THE YELLOW MONKEYのDVDを総まくる!その17"TRUE MIND NAKED"

2012年10月21日DVD発売。オリジナル「TRUE MIND」は、1996年1月12日の日本武道館公演と、1996年7月21日のNHKホールの公演を中心に構成されていたが、オリジナルVHS発売の16年後の同日にリリースされた本作は、そのそれぞれの公演をほぼ完全収録した形で発売されている。キャッチコピーは「裸のTHE YELLOW MONKEY解禁」。

 

発売形態は、それぞれのDVD(2枚組×2)にツアーオフショットとメンバーインタビューの入ったボーナスディスクの計5枚、そしてハードカヴァー仕様のフォトブックが同梱された初回限定盤と、2本のライヴそれぞれの単体2枚組DVDでのリリースとなった。

 

NHKホールの公演の多くはTRUE MINDに収録されているが、VHS(DVD)ではエンドロールの二分割画面で流されていたSUCK OF LIFEがようやく全画面で楽しめることとなった。また、1月12日の武道館公演は、TRUE MINDで冒頭のRomantist Tasteのほか、FATHERも同日のライヴからの収録であるが、WOWOWで放送された以外はこれも日の目を見ることのなかった楽曲の多くをようやく公式映像として堪能できる。

 

初回限定盤のボーナスディスクには、1時間14分にわたりロンドンでの買い物自慢をするメンバーやツアーリハの様子、初日戸田市文化会館を始め各地でのMCがふんだんに収録されているほか、メンバーそれぞれへのインタビューが収録されているが、これがオリジナルTRUE MINDのオフショットと基本的にかぶっていないという、ファンに優しいんだか(新しい映像を見られるという点で)厳しいんだか(買わざるを得ないという点で)わからないチョイスとなっている。楽屋の畳部屋で心中ごっこをする吉井とヒーセなど、いろいろと楽しくて愉快な仲間がつまったDVDであることは間違いない。なお、メンバーインタビューはそれぞれの地元で撮影されていて、このDVDの最後で吉井和哉はこう言っている。全文、引用します。

 

“のちのち下の世代に、こんなバンドがいたんだよ あー同じ時代に生きてたかったなって思わせたいのね やっぱりこのバンドがなくなることが その人にとって最大の暴力であってほしいぐらいの バンドでいたいんですよね”