEASONSフューチャーのセットリスト、という風に考えたと思うんですよね。

FOUR SEASONSの楽曲のライヴ映像の多くはTRUE MINDというビデオに収められていて、このTRUE MINDの映像がきっかけでバンドを目指したひともいる、って吉井がMCで触れていましたけど、志磨さんとかまさにそうですよね。でもって、私にとってもTRUE MINDってもう親というか、最初に見たもの親と思うの習いでいけばあれはもう私にとっての親なんです。比喩ではなく、ビデオが擦り切れるまで見た。ぜんぶ覚えてる。で、あのビデオに収録されている映像の多くがNHKホールで演奏されたものなんですよね。

本音を言えばね、憧れて憧れて憧れて、憧れ続けたTHE YELLOW MONKEYのライヴ映像をNHKホールで追体験できる機会、そりゃ是が非でも会場に行きたかったですよ。チケット運に恵まれず、沖縄への転勤がきまった段階でトレードもさすがに諦めざるを得ず、むちゃくちゃ悲しかったです。それで中継まで見られない(かも)って、いやなんのために働いてんの俺…?ってじっと我が手を見ちゃうのもむべなるかなだよ。思いだけなら誰にも負けない気持ち、あるけどさ。でも思いだけじゃどうにもならんのよなあ。

でも、ちゃんとNHKホールの場所が彼らにとって特別なものというか、サンキューメッセージでもTRUE MINDのビデオの話をしてくれたりして、彼らにとっても良い思い出なんだってことを伝えてくれたこと、嬉しかったな。このバンドの、そういう縁というか、因縁というか、そういうものをないがしろにしないところ、本当にありがたいなと思います。

なんかさ、BLOCK2まではまだ、今日の吉井の声の調子はどうだとかそういう話題がXでも上がってたけど、だんだんそういう声すら聞こえてこなくなったのがマジですごい。本当に再生しつつある、取り戻しつつあるっていうのを昨年から続くツアーでリアルタイムで体験できるのがすごいし、これは東京ドームの感想でも書いたけど、いい時も悪い時も、そういう姿をファンと共有してもいいって思ってくれてることがすごいなと思う。なんか、かっこつける相手じゃなくて、一緒に歩いていく同志として見てくれてるというかさ。

気が付けばBLOCK1の初日からもう半年近く経ってて、こんなにバンバンライヴやってイベント出てって、なんかそれこそFOUR SEASONSぐらいの、どんどんライヴの本数が増えて大きな舞台に呼ばれるようになってっていう、あの頃と同じぐらいバンドがバンドとして生きることに前向きになっているような気がする。それって本当に得難いことだと思うし、できるだけこの「季節」をバンドと一緒に楽しんでいたいなと思わせてくれるBLOCK3でした。

さて!FINAL BLOCKはもうとっくのとうに開幕しておりますが、私は神戸&横浜にお邪魔する予定でございやす!!ってもう明後日の話ですけどね!ほんとギリギリにならないと宿題に手を付けない女でごめんよ!FINAL BLOCKめちゃくちゃ楽しみです!!!

THE YELLOW MONKEY TOUR 2024/25 〜Sparkleの惑星X〜BLOCK3 セットリスト
SE:考える煙
Sweet & Sweet

SHINE ON
Exhaust
ドライフルーツ
I LOVE YOU,BABY
ピリオドの雨
Love Sauce
ラプソディ
Make Over
月の歌
ソナタの暗闇
太陽が燃えている
Father
空の青と本当の気持ち
~アンコール~
パンチドランカー
追憶のマーメイド
Beaver