6thアルバム「SICKS」収録。「楽園」のカップリングでもある。
個人的にTHE YELLOW MONKEYの楽曲の中でも屈指の「ライブ死に曲」。 もちろん、ライブで盛り上がる曲なんて他にも腐るほどあるわけだが、この「見てないようで見てる」は最初から最後までほぼ一定のペースを刻むという点で他と一線を画しているのじゃないかと思う。ある意味全編サビ。本当に何度「も、もうだめです・・・!」と音をあげそうになったことか。曲の最初はそうでもなく、階段だって二段とばしで行けちゃうぞ♪ぐらいの余裕があるのだが、中盤あたりから「ヤバイ」と思い始め最後の「あんたあの娘のなんなのさ」(もしくは3.10なら「横浜ー!たそがれー!」)あたりから本気で息が切れはじめる。しかもそこからが長いのだ!まだあるか!まだあるか!気分は万里の長城を越える旅人である。
しかも、パンチのアリーナツアーではMY WINDING ROAD、BURNに続いてこの見てないようで見てる、そして間髪入れずにLOVE LOVE SHOWと続くのだ。死ねってか。あの頃、いくら食べてもカロリーを消費できていたはずだよ。
DVDでは3.10の他にREDTAPEにFIXツアーのものが収録されていて、途中にスタジアムツアー「紫の炎」のオープニングフィルムになった保冷車で歌うイエローモンキーの映像がカットインしている。FIXのやつは最初にデリカット眼鏡をかけていて、これを見たとき「この人頭大丈夫か」と思ったものだが眼鏡を外したあとのニヤリ笑いに今度は「私は頭大丈夫か」と自ら問いかけたほど最高に邪悪で最高です。ちなみにREDTAPEにはこの保冷車バージョンの完全版が特典映像で入っている。BLUE FILMにも収録されていて、こちらは正面の固定カメラ。ころころ転がる吉井が可愛い。 紫の炎で思い出したのだが、このREDTAPEに収録されている西宮スタジアムでのライブの時、メンバーの登場を今か今かと待っていたら、頭上をヘリが旋回しだした。皆途端にざわめき出し、「え、あれ?」「まさか?」とまるでそのヘリから今にもメンバーが出てくるのではないかというような注目ぶりだった。もちろんそんなことはなく(当たり前だ)保冷車での登場だったわけですけれども。
いやらしいことをしようぜ 素敵なことにすり変えて 目と目をバッチリ合わせて 「本当は見てた」と言おうぜ