ROCK IN JAPAN FES 2011 0807 レポート

続いて日曜日、最終日のレポざんす!例によって吉井が幅をきかせているが、許されて!

翌日起きたらがっつり昨日の疲れが残っていてヒッヒッヒ寄る年波には勝てねえなヒッヒッヒ、と幾分壊れ気味になってみましたがそんなことしてる場合じゃない。なにしろ今日は吉井とエレカシと民生が出るのである。疲れている場合じゃなくってよ!つーかこれお友達に何回も言って笑われたけどエレカシと吉井が同じ日とか、嬉しいけど困るのよ!そんなメインディッシュ続けて頂けないのよ!しかしメインが続く以上今日は体力温存コースしかあるまい、というわけでホテルを出たのは10時過ぎでしたでしょうか。そしてこの日は極力身を軽くしよう!というわけで敷物とかも持参せず、最低限の荷物を持って参加。しかしこれが吉と出た。グラスにシートを敷いてもこのタイムテーブルではほとんどシートにいないし、しかも昨日学んだことですがこういう気候だと芝生の草いきれで疲れることこの上ないのです。休むときは日陰で!という鉄則を貫いたことでだいぶ体力温存できました。

なので会場に着いてもまず梅茶漬け食ってみたり、ハム焼き食ってみたり、一度は体験したいと思っていたエレキコミックやついさんのDJBOOTHを覗いたりとまさにまったり。やついさんのDJBOOTH、ほんとは中に入りたかったけど一杯で入れなかった!すごい人気!ウルトラソウッ!ヘイ!を一緒にできて嬉しかったっすww この日は民生の数人カンタビレの録音風景がustで中継されていて、それが茶屋ビレッジの特設ビジョンで映し出されているということで、エレカシ前にぽてぽてと出かけてはみたんですが、やっぱちょっとああいう場所でずっと見てるというのも落ち着かなく、日差しやタープの影で見づらかったというのもあってチラ見した程度でした。でも民生が黄色のワークシャツがすごくお似合いでRCM特製の赤いヘッドフォンもすごくお似合いでかわいかったってことはわかりましたよ!

エレファントカシマシ

吉井ちゃんのことを考えて体力温存のために下がり気味で見ようかと考えていたんですが、ちょうど前方ゾーンがステージの日陰になっていたのでふらふらと誘われるように前方に。下手のほとんど最前あたりで見てました。しかしここで日陰で待ったのは正解だった…!疲れ方が全然違いました。そのあとは影は伸びていく一方なのでらくちんらくちん。 宮本は白いシャツで登場、なのは予想通りだったんですが、なんと髪をばっさりとお切りになってらっさるではないのーー!ひえー!、か、と思わず声に出そうとした瞬間、後ろの方が「かわいい…!」と感に堪えたように仰ったのでぶんぶんと頷きまくりました。かわいかった…(ぽわわわ)。あんなに短くしたの久しぶりじゃないでしょうか。今日はヒラマさんと蔦谷さんがサポートにいらしていてエレファントカシマシSのそろい踏み! 1曲目からいきなり「悲しみの果て」。フェスでは百発百中といっていいほどやってくれる楽曲だけど、1曲目というのは珍しいかも。続いて「俺の道」がきたんですが、途中でタンバリンを叩いて3回ほど叩くとすぐ捨てるという宮本先生ならではのタンバリンプレイも炸裂。「昔の、激シブの曲で、でも大事に歌ってきた曲」という前振りだったので一体何が出るのか、と思ったら「風に吹かれて」。イントロはギターバージョンのほうでした。いやめっちゃ嬉しいですけどでも激シブなのでしょうか…w 幸せよ、この指にとまれのとき、観客がわっと沸いたのが印象的でした。こういう場所で定番曲もさることながら新曲が浸透していってるんだなーと実感。エレカシほどのキャリアのあるバンドでそれってすごいことですよね。続いてso many people!!きゃーと思わず喜びの声をあげてしまったわたし。ソーメニー大好きなんです。ライブでも何回も聴いたことあるけど、何回聴いてもいい!ブレイクが入るところと、だんだん曲のテンションが輪を描くように上昇していくのがたまらなく気持ちいいんですよね。この日のソーメニーはピッチちょっと早めでした。トミのバスドラが炸裂してたなー。 続いて俺明日。なんだろう、オーディエンスの待ってました感がハンパなかったですこれも。時間の経過がわからないので、あれっもう大詰めなのかな、これでガストやって終わりかなとちらっと考えて、そしたら思った通りガストロンジャーが来たのであーこれでラストだな、と思っていたのですがガスト終わりで成ちゃんがベースを変えるのを見ておっとまだかと。そしたらここで生命賛歌!えー!いや嬉しいけど構成的に意外だった!

そしてラストは闘うしかねえんだろ、エブリバディ、とくればファイティングマンしかない。ラストの3曲はギターを持たなかったね宮本。ガストのときに下手まで走ってきてくれたのも嬉しかったんだけど、ファイティングマンのときに、シールドを伸ばす時間も惜しかったのか、マイクを床においてこっちまで走ってきてくれて、マイクを持たずに観客にむかって叫んでた、汗でシャツがぴったりはりついていて、もう全身全霊使い果たした感じがあふれてたけど、でもあの宮本の眼のかっこよさ、なんかもう陳腐な言い方だけど心をわしづかみにされてしまう。そして何度聴いても、ファイティングマンの「自信をすべて失っても誰かがおまえを待ってる」というフレーズにぐっときてしまうのだ。 エレカシは今年結成30周年、30周年って、なんかもう「桁が違う」って感じがしてしまう。中学の同級生が組んだバンド、山あり谷ありがあったバンド、でもこうしてこのでっかいステージで、12年連続出演し続けていて、今なお新しいファンを獲得しつつあるってほんとにすごい。カッコイイ、という言葉以外に何を言えというのか、って感じだ。カッコイイ、ほんと、エレファントカシマシはカッコイイ!! 

奥田民生の数人カンタビレ

シーサイドトレインでレイクに移動。今日は省エネですけん(笑)民生の前のアクトがすごい入りでレイクは入場規制中でした。その間にトイレやら水分補給をしながらレイク終わりを待つ。 それで、数人カンタビレってどうすんのかなーとぼんやり考えはいたんですが、まさかほんとにカンタビレのテイで1曲しかやらない(しかも演奏しない)とは想定外でございました(笑)いや、セットチェンジをぼーっと見てたら下手からカンタビレのセットが滑り出てきて、もうから民生がそこにいたからねww最初、あまり気づかれてなかったけど、明らかに民生だったし猫背になったままPCにはりついて作業中でした。いや時間なかったんだろうなー。

開演時間になって、民生から趣旨のご説明。いちおうひとりカンタビレも観に行ったし、このセットが出てきたってことはどういう感じでやるか予想はついたけど、いやーこれは民生にものすごく興味がある!って人でないときびしいのではないか…と余計な心配もしてみたり。ほんとに時間がないのか民生もちょっとわたわたしていて、いやもうそういうところを見られるのはファンとしては嬉しかったですけれども。 コーラスを重ねて録って(この早業、ほんとこんなの誰でもできるもんなのか?違うだろう!と思いますよネ)、それで「お客さんにも参加してもらいたい」と。えー!名古屋のカンタビレのとき、ハンドクラップで客が参加したがったら「できるの!?そんな素人ができるようなもんじゃないんだよ!」といつものごとく突き放されたので(でも結局参加させてくれたんだけどね)、意外だったんですが、やーでもこのコーラス参加はあってよかった。所在なげだった会場の空気が一変したもんね。 フェスの歌、ということで観客の声が入る演出にしてくれたみたいなんですが、「暑いのがフェス」というフレーズを何度か練習させるのに民生が指揮してくれてました。でもね、あれモニタはずっと民生を映してくれないと、後ろの人見えないからね!歌ってる観客録りたい気持ちもわかるけどさ。1回目は4つめぐらいでバラバラになって民生に「ちゃんと(指揮を)見てる?自分勝手はいかんよ」とダメだしされてしまいました。しかし、2回目は驚くほどきれいに揃ってそのまま何フレーズが続けて録音。終わったときに民生が「うまい!」と言ってくれたのがすげー嬉しかったっす!しかもそのあと「すごいね、なんかこんな大勢のひとが…っていうことに感動するね」って!あの民生が!こりゃ喜んじゃうでしょうよ!

そのコーラスを入れて、若干作業の時間もとりつつ、最後にみんなで曲を聴くことに。「参加してくれたアーティストも来てもらって…」と民生が言うので「エッ吉井も?」と思ったんですけど、「来れる人は」と続けられたのであーじゃあ来ないなーと。だってもうこのあとすぐ出番だし。だいたい見てる私たちですら効率よくグラスに帰る方法を検討しているぐらいなのにさ…なーんて思っていたら。ら。

吉井キタ。

ええーー!つって一瞬友人と手を取り合って立ち上がりましたスイマセン(すぐに座り直しました)(階段ゾーンで見てたので)。ひえーー、もうサプライズってそもそもカンタビレに出ること自体がサプライズなんだろうと思っていたのでまさかここで!っていう。 舞台上に白いソファとデッキチェアが用意されていたんですが、当たり前のように白いソファのほうに座って、当たり前のように足を組んで、当たり前のように深く腰掛けて民生を見ている吉井の、吉井の、優雅さっつーか、なんだもう、正直「このカッコイイ生き物何!」みたいな、ちょっと人外魔境でした私にとっては。モニタに映るたびに口から変なモノが出そうになりましたマジで。しかもですよ、モニタにアップになったときにシャツの模様を見て、その瞬間私の脳内黄猿ファイルがざざざざと音を立ててめくれたよね。あれ絶対見たことあるあれ絶対見たことある、なんだなんだなんだ?そして1枚の画像に行き当たりました。FIXです。FIX THE SICKSの横アリです。あのシャツです。間違いない。なんなの吉井なんなの、どんだけ物持ちいいのあなた。つーか!あの!横アリの!シャツを!私が!どんだけ!繰り返し見たと思っているんだゴルァァァ! 比較画像。わかんねーっつーw

レコーディングに参加した曽我部さんや佳史さん、渡辺さんや亜美ちゃんもOTグッズのワークシャツを着ていたんですが、吉井だけ一切グッズ身につけずっていうのも(まあ本番前なのだから当たり前なのだが)すごい。でもustのときはワークシャツ着てたんだもんねえ!写真を見たけど、やーしかし半袖似合ってない…!(爆笑)どうしてTHE YELLOW MONKEYのメンバーは揃いも揃って半袖似合わないんだ。ノースリーブは似合うのに(知らんがな できあがりの曲を聴いているとき、吉井や曽我部さんが歌入れしたところはみんながぱちぱちと音を出さずに拍手を送っていたりして和んだな~。しかし、民生と吉井の声質が似ているのは前から言われてたけど、曽我部さんとOTも似てる感じ。 みんなが入れたコーラスもキレイに入っていて、うわーこれで大団円!と思ったら、民生が、見たこともないような顔して「しまった…!」えっ何?と思ったら「吉田のドラム入れるの忘れた…!」コントだったらずっこけるところだよ!もう!というわけで民生曰く「今から初めて聴くテイで!」ということで佳史さんのドラムも含めて再聴しました。あっはっは。つーか、入れ忘れってわかったときの吉井の爆笑顔と、聴き直しってわかったときの「えっ時間ない」みたいな佳史さんとのジェスチャー、加えてマイクを通してないので完全に何言ってるかわかりませんが、民生が吉井のほうに近づいてきて、吉井がソファに座ったままで二人がニコニコ喋ってる姿がほんとに眼福すぎて、あーあの映像わたしにくれ、くださいと神に祈りました。無駄な祈りですけど祈りました。 実際聴き直してみると佳史さんのドラムは最後のキモだったので、これ佳史さん最初の時「あれっ俺のドラム入ってない」って気がついただろうなーとにまにましました。いやいろいろ無理な部分もあったと思いますが、それでもこれをやり通してしまう民生の実行力に感服しましたし、舞台上で若干(というか、かなり)テンパってことを進める民生の可愛さも堪能しましたし、さらに吉井まで舞台の上に出てきてくれてしかもそれが人外魔境のかっこよさって、やっぱり民生ありがとう本当にありがとう。この夏の思い出に「Ebm」、がっつりダウンロードさせていただきます!!「飾りをはずしてしまっとくもんね 太陽の下では意味がないもんね」の歌詞、すごく好き。やっぱちょう愛してるよ民生結婚して!(どさくさ

吉井和哉

レイクからグラスに歩いて帰るのとシーサイドトレイン使うのとどっちが早い?と民生待ちの間検討した結果、とりあえずシーサイドトレイン狙ってみようぜということになって民生終わりから後方の乗り場にダッシュ!見事待ち時間ゼロで乗れました!ヒューヒューだよ! ほぼセンターで柵のところが取れたので大変に楽ちんかつがっつり視界クリアな状態で見させて頂きました。ついさっき民生のステージで一度吉井のお姿を拝んでいるというのもあるし、なにより2年前のあの異常な緊張ぶりからすると私たちのほげほげ感ったらなかった。個人的な関心はシャツをさっきのFIXのやつでくるのか、それとも着替えてくるのかってところぐらいでしたか。吉井がモバイルで「雲行きが」みたいなことを書いていましたけど、確かに雲はあったけど降り出すような雰囲気ではなかったです。前方にとっても男の子が多くて、これはもしかしてブラフ待ちの子もいるのかなーどうなのかなーとかそんなことはちみっと考えたりもしましたけどもね。 チューニングを見ながら、吉井は結局あのファイアバードは今日は使わないのかねなんて話をしていたんですが、見覚えのない赤のギブソンがチューニングされてて、えーあのギター見たことない、吉井また新しいの買ったんかい、とか考えていたんですよねー。それがまさかそういうことだったとは!っていう。

定時よりやや押しぐらいで始まったでしょうか。モニタにNEXT ARTISTの文字が出た瞬間、前方の客ががががっと詰まってすごかったです。インストのTHE APPLESから入ってメンバーが出てくるのはツアーと同じ。吉井は最後にご登場でシャツはご丁寧に着替えてらっさいました!ということはなにか、さっきのFIXのシャツはまさか私服か!というか数人カンタビレ用のシャツか!なんなの君のワードローブ! 黒のフライングVをかけてもらってマイクの前に立ったとき、右手の人差し指で空に文字のようなものを書いてた。最後にぴっと横線を引いた感じがアルファベットぽくて、誰かのイニシャルなのかななんてことを思ったり。 ACIDWOMAN、間奏をものの見事にぶった切っていて、ということはつまり持ち時間の中に収まりきらなかったからなのか、それとも間奏でだれると考えたからなのか、相当強引な切り方ではあったけど、不自然ではなかったです。そのまま「VS」という流れもツアー通り。しかしこれ盛り上がったなー!

あれだけ回ったツアーのあとだからということもあるのかどうなのか、しかもそのままWEEKENDERになだれ込むもんだから興奮度ハンパなかった!WEEKENDERは何よりフェスに良く映える!「今年一番のRIJFになりそうで」って歌ってた。雨が降る、すぐにやむ!のやけっぱちな感じも健在! 最初のMCで吉井が「なんかすごいな。感動してます。音楽ってすごい」と言ったのが印象的でした。そのまま「今日は昔の楽曲で…今ここで歌わなきゃいけない楽曲だとおもうので」という前置きから「すべてのひとの魂に捧げます」と球根へ。イントロはバーニーのギターでしたが、ツアーに比べればもちろん圧倒的に短い。それもあるのか、バーニーのソロが始まった瞬間両手で顔をしばらくおおって集中しようとしてました。ほんと、これも、なんだったら12年前に演奏されていておかしくなかった楽曲だよな、なんてこともちらっと頭をかすめて、でもそれがたとえ「今」でも、逆に「今」だからこそ響くものがあるのだから、やっぱり楽曲の持つ力というのは底知れない。 ここから「MUSIC」に繋げるのもツアーの流れですが、イントロがアレンジされていて、ちょっと各パートのセッション風だったんですよねー。吉井がそれに合わせて「MUSIC、いいよな?みんなMUSIC好きだろ?」と煽り、次の曲紹介もそのまま続けてやってましたね。アルバム曲だけど、すっげーサビで盛り上がるのな、これ!私もこのサビのちょっとディスコ調になるところがたまらなく大好きです!

このあとそのまま「クランベリー」になったんだけど、これをやったのが意外と言えば意外だったかなー。でもそのままシュレッダーにはいかなかったですね。ONE DAYは2年前のひたちなかでもやったので、吉井さん的にフェスアンセムみたいなところがあるのかもなと思ったり。「その願いが叶うといいね ずっと自分を信じていこうぜ」とここもある意味フェス仕様。最後は「最高のONE DAY」と歌ってました。 青のテレキャスが登場して、ということは「LOVE&PEACE」。やっぱり、あのイントロのギターだけでもうから美しいな、と思わないではいられない。日常の愛と平和を自分なりに考えた曲だけど、3.11以降違う意味を持つようになった、と言っていたけれど、でもそれこそが名曲の条件なのではないかとおもいます。まあ、でも、歌詞を間違えたんだけどね!完全なハナモゲになったんだけどね!一瞬、気が遠くなったけどね!わははは!

ここまででもわりと曲数あったな、じゃあ最後あと1曲で終わりかしらん、と思っていたら、吉井が「僕のバンドには、いつもジュリアン・コリエルというアメリカ人のギタリストに来てもらってるんだけど、」と話始めて、その話の横でスタッフがわちゃわちゃセッティングしていて、えっなになになんなの、と身構えていたら「その代わりに、すばらしいゲストが来てくれました、年末のツアーも一緒にやります!Nothing's Carved In Stone、生方真一!!」ぎょえーー!!!前方男子の歓声というかマジかマジかまさかまさかのどよめきすごかった!それでウブが持ったのがさっきの赤のギブソン、ES-355でございますよ!これか!どうりで!見たことないはずだよ!そのままウブを迎えて「ビルマニア」!揺れる!っていうか、人の熱気で眼鏡が曇る!(マジです) 最後、FLOWERをやるのか、それともウブが来てくれたからバラ色をやるのか、と一瞬考えましたが、FLOWERのほうでしたね。なんならLOVE&PEACEより歓声が大きかった気もする。

球根はいつか花開く、つらいことがあっても、みんなきれいな花を咲かせて下さい、と吉井は言っていた。 終演した時間を見なかったけど、ちょびっと押したんでないかなあ。そんなことないか。基本的にはツアーのセットリストを踏襲していたんだけど、夏フェスいっぱつめということもあっていろいろ手探り、という部分もあったかなーと思います。しかし、なんというかこの日の吉井和哉はいろんな意味で新鮮だった。新鮮という言葉はあたってないかもしれないが、私はひたちなかに立つ吉井をこれで4回見たことになるけれど、こんなにも「安定した」吉井を見たことはなかったし、見ている自分もこんなにも「安定した」気持ちで見たことはなかったんじゃないかとおもう。昨日のフォレストで真心が見せた盤石のステージング、今日のグラスでエレカシが見せた説得力のある佇まい、「吉井和哉」もついにそちら側のステージに立ったのかというような、そんな感慨がありました。いつもここに立つときは常に「事件」だった吉井が、そうでない存在として、それでもこのステージで何かを引き受けて立つということの感慨というのか。

だからね、吉井ちゃん、「こんなところに立たせてもらっていいのかな」なんて言っちゃいけないんだよ、あははは。いや、本心から言ったことではないんだろうと思うけどさ! ともあれ、冬のツアーにもウブが来てくれるというまさにサプライズもあり、いやー「ちょっとした」どころじゃないやん、民生のustに出るのがサプライズだと思ってたら、ステージには出ちゃうし、しかも自分のステージにウブ呼んじゃうし、いろいろ手土産もらった気分ですありがとう!

毛皮のマリーズ

タイムテーブルが発表になったとき、さてラストを吉井で終わるのか、それとも帰る道すがらマリーズ見るのか、と考えていたんですが、吉井を見終わったあとでもまだまだ元気だったのでそのままフォレストに向かうことに。1,2曲聞き逃す覚悟だったんですけど、フォレストに向かう林を抜けているときに「愛の讃歌」が!うおーどんぴしゃ! ちょびっと後方の真正面で見ていました。ステージに向かって地面が下がっているのでとても見やすかった。出てきた志磨くんはノースリーブのシャツにサスペンダー、そしてお帽子。ああっ、これは、これはシャーロット・ランプリングの「愛の嵐」ではないの!ナチスのお帽子サスペンダーではないの!(しかし実際その場では女優さんの名前が思い出せずあとになって思い出したのす) 私がマリーズのライブを見るのはARABAKI以来で、そのときと比較しても(たった1年前なのに)すごくスケール感が増しているような気がしていたのだけど、圧巻だったのは後半、新曲「HEART OF GOLD」からの流れだった。

私はこの曲をこの日初めて聴いて、それなのに自然に身体が踊り出すような不思議な高揚感があったのだ。その流れのまま、志磨くんは次の曲の前に語り始めた。その前に、この日の最後にマリーズを選んでくれてありがとう、と言った後、とても愛情のある言い方で「バカだなあ」とひとりごち、「バカ、バカ」と連呼すると「バカかわいい~~~!」と叫んで私たちを笑わせていたのだけど、志磨くんはそのバカかわいい私たちに語りかけたのだった。

雨が降っても、雷が鳴っても、バカかわいいおまえたちを、いいかい、雨が降っても、雷が鳴っても、と彼は続けた。地震が起きても。 目に見えない何かが降ってきても。 僕は死ぬまで、きみを離したりしないぜ。

それはこの世界で、ロックスターだけが言うことを許された、だれも傷つかないやさしい約束そのものだった。Mary Louを聴きながら勝手にわたしの右の眼から涙がぼろぼろこぼれてきて、どうしてそんなふうに泣いてしまったのか自分でもわからない。でもきっと、私はうれしかったんだとおもう。 次の曲に入る前に、志磨くんは前方のカメラマンを指さして、最高にロマンチックな瞬間を撮ってくれ、と言った。1カメ、2カメ、3カメさん。写りが良かったら遺影にするぜ!イエーイ!なんてことを叫んで、名曲「Beautiful」に。 長い髪を振り乱して、天を仰いで、最後は必ず正義が勝つ、と振り絞るように歌っていた志磨くんの姿。美しかったなあ。ビューティフルに、ビューティフルに、生きて死ぬためのぼくらの、人生!人生!! 観客のハンドクラップに乗せて70年代からロックカラオケをやる、なんていう、それ着地点見えてんの?なgdgdぶりもあり、そんなこんなで時間はかなり押していたんだとおもう。アンコール、志磨くんはシャツを脱いでまさしく「愛の嵐」スタイルに近づいていて、MCで、また会いにきて、1年後、約束だよ、あっでもこんどはこっちじゃない、もっと大きなとこでね、と言った。そういいながら「時間オーバーしたからあかんかもなあ」と付け加えてもいたけれど。 最後の曲を演奏していて、まさにサビ、にかかろうかというときにステージの後方から花火が上がった。グラスが終演したからなんだけど、それがまるでマリーズへの祝祭の花火のように私には見えた。さっきの歌詞じゃないけれど、それはまさにビューティフルな瞬間で、それもほんとうに、今、今、今だけの瞬間だった。皆、ステージと、その向こうに見える花火と、そして音楽に酔っていた。今思い返しても、魔法のような時間だったなあと思う。すばらしい二日間の締めくくりでした。感謝!

 

シャトルバスにもまったく並ばず、水戸について二日間のぷっち打ち上げ!ということで居酒屋で乾杯しながら続々あがるクイックレポを読んだりしてたんですが、しかし、吉井のあれは笑ったね。いや笑い事じゃないのか。トリプルギターって…誰やねーーん!(爆)あんな近くで見てたのに私らにジュリアンが見えてなかったとしたら逆にこわいで!つーか、真心に紹介されていいともに出たRHYMESTERが、1人をあてるアンケートで「今この舞台上に俺たちやタモさん以外の人が見えている人!」と、その前の「霊」の話を受けて聞いた話を持ち出して、もしかして、タカハシさんには舞台上に第三のギタリストが見えて…!チャラララッチャラッチャーラーン♪と無駄に火サスごっこしてみたりして盛り上がりました。が、ないこと書いちゃいけんよ!個人的にはエレカシのクイックレポの『やる気と勇気が華麗に炸裂』もセンスなさすぎてがっくりくるし、あとマリーズのレポは書いたひと曲名を知らないんじゃないか疑惑がハンパないんですけどどうなんでしょう。あの格好を「涼しげな装い」って書くのもなあ!どうなんかなあ!まあ、散々ネタにして笑ったのでお釣りはくる感じです。うん。来年はもっとがんばれ。 暑さにバテそうになりつつもなんとか最後まで元気に完走できたのも、一緒にあそんでくれたちなみさまのおかげです。ほんとうにありがとう、いろいろ気を遣ってもらっちってごめん!今度会う時までに、フリーマーケットコントの腕を磨いておくからね! いろいろ書いても結局私は吉井ヲタなので、吉井ちゃんがいなかったらこうしてこういう場に足を運ぶことがやっぱり、まあ、ないんだと思うのですよ。だからこんなジェットコースターのような楽しみも、身体に残る疲れも、鼻の頭の日焼けも、信じられないぐらいビューティフルな瞬間も、吉井さんのおかげで楽しませてもらっているのだなーと思います。いつもいつも一方的にありがとう!次はJ-WAVEだ!ちなみにどうでもいいことですが、その日はわたしのシジューのバースデーだ!!!いええええええいい!!!