武道館のレポートいつ書けるかわかんないしもう今日逃すと最終的に書き逃すだろうと思ったので勢いでUP。札幌武道館参戦予定の方は回避で。セトリバレあります。
吉井を城ホールで見るのは結構久しぶりな気が。右斜め後方の2階最前列から見ました。視界クリアで見やすかった！背面を全部あけていてステージセットはなし、スクリーンもなし。ステージサイドに近いところにテレビサイズぐらいのモニタっぽいものはありました。
定時から若干押してメンバー登場。吉井さんのお召し物はちょっとラメがかったブラウンカラーのジャケット、下にシャツを羽織っていたみたい。ジャケットは途中で脱いでました。インナーは白。お友達にオペラグラス借りてみてみたけど多分あの鍵のネックレスしてたと思う。
たいていそのまま1曲目に入るのに、今日ははじめる前に初っぱなから客を煽る煽る。いきなりアンコールありがとう！とか。酔ってんのか（笑）いつも年末は忘年会気分だけど、俺としては今日の気分は新年会です、新しい年を迎える気持ちで、今日を最高の夜にしよう、とか言っていた気が。それにしても1曲目はまさか！これがくるとはという感じでした。久しぶりに聴いたな～。この曲の時だけちょっとギターの音が聞こえづらい･･･という感じだったんですけど、３・４曲目あたりでもうベストな感じになってたと思います。宗さんさすが！
しかしジョシュのドラムはほんっとにカッコイイね。何回か腰が砕けそうになりましたマジで。黄金バッドのラストはもちろんですが、そういう派手な所じゃなくても細かいフィルの音のクリアさ、キレのよさ、そして叩いている姿も超一級にカッコイイ。あのスネアを叩く前に手をくるっと上で回すとことか、いちいちツボ。
今回急遽参加してくださったベースのジャスティン・メルダル・ジョンセン。好きです（告白）。ベースを弾くときのアクションとかがなんとなくスピッツの田村さんと重なるところがあって、バーニーと煽りあったりステージサイドにアピールしたり、見ていても楽しいし太めのベース音が個人的にはかなりタイプでした。
全体的に39108の曲が多かったなと聴きながら思っていましたが、実際どうだったのかな。ハミングバードの曲が極端に少なかったような？わりとまったりした入りでしたが、黄金バッドあたりで吉井も完全にエンジンかかってきた感じがありました。
黄金バッドのあとのMCで「吉井和哉グレイテストヒッツでお届けしています」「世間の評価は低いけど！」「隠れファンはいるはずだ」（笑）「グレイテストヒッツといいながら、次の曲はカバーです」「ジョンレノンスーパーライブという曲で･･･あ、曲じゃねえや」「ビートルズの曲だけど、個人的にはジョンの曲だと思っていて」「これがいい感じに吉井和哉の曲に仕上がりました」「縁起の悪い歌詞だけど･･･俺の歌詞はいつも裏表です」（この言葉忘れた、逆さまの言葉なんだよ、というような意味のこと）で、「YER BLUES」。聴きたいと思っていたので嬉しかったんですが、それよりも吉井の第一声の凄まじさに驚いた！うっわあこんな声出せるようになったんだな･･･！っていう。これは文句なしに格好よかったです。
そしてそのブルースの流れから「ウォーキングマン」。絶品でしたねええ。流れもいいし、前の曲の勢いが残っていてツアーの時とはひと味ちがうウォーキングマンでした。LONELYはＡメロの部分を渋くささやくように歌ってたんだけど、これはいまいち不発だったような感じも（笑）
最近すっかり関西弁講座をやらなくなってすみませんでした、と言ってひさびさの関西弁講座開催（笑）ダンディーな関西弁のおじさまを見かけたのでその人の真似ね！斜め後ろにその人が座ってます、電話してます、
「ああ･･･ええよ～」（ニュアンス伝えるの難しいわ、低めの良く響く声でとにかくエロさ満載な感じ）
「ええよ～････ああ、ええよ～･･･買うたるよ～」
･･･文字で伝えるのは諦めました（笑）いや、よく雰囲気出てたし確かにいるそういうおっさん！といういやらしさ満開で大ウケでしたよ（笑）そしてその「ええよ～」から「20GO」。えええええ（笑）しかも曲中にも「ええよ～」「買うたるよ～」どんだけ（笑）
黒馬、欲望、I WANT YOU（何故か下手客席の前で演歌歌手のようなお辞儀バロス）と畳みかけ、さらにジェニー爆弾投下ですよ。燃えたー！！ここ結構汗だくになりました。ジェニー終わった後「たのむ休ませて！」みたいな感じだったよ、もう1回聴きたいけどもう1回同じの来たら倒れるぐらいな。あーいうの久しぶりだったなー！照明もレインボーカラーでかわいかった！そうそう、さっきステージセットなしで背面あけてた、と書いたんですけど、その後ろのブロックの通路を照明の反射板に見立てて照明プランを組んでるのが個人的にめっちゃGJだと思いました。あれどうやったって札幌では使えないし武道館もああいう効果は出ないと思うんだけど、各ステージで照明プラン組み直しているのかしら。すっげえなあ。
グレイテストヒッツなんて冗談で言ってるけど、どうしてもなかなかやらない曲もあって･･･暗い気分を思い出してヤだ、とかそんな個人的な理由で曲を出し入れしているんだけどね。次にやる曲も久しぶりで、こうしていま聴いてみるとああ、いい曲だなあって。こうして演奏するの楽しみにしてきました、といってBEAUTIFUL。
久しぶりに聴くなあと思い、静岡に住んでいたときこれをipodからかけっぱなしにしながら夕日が映える海岸を見てたときのこととか思い出したりして、ああ、ここの歌詞が好きなんだよな～、公園の噴水は何時までか 僕たちがそれを知ったって意味ないか 人類の愛情は元気かとか 結局人間はひとりかとか････そのあとを吉井は歌わなかった。あれ？ここの部分を客席に託したりすることないし、そういう仕草もなかったし、歌詞を忘れたのか、それとも、と私は思った。感極まったのかな。そのあとの声は心なしか震えていたようにもおもったけど、気のせいだったのかもしれない。
やって欲しいなと思っていたPHOENIXが来て小躍り。ブレイクの所の吉井、見えてないけどあれ絶対最高に格好いい顔してたはず。心の目がそう言っている（笑）続いてONE DAY。さっき後方の2階最前列だったと書いたんですけど、だから目の前にアリーナの客が見渡せる感じになるんですよね。吉井の姿とそのアリーナで高く掲げられる拳を見ていて、なんとなく万感胸に迫るというか･･･解放されたんだなあと改めて思った。私もそうだし、吉井もきっとそうなんだろうと私は勝手に思った。降りた電車に誰が乗ってたかなんて気にすんな、と彼はうたった。
もう彼らは遠くへ行った。
そうだ。もう彼らは行ってしまった。
本編ラストはビルマニア、そしてノーパン。いっやあこのノーパン･･･人間は格好良すぎるものを見ると笑う、というのが私の中の定説であると繰り返し言っておりますが、もうほんとどうしたらいいんですかコレっていう。あまりにもすごすぎて笑うよこれは。そしてほんとうちの子は赤い照明が世界一似合う（言わせておいて－！）
アンコール。これも曲をはじめる前にMC。今年はほんとうにいろんな別れが･･･みんなもだと思うけど僕個人的にもあって。生きている以上しょうがないことだけど、そういう気持ちをこめて作った曲です、これも久しぶりだけど吉井は言った。このBELIEVEという曲を、もちろん何度も聴いたし、ライブでも何度も耳にした。だけど私は今、はじめてこの曲を聴いたんだなと思いました。そう思うぐらいこの曲の佇まいが違って聞こえた。思えば吉井は、いつも、こうやって自分に言い聞かせていたんだなと思った。この曲に限らず、いつも彼は自分で自分を励ましていたんだろう。だからこそ、それは安っぽい応援歌にはならずに、真のところでひとを支える曲に育っていくことができたんだろう。あなたの心に届くように叫び続けてたい、永遠に魂に刻まれるように叫び続けてたい。歌い続けてたい、と言ったように聞こえたがそれは気のせいだったかもしれない。人は皆 星になる そのわけは そのときわかる。以前の渋谷陽一のインタビューではないが、吉井は今日この曲をI BELIEVE IN YOUという気持ちで歌っていたのかもしれない。
WEEKENDERとファナカンもとても楽しかったが、個人的にはBELIEVEの余韻が残ってしまった感じはありました。あと、最後の最後になんだけど、Shineが最後っていうのは個人的にはそろそろ変えてもいいのでは、という気がします。まあこれをやってる吉井はほんと幸せそうなので、彼にとってはこの曲は外したくないものなのかもなーとも思いましたが。
ツアーが終わって4ヶ月近く、イベントをのぞけばほとんどステージに立ってなくて、しかも3公演のみのバンド編成で、メンバーチェンジもあって･･･という状況下ではありましたが、基本的に代々木以降の好調さをキープしたまま、ZEPPの雰囲気をアリーナクラスに拡大してお見せします、というライブになっていたのはすばらしい。そういえばメンバー紹介で、ジョシュのことを「ソロになって最初に仲良くなったミュージシャン」ジャスティンのことを「2番目に仲良くなった」ジュリアンを「3番目に仲良くなった」ってまたテケトーなこというなあ、と思いながら見ていたら、最後ジュリアンを紹介し終わった後、自分で自分を「俺！」って紹介していたのがなんともキュートでした、あははは。
ZEPPはZEPPで雰囲気違うでしょうし、武道館は魔物の棲む28日ということで、また違うものが立ち上がってきそうですよね。武道館での再会が早くも待ち遠しいです。
