それがメッセージ

吉井和哉さん、モバイルBBSの「ライブに来て下さる方へのお願い」読みました。某演劇プロデューサーの言葉じゃないですけど、拍手という名の花束を持って、ですよね。肝に銘じます。

リハーサルは佳境というところでしょうか。それとももう一山も二山も越えたという感じでしょうか。新しいバンドメンバーで、新鮮なところと、勝手が違うところといろいろあったりするでしょうか。元気に過ごしていらっしゃいますか。それともお疲れだったりするのでしょうか。私はすこし疲れています。体調だけじゃなくて、吉井さんの創作活動やメディアへの露出やそういうものについていく体力が、心の体力が喪われている気がします。なぜなのかはよくわかりません。久しぶりに、違うバンドのライブを立て続けに見て、すっかり心を寄せてしまっているからかもしれません。古い友達にその話をすると、それは、ライブをしばらく見ていないからじゃないの、と言われました。しばらくといっても、2月に追加公演を見たのですから、たったの半年なのですけど。そうなのかもしれないし、そうじゃないかもしれません。自分のことですが、自分のことがよくわかりません。

でも、今週末はいよいよライブです。それはとても楽しみです。私は、ほんとうにライブってものが好きなんだなあと思います。一瞬一瞬を共有するあの感覚、吉井さんの声で揺れる空気を感じる幸せ、あなたの普段のおちゃらけた発言からはとても信じられないような、あの「俺を見ろ」というあのオーラ。どんな遠くの席で見ていても、私と貴方はいま、1対1だ、そう感じることの出来るあなたのライブが、私は本当に本当に大好きです。そのライブを楽しいものにするために、今吉井さんは頑張ってくれているのだなあと思うと、なにもできないけど、頑張って!と声をかけることぐらいしか思いつきません。頑張っている人に、頑張れよっていう言葉は失礼だよっていう人もいますけれど、私は頑張れという言葉が、嫌いじゃないです。それは、頑張れって言葉には、私はあなたを見ているよ、っていう気持ちが、少なからずあるような気がするからです。

もうすぐ初日。緊張しますか。興奮を感じますか。不安を覚えますか。以前、財津和夫さんがテレビの番組で、ライブというものは音楽を聴かせるだけのものではない、そこにいる客とアーティストが、一緒に山を乗り越えようとするものだ、と言っていたことを思い出します。その山はたぶん、毎回違うでしょう。同じことをやったとしても、同じように挑んだとしても、毎回、たどりつくところはきっと違いますよね。それこそが、ライブというものの醍醐味だと私は思います。これまで、何度も、吉井さんと山を乗り越えてきた。いつも楽しかった。吉井さんがたとえ楽しくなかったとしても、私はいつでも楽しかったです。だから今回の山もきっと楽しい。そう思います。

初日まであと少し。

がんばって。

私も頑張ります。

仙台に、拍手という名の花束をもって、駆けつける日を楽しみにしています。