TEARS OF CHAMELEON(Mr.PAPER MOON)

インディーズアルバム「BUNCHED BIRTH」収録。

もちろんライブで聴いたこともなく、映像も観たことがないのですが、この曲にはちょっと違う種類の思い入れがあります。思い入れというか、思い込みというか。

1997年は私がイエローモンキーに底なし沼に連れて行かれた年なのですが、同時に18年に渡る観劇生活の中で最高の当たり年だった年でもありました。「髑髏城」や「例の件だけど、」といった作品と並んで、今でも忘れがたい一本なのが、後藤ひろひと氏率いる遊気舎の「じゃばら」という作品。

後藤大王の遊気舎時代の作品はその後G2+パルコプロデュースで再演されたりしていますが、この「じゃばら」は遊気舎の最高傑作であるにもかかわらず、97年の上演以来いまだ再演されていません。 で、私はBUNCHED BIRTHのアルバムを買ってこのTEARS OF CHAMELEONを聴いたとき、 これって、「じゃばら」やん! と思ってしまったんですねえ。 曲の醸し出す空気もですし、詞もちょっとありえないほどずっぱまりなんです。

だから私はこの曲を聴くと、あのじゃばらの汚くて最高に美しいラストシーンを思い出すし、じゃばらを見ると(シアテレで放送したことがあるので)この曲を思い出す、という。 じゃばらを再演することがあったら、これをテーマ曲に使って欲しいなあと思うぐらいです。 まあ、有り得ないこととは思いますが。

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