Romantist Taste

記念すべき1stシングル。

The Night Snails And Plastic Boogie(夜行性のかたつむり達とプラスチックのブギー)

The Night Snails And Plastic Boogie(夜行性のかたつむり達とプラスチックのブギー)

1stだけあって、初期の頃のトリッキーな歌詞がこれでもか!と散りばめられてます。 初めて彼らのライブに行ったFIX THE SICKSのツアーで、大阪2daysのうち1日目のラストがこの曲だった(2日目はWelcome to my doghouse)。 当然、その時の私はまだこの曲のことを知りませんでした。 MCで、キャンペーンで大阪にきたけど殆ど売れなかった、という話をしていて「意外に苦労人なんだなあ~」とかのんびりしたことを思った記憶があります。

Romantist Tasteは、追憶の銀幕、jaguar hard pain、DVDBOXのbonus discにTRUE MINDと4つのDVDに収められているんだけれども、これはもうなんと言ってもTRUE MINDにトドメを刺す。 追憶の銀幕のもいいっちゃいいんだがむしろ印象に残るのはヒーセだったりするし(ベースを叩くところ最高ですよね)、jaguar hard painは格好良さより無理に伸ばしたコードの方が気になるし、bonus discのつわものどもの熱帯夜に至っては「吉井の似合わない衣装をわざとコーディネートした」ってぐらいビジュアルがダメだ。いや、それでもサングラスがなければまだ良かったのだろうけど、あの超絶似合っていないマッカーサーサングラスのせいでいろいろなものが5割引きの憂き目にあっている。 しかしTRUE MINDだってサングラスをかけているというのに、この違いはなんなんでしょうか?

ともあれTRUE MINDのRomantist Tasteについては、何度も言うけれども「吉井の動きを完コピできる」と言ってしまっても差し支えないのであって、特に「ヒステリックカウボーイはランダムにシューティング」のあとのGimme your neckのところの動き、表情、手の角度、すべてがもう私のど真ん中!なんだかわからないけどど真ん中!という感じなのだ。

FATHERのところでも書いたけども、もし自分の行っていないライブにどれかひとつタイムマシンで行ってもいいよ、と言われたらこの日を選ぶし、さらに言えば「終わらないために君のために」で吉井が指をさす場所にいる女の子と代わらせてもらいたい。 多分それだけで一生うっとりできるんじゃないかと思います。 ちなみに改めて見てみたら、4つとも最初の言葉が微妙に違っていて面白かった。

追憶「君と僕は過去と未来よりも強く結ばれて未来永劫に出会い続ける」
jaguar「君と僕は過去と未来よりも強く強く未来永劫に出会い続ける」
つわもの「君と僕はこの蒸し暑い夜に強く強く結ばれて未来永劫に永遠に一緒だ」
TRUE「君と僕は過去と未来よりも強く強く結ばれて未来永劫に今年もよろしく!」

この「今年もよろしく」が聴きたくて、冬の前橋までライブに出かけ、あげく終電を逃し厳寒の前橋で路頭に迷い凍え死にそうになったのも今ではいい思い出です(本当か)。

モラリストが泣いて縋るイデオロギーはこけおどしさ 色眼鏡を踏みつぶして テンプテーション