10月12日付で公式サイトが東京ドーム公演実施にあたっての諸注意を更新しています。
みんな読んだ?
今回の東京ドーム、入場者数制限があるとはいえ相当数の人の「移動を伴う」「大型のイベント」にバチコーンとあてはまるわけで、それだけの人数が集まるとなれば新型コロナウイルスに対する温度差が人によってかなりあることは想像に難くない。ということでうんうんまあいつものあたりまえ事項の羅列でしょ、と思う人がいるかいないかはわかりませんが、公式サイトが出している諸注意をいくつかおさらい的にピックアップしておこうかと。
◆公演開催地域の感染状況を踏まえ、常時マスクを着用していただき、場合によってはフェイスシールドを着用していただくことをご承諾ください。
フェイスシールドは最前とか通路際とかそういうところなのかな。マスク着用必須なのはもちろんだけど、予備も持参した方がよい。ひもがぷっちーんと切れるとか不測の事態大いにあり得る。
◆新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)を遅くとも公演2週間前にはインストールし、公演前後でアプリを稼働してください。
遅くとも公演2週間前には、だからもう今これを読んでてアプリ入れてないひとは今!ナウ!インストールしておこ!もう間もなく(本日10月17日)2週間前だよ!!
◆公演会場内外にて大声による放歌高唱・声援等は行わないことをご承諾下さい。
内でも外でもだめだよ。内がだめだよってことは合唱すんなってことだよ!
◆公演当日、外出前に自宅で検温し、37.5 度未満であること
検温の習慣はつけといたほうがいいかもだ(ふだん外に出ないひとは特に)。公演前10日ぐらいからやると自分の平熱もわかるし体調管理に資するところ大。
◆入場ゲート・会場内ロビーの密集を避けるため、本公演ではご来場時間の目安をご案内させていただきます。ご来場時間は電子チケットに公演1週間前ごろ(LINEチケットのみ公演2日前)に表示されます。従来の公演よりご入場にお時間がかかることが予想されますので余裕をもってご来場いただきますようご協力の程よろしくお願い致します。目安のお時間に間に合わなかった場合、混雑状況次第では敷地外にて待機していただき最後のご案内となる場合がございます。
入場時間もあらかじめ提示するからその時間に来いよと言われてます。時間に余裕をもって行動すべし。開場15時30分、開演18時なので、いの一番に入場時間が指示されると約2時間強ドーム内で待つことになるということ…?暇つぶしのための本とか持ってった方が良いのか?会場内でもおしゃべりは控えめにの指示あるだろうし、1週間前の入場時間表示まで結構どきどきだなこれ。同じゾーンでも入場指定が一回こっきりじゃなくて2回ぐらいチャンスあるとかだったら助かるけど。
◆入場時は接触確認アプリ(COCOA)をインストールしているか、スマートフォン画面を提示して頂き、係員が目視にて確認致します。
ハイ!ほら!入場時に確認されるから!インストールしてない人は今ナウお願いします!
◆入場時はサーモグラフィカメラによる検温、係員による手指の消毒、足裏の消毒を実施致します。ご協力をお願い致します。
足裏の消毒って???となるかもだけどたぶん薬液を浸したマットで靴の裏を消毒するってことだと思う。都内の一部劇場でもやってました。
◆入場前のアルコール飲料の摂取、会場への持ち込みは禁止とさせていただきます。
アルコール摂取によって気と声が大きくなるからかな、ここはかなり踏み込んだ提言ですよ。会場への持ち込みはともかく「ライブ前に飲むな」ってなかなか言えない話よ。ってことは裏を返せば踏み込んだことを言わせてるってことを踏まえて厳守したいところですよ。
◆本公演では「東京ドームアラート(コロナ追跡システム)」を運用しております。ご自分のお座席(アリーナ席のお客様はブロック表記の案内ボード)に登録用のNFCタグもしくはQRコードがございますので、各自読み込みご登録をお願い致します。コロナ追跡だけでなく、ゲートの混雑状況も表示されるアプリとなっております。
追跡システムは自分で登録するパターン。これも当日皆忘れずやろうぜい。たとえ罹ったとしても、あとからフォローできる体制づくりに協力するのだいじ。
あと、公式はそこには踏み込まないけど個人的に思うところ。
ライブはもちろん楽しみだけど、それと同じくらい楽しみなのがライブのために集まった友人やフォロワーさんや、そういった「同好の士」との交歓じゃないですか。ライヴ前にあつまって思い思いにアレンジしたグッズだったりTシャツだったりを写真におさめたり、遠方から来るひとにお土産たくさん用意してくばったり、ライブのあとはもちろんアフターのお楽しみがあるわけで、いやもうライブが楽しみなのかアフターが楽しみなのかわかんないみたいな側面もあったりするじゃないですか。
駄菓子菓子。
とにかくいまは「不特定多数との接触」の機会をできる限り引き下げるのが大命題なので、こういったことはやっぱり今まで通りってわけにはいかないっつーのもまた真なりと思うわけです。特にアフターは飲食を伴う、つまりマスクを外してみんなが喋る(しかもライブ後の興奮というガソリンつき)ので、ライブ会場よりも危険性が高いとも言える。でもだからって、全員に終演後は一言もしゃべらず一目散に帰宅しろとか公式は言えないっすよね(言いたいかもしんないけど)。みんなお腹も空くしさ。喉も乾くしさ。ライブの興奮は分かち合いたいしさ。なので、これは自分の行動指針でもあるんだけど、後日自分が陽性者or濃厚接触者と判明したときに、「自分が」「直接」「私は陽性(濃厚接触)者だったことがわかったから、あなたも保健所に相談して」。ということが言える関係の人のみに行動の環を狭める、というのが大事なのかなと。うつらない!大丈夫!という無根拠な自信だけではもはや話は通らないし、仮に後日の行動確認があった場合に「うそをつかなきゃいけない」みたいな追い込まれが予想される人も一度立ち止まってよく考えてみたほうがいい。なにかあったときに求められる行動がとれるかどうかを想定して動く、というのが今回は求められている気がします。
しかし、ここから先はまあどうでもいい話ではあるんですけど、マジでまさかうちのバンドが(おまえのではない)こんな先陣を切った立場に立たされるとは。それなりに長い間このバンドとつきあってきて、くっそみそに叩かれた時も経験してるし、解散の味は舐めさせられてるし、そんなこんなでこのバンドに関しては極端に視野を狭くして「対自分」もしくは「対自分と友人」ぐらいのことしか考えないようにしてきた私ですよ。もはや「他人にどう思われるのか」とかそういうことからある程度自由になった、と思ってはいるんです。ですけど。ですけども。
文字通り世界中が感染症と日常、感染症と経済、その両輪の回し方をトライ&エラーで四苦八苦やってきてて、だからもちろん「こうしたら間違いない」みたいな正解はないわけだけど、でもこのトライ&エラーは大袈裟でなくひとの健康と生命を担保にしたトライ&エラーなわけですよ。少なくとも私はそう思ってるんです。だから基本的には人のことなんて知ったこっちゃないし、大人なんだから自分で決めろと思うし、みんなの気持ちなんてひとつでなくていいというスタンスではあるんだけど、しかしこれに関しては、できるだけのことをしたい、しなきゃならん、それが他者に対する呼びかけも含まれるなら、それもやらないよりやるほうがまし。そういう気持ちなんでござる。
東京ドームと続く横浜アリーナのライブでどういう結果が出るか、というのは、その後の12月のライブ2本にもいやおうなく影響してくる、してこざるを得ない、基本的には世知甘い人生を生きたいわたしだけれど、今回はどこかにぴりっとした部分を残しつつの鑑賞になるのも致し方なし。それはライブをやるメンバー、スタッフも皆同じなんだろうなと思います。それでも乗り越えて届けられるものがきっとあるはずだ。あるだろう。きっとある。無事にその日が来て、無事に終わる、そのことをひたすら祈り続けています。