吉井和哉GENIUS INDIAN TOUR 名古屋レインボーホールレポート

その人はステージの真ん中で「名古屋レインボーホールへようこそ」と言った。

温野菜を挟んで、ツアーとして拝見するのは2本目。よかったです。すごくよかった。もちろん、今日はとてもいいお席で拝見できたということもあるでしょうが、でも今日は本当にすごく素敵なライブだったと思います。

Do The Flippingの時、幕越しに吉井が天を仰ぎながら両手を顔の前でクロスさせていたのが見えて、その袖がどうもシャツっぽいのであっ今日はシャツなのか!?と思った。札幌で着ていたものと同じだったみたいですね。中はTシャツ?あと赤いストール。シャツの何がいいって、あのボタンを外した袖ね!最高最高。今日はメンバもみんなシャツだったんだよな。バーニーと鶴谷さんが真っ白、城戸さんが真っ黒、三浦さんが白地にオレンジ?の模様、ジュリアンはうすいブルーグレーのチェック。なんだこのシャツ祭り!幸せすぎるわ!

Biriの「ここは久しぶり」の時、ステージを指で指しながら「ここ」と言っていた。本当に久しぶりだ、スプリングの時以来だ。私もここに足を踏み入れるのはその時以来だ。ライブを見ている間、そういう感慨が自分の中で何度も沸き上がってきてしまった。そして「漢字で書いた愛」のところを「今夜は俺の愛を持って行け」と歌った。ぎゃおす!

そうそう、そんで振り落としになった瞬間吉井があの例の、手のひらを上に向けて指で客を煽るアレ、あれをやっていてちょ、吉井さん、いきなり俺テンションマックスです!みたいな。そんできょうは「パンティー」ではっきり指さしをしていたよ!(笑)

WEEKENDERの音締めや上海のクネクネ踊りがもうかっこよすぎて「いやーーーーー」と変な声が出てしまったよ思わず。WEEKENDERで「雨が降る」のあと「虹が出る」とアドリブ、どこまでもレインボーに絡めるんだなお前!もうそんなに絡めたいならRAINBOWやっちゃえよ、なんならRAINBOWMANやっちゃえよ、道なき道を歩いちゃえよ、ってスイマセン私チョットてんしょんヘンデスカ?それにしても(意味のない接続詞)、俺の上海って歌いながらなんってエロい顔しとるんだ吉井よ。あと出だしの吐息が最高潮にエロかった。しかし仙台ではあんなに吐息連呼してくれたのに一回きりだったぜちくしょーー。SIDE BY SIDEはほんっといいね。「縫う ゆっくりと縫う」のとことか、あとブレイクが入るところとかの動きがほんと最高。

MC前の時、ファンが口々に「ロビン様―」とか「かずやー」とか「よしいさーん」とか呼ぶ中、明転して吉井が「いろんな呼び方で呼んでくれてありがとう(笑)」そこで、社長!ってのはいいな、とぼそっと言うとそこからもう「社長――!」「社長―!」の連呼(笑)そしたら「ハゲてくる気がするからやっぱやめて」だって。でもそのあとも社長コール多かったです。社長!っていうのはいいんだけど「社長さーん!」ってのはなんか違う感じに聞こえるからやめたほうがいいとオモ(笑)

会場入りする前にがっつりひつまぶしを食べて来たんですけど、栄の町中が凄い人出で何かと思ったら「名古屋祭り」をやっていたようなんですよ。そしたら、MCで吉井も「今日は名古屋は祭りですか?」って言いだしたのですっげ笑った。それで「こっちに来てくれてありがとう」「俺の祭りはすごいよ~?」「担げ!俺の御輿を!」

いくらでも担がせていただきまんがな!

ワセドンの「ロックンロール」のところとあのアウトロのフレーズがすっっごい好きなんですよー、ほんとに森の中にいるような気持ちになれる。バックに流れる映像がアルバムジャケットを彷彿とさせるのもいいです。

さて、ここまでも充分に楽しいライブだったのですが、次のシュレッダーの時、イントロのギターを間違えたんですよ多分彼。あきらかに音がおかしくなって、あって思ったんだけどその後ドラムの音の入りはうまくいって、でなんかこのシュレッダーが逆に凄かったんだ。声の調子とかも、最初は「あーまあまあかなー」って感じだったんだけど、このあとからもうどんどん調子がよくなって、高音はまったくぶれないし、このシュレッダーでも「あぁ、あぁ」の音をかなり変えてきたり、多分「無理に決めた すぐに消えた」だったと思うんだけど、そこも音変えて歌ったり、声が出ないから低い方で歌う、っていうんじゃなくてそういう風に自在に変えてくるときって吉井が調子いいときなんで、入り込んでたんだと思う。シュレッダーはアウトロのアレンジがライブではついてるけど、そこでずっとマイクを通さずにcome back again,come back againのコーラスを歌っていた姿が目に焼き付いてる。

よく「間違えたあとって逆にテンションあがる」とか言いますけど、それでかなあと思ったり(笑)

I WANT YOU I NEED YOUのキレのある動き、最高だったなあ。39108ではまっすぐ前に指さししてましたけど、今回は左右に振るんだよね~、それもまた良し。「108つの欲望 潰してきたけど」のあと、歌詞を歌わずにぎゃあーーーーーー!と絶叫。あれ多分歌詞飛びじゃなくてわざとじゃないかなあ。わざとじゃないにしても、最高かっこよかったのでもうずっとこれでいいです。でもってこの次にPainってどう!みたいな。飛び跳ねすぎて酸欠!みたいな。今日聴いた中では多分Painの歌詞がいちばんグダってしまったと思う。他にもあったけど、温野菜に比べると全然ましだったし。でもPainも、温野菜の時は麝香鹿が大地を這いっぱなしだったので、とりあえず今日は岩の上に行けてよかったなと(笑)グダグダになるとハナモゲで繋ぎ、「俺の祖先はアリゾナ!」で帳尻を合わそうとする吉井なのであった(笑)

つぎのカバー前のMCで、「ちょっと楽しい話を」と言いだしたので、温野菜の時の経験から「それほんとに楽しい話なの・・・?」と疑心暗鬼になるオレ(笑)「昨日・・・」と言いだしたのでほっとした、救急車バナシはやっぱちょっとねえ。

昨日までずっと休みで、久しぶりにちょっとアニーに会ったんです。「老けたねえ」とかお互い言ったりして。でもあいつあんま変わんないんだよね。アニーが「ロビン老けたねえ!」とか、まだロビンって呼ぶんですよ、執念深い(笑)それでアニーが、この間誕生日の前日にライブやったんだってね?って。そうそう、前夜祭・温野菜ね、って言ったら「でもすごいねえ、東京ドームの時の衣装着たりして」って。なんで知ってんの!?って聞いたら

「だって俺モバイルサイトの会員だもん」

だから僕は言ってやったんです、「お前がモバイルサイト作れ!」

最後に「友達っていいね[:ハート:]」とか言ってました、受けるっつーかもう受けるし笑うし泣けるし、アニーちょういいやつ!

恒例のカバータイム。いやしかし、このDon't Look Back in Angerの破壊力はすごいよ。仙台で見たときは2番の歌詞に泣きまくったんだが、今日は1番の歌詞がキた。

チキンライスによく似た 油ぎった赤い怒り

世界一になれるなら この身体いらないから

神様どうか神様

僕に優しさがあるのなら

もう必要ありません

悪気なんかないのに 人を傷つけて

空の青さが残った

そうシャレにもならない 出来事の多さ

もっと遠くへ Don't Look Back in Anger

放て

そして最後に出てくる「過去を抱きしめ」で、また涙。

でもってそのあとにあの夜をぶっとばせじゃないですか。笑っていいのか泣いていいのかどうすりゃいいのさこの私、ケイコの夢は夜開く。もうあの「下郎じゃ!」で笑わずにいられる人がいたら尊敬するよ私は!

マンチーは出だしが吉井の「アウ!」で始まるのもいいし、なによりこういう曲調でここまで観客をヒートアップさせることが出来る人ってのはほんと吉井が白眉だと思う。「名古屋始まったかーー!」って煽られて「うおーーー!!」みたいな。爆発の股間の連呼も楽しいし、いやほんと最高最高。でもマンゴーは割れないね仙台以来・・・(笑)でも「そんなの関係ねー」「おっぱっぴー」はやってました、どんな気に入りようだよ(笑)

やーやっぱマンチー楽しい!と思った次の瞬間に聞こえてきたのが、あのギターのリフですよ。ぎゃーーー!きた!ここで!Love Communication!!温野菜で聞いたとき、これツアーに組み込まれるんじゃないかなあとちょっと思ってたんだけど、でもほんとキタ!って感じだったこれは。これもサビの時吉井が手を左右に(上で振るんじゃなくて、なんつーんだもっと男らしい感じ)(意味わかんね!)やっていて多分ワイパー大祭りだったんじゃないでしょうか。「天使と女神と」のレスポンスも「はいっ」って煽ってたねーー。「君はシネマのヒロインみたいに」のとき、吉井がすっごく近くて、もうほんと涙が出そうになったよ。むせび泣くギター!でバーニーに手を差し伸べて、そのまま倒れて、倒れたままピースサインの腕を突き上げていた。

ALL BY LOVEも声の伸びすごかったなあ。あの間奏のところで足を踏みならしながらマイクスタンドを右に左に、赤い照明がまたもうほんとこの人世界一!

そのあとのMCで、吉井がマイクスタンドを直して、正面に立って上を見上げながら

「楽しいーーー!」と言った。

そして「どの曲にもいろんな思い出がある」って言った。

私も、って思わず呟いて、そしたら急にぼろぼろっと泣けてきて参った。去年のツアーでのALL BY LOVEとか、Love Communicationももちろんだし、そういったツアーもリリースもなにもなかったときにひとり昔のDVDをずっと見ていたことも思いだした。あーありがとう幸せです、こうやってまたみんなで空を見上げて「楽しい!」って掛け値なしに言える時間があることがうれしい。吉井さんありがとう。

Winnerはバックの映像がなくなっていましたね。でもその方が曲の強さが引き立っていいかも、と思った。あと、本編ラストのShine and Eternity!!仙台でも温野菜でも正直いまいちパッとしなかったのだが、今日のShineはよかった!!!凄く丁寧に歌っていたし(歌詞を間違えないようにという配慮からか?)、続くライフ、のところで「ラーーイフ!」と客に向かって叫んでた。吉井が去った後のアウトロを弾くジュリアンのギターがこれまた超絶。ジュリアンとのコンビネーションもほんと目に見えて良くなっていってる感じ。

アンコールでは例の真っ白白のお衣装に鶴谷さんを連れだって二人で一礼。「同性愛です」とたんにパッと手を離す鶴谷さん(笑)シングル切ることになった告知、売れないと思うけど、サラリーマンの格好してPV撮りたいためだけに!とかなんとか。Mr.CHILDRENが好きなお友達に勧めてあげて下さいとか言ってたんだけど、この「ミスター」のイントネーションがどう聞いても変なんだよ!なんか長嶋さん呼ぶときみたいな「ミスター」っていうもんだからおかしくてしょうがなかった。ムーディ勝山の物真似もありつつ、で、39108のときみたいに、「アンコールでバラードだとすぐしんとする!」またかその話―、と思ったら

「燃えろ名古屋ああああ!」

だって(笑)

ピアノと二人で、「バッカ」。

「音楽を軸に回る俺のLIFE」のとき、一瞬音が消えたみたいに感じた。吉井の声で満たされていくような。幸福。

それなのに最後の一礼はムーディ勝山で(笑)

ラスト、雨雲の前にメンバー紹介とライブの告知。「12月、名古屋でやっちゃうよー」「宣伝しません。ネットで調べれば?」あーあーあーあー。

雨雲ではバックの映像がグランドキャニオンのような風景に雨雲がたちこめているんだけど、そこを鷲が滑空していく映像があって、その鷲に向かって吉井が手を振っていました。最後のI LOVE YOUで客電がついたけど、吉井も最後までステージ上に。ずっと手を叩きながら、ジュリアンのソロをみていた。すごくすごく優しい、いい笑顔。ずっと笑ってた。最後に顔をくしゃくしゃにして笑った。7年前にここでキラキラの衣装を着て、必死の形相で歌っていた姿を思った。時間が経ったなあと思った。私もあなたもいろいろあったね、と思った。お前はただいま幸せかい?そう聞いたらなんて答えるのかな。まあ、なんとかやってるよ、私はそうです。雨雲はいろんなことを思い出させる。

昔やっていた広いアリーナ、大阪でも武道館でもそれはやってるけど、吉井もいろいろ思い出したりしたのかなあと思う。「俺はガイシホールなんて呼ばねえぞー」つってくれて嬉しかったなあ。でも本当にいいライブ、たのしいひとときでした。

そうそう、開演前にいつもうちのblogを見て下さっているちなみさんと初対面。初対面なのにきゃーー!きゃーー!と叫んでがしっと熱い抱擁を交わしてしまった。超絶かわいいお嬢さんでいやーやっぱカワイイ子多いよね!と何故か俺が自慢げ。おみやげまで頂いて、本当にありがとうございました!!!>ちなみさん

ライブも良かったし美味しいものも食べたし、何から何まで名古屋を堪能しまくったひとときでした。いやーほんと楽しかった。翌日も名古屋は引き続き祭りでしたが、私たちもそれに負けず劣らず吉井の御輿で踊りまくった最高の祭りでした。この上り調子で次は大阪、盛り上がるんだろうなあーー。今まで大阪公演でずっと見てきたので今回見られないのちょっとくやしい。そのかわりうちの姉が行きますけど。ねーちゃん報告頼んだ!というわけで次は武道館だぜ!燃えるぜ!燃え尽きるぜ!