30周年が来たりて笛を吹く #19「Oh! Golden Boys」1994.04.11日本武道館

THE YELLOW MONKEYにとってこの後も長い蜜月を紡ぐことになる聖地・日本武道館での初のワンマンライヴからOh! Golden Boysの登場でございます!この日のライヴを収めたDVD、Cherry Blossom Revolutionにももちろん収録されております!

 

Oh! Golden Boysと、いえば!この楽曲をめぐるシチュエーションがなんといってもオタクの、っていうか私の心をくすぐってやまないんですけど、それが入りのMCの部分で触れられてますね。つまり、この楽曲自体は1stアルバムに収録されているけれども、1994年のこのツアーまでライヴで解禁してこなかった。なぜなら「ここで初めてやりたかったからなんだ!」

 

想像してごらんよ(イマジン)、まだ海のものとも山のものとも知れぬ4人の若者がだよ、メジャーデビューしてアルバムを世に出して、でも1日で世界が変わるなんてことは当たり前だけどなくて、これからどうなるのかわからない、そういう海の中にいるバンドがだよ、デビューアルバムのうちの1曲を「今はやらない」「ここではやらない」と決めてそれを実行できるということが、どんなにすごいことなのかってことを。絶対にそこにたどりつく、という意思を持ち続けなきゃできないことだよ。「夢なんて、目の前のコップを掴むかどうかってだけじゃないか」って、これは数ある吉井和哉の名言の中でも特に私のお気に入りなんですけど、本当にずっとそうやってきたんだなってことがこの1曲のシチュエーションからも明らかじゃないですか。

 

この初武道館は全員むたくた気合が入っていて(そりゃそうだ)、ここから世界をのしていこう、という勢いが顔からあふれ出てるのがなんつーか、今となっては可愛らしささえ感じちゃいます。再集結後もメカラで1度やりましたね(確か)。個人的にこの曲の見どころはアニーの髪を振り乱しながらのドラムと、最後のBe quietのリフレインのときの吉井ちゃんの小芝居です。果たして!?これは!?京セラドームで!?出るのか!?出ないのか!?震えて待つ!!