9999プロモーションラジオメモ J-WAVE SELLECTION(2019.03.11)

吉井さんがご自身のモバイルで「取材爆盛り」と書かれてましたが、ここから先もうラジオのコメントだ雑誌だ地上波だ(あるの?)なんだかんだと大波小波がざんぶざんぶと寄せられることは想像に難くない!そのすべてについていけるとは到底思えませんが、今やradikoでエリアフリーとタイムフリーをかけ合わせれば大抵のラジオをエアチェックできる時代、せっかくの19年ぶり!のTHE YELLOW MONKEYのアルバムのプロモーションなんだからしがんでしがんでしがみ倒しておきたいものよのうということで、プロモーションで見聞きしたこととかをちみちみ記録しておこうかと。

 

いや、というのも日曜日にオンエアしていたJ-WAVE SELLECTIONが思いのほか濃厚こってりで、私の「これどこかに残しておきたい」欲がボウボウメラメラと…わるい癖だぜ…でもそれでこのブログ生き残ってきたからさ…という自問自答。以下ラジオでの吉井さんの発言を中心に書き起こしたものです。ちょっと発言を再構成している部分があります。

ーまず思い浮かべていたのはライブやもちろん作品作りも含めて、総合的にTHE YELLOW MONKEYを同じベクトルで進めるって感覚ではあったんですか。

 

「えとまず僕が思っていて伝えたかったのは、別に名前はTHE YELLOW MONKEYじゃなくてもいい。きみたち4人とやりたいんだと。それがまず先にあったので、過去の楽曲なんか別にもうどうでもいいし…って贅沢な、もったいない話なんだけど、心意気としてはね?新バンドをきみたちと作りたいから、どこでやりたいとかそうことじゃなくて、とにかくもう一度俺とバンドをやってくれないかと。バンドをやるには君たちがベストだと、君たちが宝だということをまず伝えたかった。ちょっとクイーンの映画みたいだね?

だからまあボヘミアン・ラプソディも見ましたけどメンバー全員。みんなもう号泣してて、マスクの中が加湿器みたいでしたもん。いや身につまされるなんていったらおこがましいですけど、もう我々にとっては痛いほどわかる話なわけですよ。パンドラ、オトトキ以上に我々のドキュメンタリー映画なんじゃないのぐらいな。」

 

ー15年の間のTHE YELLOW MONKEYという存在との距離感はどういうものだったんですか。

 

「最近思うんですけど、僕ら4人はロックの憧れがすごく強くて、ちょっと日常的じゃない恰好をしたロックバンドに憧れてバンドを始めて、日常的じゃないことをしたくて曲を作って世界観をアピールして、だからやっぱりロックミュージシャンとかロックンローラーとかロックスターになるためのツールというか、もっと言うと変身ベルトみたいな、ロックミュージシャンになるためのツールだったんですよ、THE YELLOW MONKEYが。それで2001年の実質最後の東京ドームでそのベルトを奪われちゃった。奪われたというか、ぼくの中で振り返るとそのときロックバンドというものが機能しなくなった時代ではあったんです。4人で生のライヴで演奏するというのがその時の流行りじゃないというか、ドラムをエディットしたりヒップホップが入ってきたり、ロックバンドがロックバンドでいることが恥ずかしい時代に感じていて、そういうところでTHE YELLOW MONKEYを続けていくことがつらかったっていうのもあって、そこでぼくはボタンを押しちゃった。一回ナシにしたい気持ちがあった。

 

そんな中で時の試練としてほそぼそと活動するのが本当はかっこいいんだけど、やっぱり周りの大人もそうはさせてくれないし焦る人もいるし、いやいやバンドなんだから色んな時期があるし色んな季節があるから、別に今の時代食っていけなくてもいいじゃん!ってみんなが共通して決めれなかったのかもしれないね。

 

我々はロックゆとり世代だから、90年代に成功しちゃって、だってものすごい巨額なものが入ってくるでしょ?100万枚簡単にCDが売れたりだとか。今ありえないから。その代わり2000年以降、特に今の若いロックバンドの子たちってすごくフレキシブルだし、自分のコラージュとしていろんなものを吸収して音楽として表現してるじゃないですか。それはそれですごくうらやましく見えるんですけど、でもロックの莫大な夢と希望みたいなものを知ってる世代でもあるからつらかったというか。

 

4人バラバラだとどこにでもいる普通の人間、でもTHE YELLOW MONKEYがこの4人で集まるといろんなものが味方するんですよ、昔から。」

 

この、ロックバンドというものが時代に有効なものではなくなった、という趣旨の発言は、わりとそれに近いことを解散前にもしていたことがあって…というか、私は今でも吉井さんが「古くさく見えた」と言ったときの憤怒の感情を忘れてないんだけど(しつこい!お前はしつこい!)、時間が経ったからこそ当時の感情をかなり距離をおいて冷静に振り返っていらして、ご自分の中でも整理できたところがあるんだな~と。

 

そこから「そこでほそぼそと活動するのが本当はかっこいい」でも「それができなかった」というあたりがね、いやーなんとも、苦しい気持ちを感じないわけじゃないけど(何しろトラとウマが寝ない寝ない)、でもわかるなぁ…という気持ちにもなったりしてね。これが歳月ってやつなんですかね。

 

番組ではまたも吉井&アニー、エマ&ヒーセの組み合わせで、わちゃわちゃ年下組とほんわか年上組のトーク楽しかったです。アニーと吉井は再集結とっぱちの代々木の話もしていて、人間の口の中ってあんなに乾くものなのか!!とふたりであのときの緊張ぶり熱くふり返っておられました。

 

あとボヘミアン・ラプソディのくだりはね、聴きながらそうでしょう!!!!そうでしょうとも!!!!!と私は首を縦に振りすぎてもう痛い、首が。リッジファームでのそれこそ「最高だね、これがずっと続けばいいね」的風景だったり、あのソロを言い出す空気、もう一度自分とバンドをやってくれと持ち出す場面、あとライブエイドでドラムを囲むように立つシーンとか、いやこれ思い出さずに見るの無理ゲーですがな!!!って感じでしたもんね。ご本人たちの口からそのことが聞けてよかったです(笑)。