Kazuya Yoshii 15th Anniversary Tour 2018 -Let's Go Oh! Honey-@東京国際フォーラムに行ってきたのよ

東京国際フォーラムに行ってきました!F&Pツアー以来のフォーラムですね。あのときだって2daysだったのに、今回1日だけってあんさん、そりゃ(キャパ的に)無茶でっせ感。行くことが出来て本当にありがたい。

 

1階の後ろの方で観ていたので、あんまり表情とか見えないかなと思ったけど、それはそれで楽しいというか、だんだんそれも気にならなくなるというか、むしろ見えてるんじゃね…?って心眼が開くというか、そういうファンなので心ゆくまで楽しめました。セットリストは福岡の初日とまったく同じで、大阪フェスティバルホールではアンコール1曲入れ替えあったみたいだし会員限定もセトリ違うのは知ってたけど、でも個人的にはこの日のセトリでよかったなーって感じです。というか福岡の時にHEARTSやり直したので、やり直さないHEARTSが聴けてうれしかった。声もぜんぜん大丈夫だったつーかむしろ絶好調でよく出てたなー。フォーラムの音響の良さもあるのかもしれないけどご本人もとても気持ちよさそうに歌ってらっさいました。

 

しかし、福岡の時も思ったんですけど、それこそソロ活動15周年で山あり谷ありだったかもしれないが、しかしここにきてこのツアーの吉井のビジュアル力がなんというか、今までとは違う威力があるよね!と声を大にして言いたい私だ。顔立ちが整ってるとか(整ってるけど)背が高いとか(高いけど)そういうことではなしに、髪伸ばしたり派手な衣装着たり文字通りビジュアルで殴りにきてる!って感じじゃないのにこの…ひたひたと押し寄せる「こいつ まじで おとこまえ」感…って私は何を言ってるんでしょうか。いやでもほんと終演後も友人たちに何度も「今更言うのもなんだけどさ…あいつほんとかっこいいよね!」みたいなことを繰り返してしまうのも許してほしい。

 

今回はZEPPベイサイドと新木場以外は会員限定というわけではないが、とはいえこの激戦ぶりからしてほぼほぼ会員の先行でチケットを入手した者の比率がどの会場でも高かろうと推察されるわけで、それもあるのかどうか、吉井もなんとなく「わかってもらえてる」という雰囲気、どこか気を許したような佇まいがあった気がする。私は吉井のそれこそ「タマ獲ったる」みたいなギラついたカッコよさを愛しているんだけど、なんかこの日の吉井はそういった心ゆるした空気が何とも言えず…かわいかった。そうなのかわいかったんです!よ!!

 

今回のツアーあんまりMCなくて、本編のラスト前だったりメンバー紹介の時ぐらいなんだけど、この日は「ちょっとぐらいいいよね…」とか言いながらわりと長くしゃべっていた。それで福岡の時も「今までいろいろ迷惑かけてごめんね」的な話はあったんだけど、「失敗しないとわからないし失敗してもわからなくて」とか「ひとに恵まれてここまでやってこれた」とかそういう話をしたあとに「本当にいろいろ迷惑をかけて、この場を借りてお詫びしたい」とか言い出すのでいやもう和ちゃんどうした!?ってなったし、笑ったし(どこの謝罪会見だよ)、なんなんでしょうねあのひと。面白すぎますね。

 

そのほかにも「吉井和哉のソロの音楽のスタイルって、自分が泥沼にはまったことを作品にしていくみたいなところがあったので、途中身が持たなくなる時もありました」とか、39108の時のことを「あのときすごかったね、『おまえらの穴ちゅー穴を』とかやってたね」と振り付きで振り返ってみたりだとか、あげく「バンドのボーカルの時のキャラがシャツはだけさせてこんな、こんな(身振り手振り)感じだったので、そういうのも出さなきゃって思ってみたりして、だから見てる人もワーッてはしゃいだかと思ったら急に暗くなったりして戸惑ったと思います…」って、いやもうかわいい以外に言葉がない。かわいいか!かわいいか!

 

極めつけはビルマニアのとき、いつも観客のシンガロング煽る場面のね、「生涯愛を捧げる誰かを見つけよう」って歌詞のところでさ、おれ、おれ、ってニコニコしながら自分を指さすっていうあのプレイ。この場にいる人に受け入れられてる自信があるからこそのあの愛嬌。やばいですね。もう永久保存したいもんねあの顔を。ほんとおまえ…そういうとこやぞ!?そういうとこが…好きなんやぞ!?

 

WEEKENDERのときにいつもの癖なのか「今年もおつかれさまー!」とか言い放ったのも笑いました。気が!早い!自分でも「まだ半分だった」っててへぺろしてたけども(ぺろは見えていないが私の心眼がそう言っている)。最初のMCのとき「梅雨に相応しいジメジメした曲がたくさんある!」って宣言したあと「ジメジメしようぜー!」「イエー!」てこれどんなコール&レスポンスなのよっていう。本編最後のときも、「吉井和哉のソロは大半が別れの曲ですが」とか切り出しててウケてたけど、そこで「とびきりの別れの曲を」つってBELIEVEをやったのよかった。

 

BELIEVEの「ひとは皆星になる そのわけはその時わかる」もそうだし、ビルマニアの「いい幻想見よう」とか、ラブピの「ハートのドクロは元気でいる」(右手を胸にあててぐっとにぎってくれるのがほんと、泣ける…)とか、ほんとに、ほんとーーーーに改めて聴いても素晴らしい歌詞を書く人だなっていうのも思いました。いやそれはいつも思ってるんだけどさ。でもこうしてライヴという場所で出会い直すことでまたその思いを強くする感じ。

 

勿論いろいろ思い出しておセンチの花が咲き乱れる瞬間もあったんだけど、それよりもなんというか、一点の曇りもなくたのしく、吉井さんのかっこよさを享受できた時間だったなーと思います。ナポリタンズのメンバーも皆最高でした。終演後友人たちと今までのサポメンの皆さん思い返しながら、ほんとにいろんなひとのおかげでここまできたなー!って感慨にふけりました。ドラムが佳史さんに固まってからは本当にがっちりバンドのグルーヴが出たよね。ジュリアンもひさびさで嬉しかったです。東京では「今日はちょっとザイアクカン…お昼に大きいネコを食べました」「ネコ!?」「あ、ニク、おおきいニク」ってどこのコントだよ!みたいなやりとり再びでしたね。あと吉井が次は「大迫ハンパないって」を言わそう…とか画策してて笑いました。そういえばWINNERがセトリに入ったのはW杯時期ってのは関係あるのかな!ないのかな!

 

福岡の時は本編もアンコールも、客電つききる前に吉井がハケようとしちゃって最後ちゃんと見送れなかったんだけど、そこもちゃんと修正してくれてて、どっちもばいばーいってお見送りできたし、っていうか最後は全員で肩組んでお辞儀してくれてました。うれしいですね。そういうとこ、ファンの空気をちゃんと読んでくれるひとだよなーとおもう。

 

去り際、マイクにむかってひとこと「ありがとう」って言ったのがねえ、またソロの吉井和哉らしいというか。バンドならお決まりのさんきゅーぐんないがくるとこだよね。そのさんきゅーぐんないを聴きたいなって身を捩るほど思っていた時間も過去にはあって、だからこそこうしてシンプルにありがとうと言って去っていく吉井ちゃんにありがとーって手を振れる時間があることがいかにだいじで、貴重なものなのかがわかる。

 

いろいろあったけど、いまはしあわせだ。

 

終演後、友人たちとめっちゃうまい串揚げ屋さんで串揚げホメたり吉井ホメたり、あのツアーのあれはなんだっけ?あのご飯食べたのいつのツアー?とか15年を懐かしくふり返ってぎゃははぎゃははと大笑いして、マジで絵に描いたような最高の時間でした。私のハートのドクロもまだまだ元気。またこんな時間が持てることを気長に楽しみにしています。吉井が冗談で「この年で二股かけるの大変」って言ってたけど、でもたぶん性分的にもね、二足の草鞋をうまいこと履いて手も抜かず気も抜かずみたいなこと、あんまり器用にするタイプにも思えないから、わりとこのツアーのためにがんばってシフトチェンジしてくれたんじゃないかなって妄想してるんだけど、でもこういう受け入れてもらえてるとおもえる場所があるのはきっと吉井さんにとってもうれしくありがたいことなんじゃないかな、そうだったらいいな、そういうことにしとこう、と思っております。ツアーやってくれてありがとう、15周年おめでとう、とっても楽しい時間でした!