マチネとソワレの間

吉井さんのモバイルで「扉座見に行っていた」発言見て飲んでいた紅茶を吹き出しそうになりましたが理性がそれをさせず無理矢理飲み込んだら咳き込んだ!

ぴーとです。

ああびっくりしたー。

観劇を趣味とする者として当然ですけれど、「吉井和哉と劇場で遭遇してみたい」という願望っていうのはあるんですよねー(妄想乙)。街中とかじゃなく劇場ね。それはライブと違うところで、ライブは関係者席ってあるけど芝居はないから、基本的に。同じ客席、同じ空間にいるわけですよ、どんなアイドル、どんなアーティストでも。吉井さんが見に行ったサザンシアターなんてキャパも小さいし、サザンなんて、サザンなんて、ロビーだってめっちゃ小さいんだぜ!?あそこに吉井がいたんかー、と思うと気も動転するわ。関係ないのに(笑)

以前新感線を観にヒーセが来ていた(MADさんがバンドで参加してたからだと思う)というのを聞いたとき以来の驚きでした(笑)

しかしなんで扉座なんだ!いや伴美奈子さんのことはあるとして、そもそもなんで扉座の伴さんなんだって話であってね。MORALITY SLAVEの冒頭に参加してる新宿梁山泊村松さんとかはなんかいかにも!って感じで意外でもないんだけど。スタッフとか役者さんに個人的な知り合いがいるんかなー。

しかし吉井が以前に見た扉座の芝居ってなんだろう。jaguarの時に影響があったってことは94年以前で、でも13年ぶりぐらいに芝居を見たって書いてあるから最後に見たのが扉座とは限らないのか。93年あたりっていうと善人会議から扉座に名前が変わった頃だよなあ。吉井が見たのが夜曲だったらいいのに、あの戯曲大好きなんだー(聞いてない)

扉座主宰の横内謙介さんは役者よりも役者っぽい男前!と演劇界に彗星のようにデビューされた頃から言われているんですが、横内さんのこの日のblogとかは吉井の言っていた「深い話」の断片が感じ取れるんじゃないかとおもいます。

ちなみに扉座の六角精児さんはドラマの「相棒」で鑑識の米沢さんをやってる役者さんですよー

しかし、13年ぶりって、そりゃ劇場で遭遇なんて夢のまた夢だな、あっはっは、っていうか吉井さんよ毎度毎度美輪さんに誘われてるだろうにそれはどうしたんだい(笑)

私は自分が芝居好きなので、吉井にもこの芝居見せたいなーとか思うこと、ありますそれは。清水&蜷川コンビの「タンゴ・冬の終わりに」とかね。あと歌舞伎のあのケレンたっぷりな世界とか、絶対好きそうなのになって思う、思うんだけど、でも吉井って感性が剥きだしになって生きてるような人だから、いちいちいろんなものを受け取りすぎちゃうんじゃないかなとも思う。やっぱり一本でも「生の芝居」を観るって結構な心の体力が必要ですからね。吉井が本を読まないって言ったり映画や芝居を積極的に見ないのは、言葉から受け取りすぎちゃうからって部分もあるのかもなとか。

しかし、先日UPしたスライドショーを作っていても思ったけど、私はあのバンドのシアトリカルな部分、「劇的なるもの」に強烈に惹かれていたんだなあということをまざまざと思い知らされるというか。あの映像の中で、最後の4人のショットの連打以外でメンバーの写真を使ったのは2枚、その2枚よりももっともっとかっこいい写真は多分ある、だけどあの2枚は究極に「劇的」なショットなんですよね。

ライブを観ていても、一切「等身大」とか「素の自分」なんてものを垣間見せることのない4人の佇まい、それを引っ張る吉井の演者としてのオーラ、というのは凄いものがあったし、それは最後のライブまで喪われていなかったと思います。

解散して、もしかしたら4人ともそういうものから自由になれたのかな-、とか思うと、ほっとした気持ちも寂しい気持ちもありますが、まあ変わらないものなんてどこにもない。変わってしまったものを嘆いていてもしょうがなかろうもん。

うーん、モバイルに軽く反応するだけのつもりが思わぬ着地点に(汗)