Debut 30th Anniversary THE YELLOW MONKEY SUPER FAN PARTY 1228 @日本武道館に行ってきたのよ

思えば今年の年明けに吉井ちゃんのソロツアーが休止(からの中止)になって、そこから2022年はじっくりどーんと構えつつ、ドロップされるもろもろの30周年記念映像を楽しみつつみたいな1年でしたね。今年の12月28日どうすんのかな、ライヴはまあ無理として、かといってもう12月28日に普通に働けない身体になっちゃってるからわし…と思っているところへ、今回の企画のご案内がきたと。1228だけは死守するマン。ありがたいですね。

思いのほかチケットが激戦で(当てて下さったお友達に感謝~!)、それもそのはずというか展示会場が武道館のアリーナだからアリーナ分の客席ない、映像見せるから北はおろか北東北西のチケットも売れない、でそりゃ激戦もむべなるかなってやつです。


展示&映像ってメカラウロコ15のEXIBITIONスタイルやないか~!ウッ頭が…ってなりつつも、あのときの経験から言ってもぜってー展示は混むじゃん、並ぶじゃん、うーん…ま、いっか!つってハナから展示を捨てた勢。スタンドの客席から眺めてて、おっメカラ9のアレックスのコートあるじゃん~!とかね、電飾のあるステージにあがってる皆さんが国旗をステージから眺めてるところとかね、それはそれでなんかほんのりいい時間でした。あと今回の「おみやげ」めっちゃ良くない!?正直これをグッズで売ってほしかったよ!でもってタオルのほうをおみやげにすればよかったのでは感!!


なんとなく30周年のほうに気を取られてて、30年の総まとめ的な映像なのかなって思ってたんですけど、1228特化の1228輪切り映像集だったんですね。ここまで1228押してくるから、最後の告知で今まで出てない再集結後の1228映像集のリリースとかあんのかなって思ったけど全然違いましたね。



わりとメンバーのインタビューもしっかりあって、1228コレクションとして贅沢な時間だったなーと思います。1995年の12月28日もツアーでこの日に武道館でやってるんですよって前振りがちゃんとあったりしてね。こうして定点観測で見ると、1本のライヴだけを通して観るのとはまた違う部分が見えてきたりするのもおもしろい。ちなみに吉井さんソロの1228映像はBOXにまとめられてるからみんな買ってね!(ダイマ


しかし、その中でも燦然と輝くメカラ7のパワーよ。エンドロールでメンバーも7の話をしちゃってましたけど、これだけの本数を重ねてなお1228にまつわる記憶として、最高のライヴとしてトップオブトップに君臨してるし、メンバー自身も「あの頃のおれたちなんだったんだろう」って言うぐらい、本当に「ゾーン」に入ってた時季だったんだろうなあって。


開演前にお友達と、事前に公式がやってた1228の楽曲アンケート、メカラ7何入れたでしょう~か!っていうウザイクイズをやったらお友達が「フリージア」って一発で当ててきて、そしたらインタビューでもアニーがメカラ7のフリージアチョイスしてていやまじで…それな!?アニー、それな!?って打ちすぎて痛い、膝が。最後の無音で遠ざかっていくパフォーマンスを激賛してたのも高ポイント。でもって、改めて見るメカラ7の神カメラワークね…!「17歳で」あたりからもう一瞬たりとも捨てショットなし、みたいな画面構成。神すぎる。親の顔より見たフリージアを武道館の大画面で見るの、なんだか不思議な感じでした。


メカラ9のマリーさんはねえ、これは選ばれるでしょうなって気がしてました。そういえばマリーさんの衣装も展示されてたね。流れたやつはメカラBOXのじゃなくてDVD特典映像のほうだったかな(編集がちがうんですよ、これ豆な)。ペチの公演のWEDDING DRESS流れたのもうれしかった!ヒーセの衣装こんなんだったけ!とかいろいろ新鮮だったけど、吉井にむちゃいかず後家をいじられたのはそうだそうだそうだった!って記憶が甦ってくるのが不思議。吉井がコメントで、解散後に10を観た時違う自分がいるような感じつってたけど、確かにな~と思う。あの10の頃の吉井の、ちょっとやけっぱちというか、背水の陣みたいな佇まいはちょっと特異かもしんないね。


再集結以後だけでも、もう2016、2017、2018、2019、2020と12月28日を通過してきたわけで、もうこれだけで立派なBOXになるのでは?どうですか?(誰に言ってるの?)そのうちの2本は福岡と名古屋という東京外での開催なのもちょっと面白い。どっちもむちゃくちゃ楽しかった思い出が積みに積まれているので、もちろん武道館でってのも得難いんですけど、こういうパターンもありだよねって思います。最後にみんなで言ってたように将来的には北海道…とか…?冬の北海道、過酷が過ぎると思うけど、もし北海道になったらわたし、3日前ぐらいから前乗りするね!


30年にわたる12月28日にフォーカスした輪切り映像集だから、メンバーの変遷が(衣装、顔、雰囲気)如実に出てしまうと思うんだけど、なんかねえ、バンドとして見たらほんとうに驚くほど変わらない。みんな派手で、派手なことを愛してて、デコラティブで、ふざけてて、かと思えばしぬほどドラマティックで、この振り幅をちょっと時代錯誤で金ぴかで花柄のロックンロールが彩っている、そのまんま。歳を重ねていても、ぜんぜん老けてない。まさに老いてますます盛んでございますな4人の空気こそがすべてだよなあと2時間の映像を見ている間しみじみと感じ入りました。



最後の2曲が2020年の日本武道館でやったアバンギャルドとASIANなんですけど、実はね、1996年12月28日のメカラウロコ7から、この2020年12月28日まで、ASIANとアバンギャルドは12月28日皆勤賞なんでございます!特にアバンギャルドはもう、その前のツアーで一切お見かけしなくても、12月28日には必ずやってくれてるんですよ。この曲のことをかつて吉井が「バンドが幸福な時代にあることを思い出させる曲」って言ってたことを思うと、胸もいっぱいになろうってもんです。



途中のコメントで吉井がメカラのことを「そっかそっか、FINALってゆっちゃったんだ」とか言っててクソほど笑いましたし、終わってもまた始めればいいからねっていうのも笑いました。ファンももう「知ってた案件」って顔してるさそりゃ。でも終わってもまた始めればいいってすごくらしいよなっておもう。そういう、その時その時の自分たちに正直なバンドだっていうのがすごくよくでてるとおもう。そういうバンドのことを私は大好きだなっておもいます。


映像の最後はみんなが本当に一番待ってた「未来の約束」で、ほんとうにありがたい、ありがたいし、もうこの武道館を一歩出たところから徳を、徳を積まねば…!と今から運を引き寄せることしか考えられませんが何か。ともあれ、どんな形でも12月28日を大事にしてくれたこと、うれしかったです。もう吉井さんのソロも含めて、16年?17年?近く、12月28日に1年のピークが来る生活を続けているので、私にとって12月29日はもはやお正月、そんな感じです。ほんと、これをやらないと、年は越せないよね~ってそのまんまです。メンバーの皆さんもどうかくれぐれもお体には気をつけて、来る2023年12月28日へのカウントダウンは、もうはじまっております!すばらしい1年になりますように!