4000粒の恋の唄

2ndアルバム「未公開のエクスペリエンス・ムービー」収録。  

未公開のエクスペリエンス・ムービー

 「シルクスカーフに帽子のマダム」と並んで、マリーさん曲として名高い。名曲中の名曲であり、熱狂的なファンを多く持つ楽曲でもある。 にもかかわらずシルクも4000粒もどのベスト盤にも収録されていない。 逆に言えば、それだけコアな楽曲でありすぎて、アルバムから切り離すことが出来ないのかもしれないです。

ライブ映像としては、「life time SCREEN~追憶の銀幕~」と、DVDBOXの特典ディスクに「つわものどもの熱帯夜」の、日比谷公会堂で演奏された時のものが収録されている。 詞が非常にシアトリカルで、これがどこかのミュージカルの中の1曲だといわれても驚かないほど、8分17秒でそこにひとつの世界を生み出すことの出来る楽曲だと思う。

この4000粒だったかシルクだったかを、カバーしたいと申し出た女性歌手に対し「この曲は僕にしか歌えない」と言った話をどこで聞いたのだったか、もしかしたら私の妄想かもしれないが、でも確かにこれは吉井和哉が創り出した独特の世界のひとつだろう。 「追憶の銀幕」で歌うマリーさんは、ほんとうにうつくしい。

この曲がライブで聴きたくて聴きたくて、待ちわびていた通称「粒待ち」のファンは私を含めてたくさん居たが、パンチドランカーのツアーで1,2度演奏されたのだろうか?私は残念ながらその機会を得ず、だから今でも永遠に「粒待ち」のままである。

エメラルドの指輪が邪魔して 時も何もかも戻せない