遙かな世界 #9

昭和好き英国好き洋楽好き、三国一の幸せ者がオチっていう、なんだかほんとよくわからない(でも楽しい)MCから、「昭和っぽい曲を一曲」。

正直この流れで「遙かな世界」だったってことをほとんど覚えてませんでした・・・観客も一瞬リアクション取れてない感じにも聞こえるなあ。

しかしついさっきまでのあのアッパー&アッパーな流れから一転この空気。でもってさっきまでとは違って観客に対するあからさまなアピールはヒーセもエマもしないんだけど、それがまた別ベクトルの格好良さになってるつーんですか?エマのあのシルバーラメのテレキャス好きだな~。あのミラーピックガードに反射する光を我に・・・!とか思ってたもんだったよ。でもってこういう曲でのヒーセの「歌うベーシスト」っぷりはとにかくすごい。ギターのフレーズじゃなくてベースのフレーズが浮かんでくるもんなあ。

間奏のところで吉井は微動だにせず、ずっと虚空をみつめているショットが映るんですが、この人の静と動に対する嗅覚というか、止まることでより深く印象づけられるっていうことをこの人は本能で知っているんだろうなあと思い知らされます。

でもなあ、これも本当にレアで、比較的(吉井に)愛されていたjaguarのアルバムだけど、やっぱり終盤の曲はなかなかヘヴィーだってこともあるのか、あまり披露されなかったなあ、などと思い、でも吉井のこのパフォーマンスには「久しぶり」な空気がそれほどあるわけじゃなくて、やっぱりjaguarってのはいろんな意味で特別なのかもと思いますね。