吉井和哉Dragon Head Miracle Tour松山キャメリアホールレポート

吉井和哉Dragon head Miracle Tourマイ初日は松山!ワタクシ、愛媛初上陸です!

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以後ねたばれれん。

松山市内を歩いているときに見つけたポスターに「ドラゴンゲートプロレス1/27(日)松山市総合コミュニティセンターキャメリアホール」と書かれていたわけですが、今日もドラゴン明日もドラゴン、そんな辰年でもないのにドラゴン尽きまくったキャメリアホールへいってきましたん。

下手側の2列目でスタンバイ。中央はコの字型の柵が組まれていて、圧が一カ所にかからないようになってました。ライヴ仕様の会場じゃないので、ZEPPとかにあるバーがまったくないフラットなスペースなので、押しが一カ所にかかると危険かもなと始まる前は思っていたんですが、最終的にそこまで後ろから圧がかかるということはなくてよかったです。

TACTICSまでの流れが結果的に吉井武道館と酷似しているんですけども、OPがまったく一緒だった時は「あーこの流れはやっぱ動かさないのか、なんか意外」と思ったんですが、しかしこれはBiriからPainあたりで、吉井武道館に似てるんじゃなくて、吉井武道館がこれに似てたんだなと思いました。つまるところこれはやっぱりライヴハウス想定のセトリだったんだと思う。吉井武道館の前半の「それほど爆発してなかったなあ」という感触が、ここではまったく違ってましたね。Biriではまだウォーミングアップ、といった感じだった客がPainで一気に点火。軽くモッシュが発生したみたいになって、これはもうとにかくパワーを上に逃がすしかない、と飛びまくり。とはいえやっぱり女子率が高いので、ダイブなんて感じにはならなかったんですけども。ここからさらにHOLD ME TIGHTで畳み掛け、客はヒートアップする一方。もうこの時点で顎からボタボタ汗が落ちるような感じ。

先に残念だった点として挙げておくと、この会場もともとライヴをするところじゃないから仕方のないことかもしれないけど、音響がとにかく最悪だった。PAさんも苦労されたとは思うが、しかしあの音はちょっとまずかったと思う。スピーカーの問題なのか、低音域が極端に拾えていなくて、それがもっとも最悪な形で出てしまったのがTACTICSだった。もう吉井のコール&レスポンスの煽りも何言ってるかまったくわからないし、高い音だけが大きく聞こえる感じになって、まるで吉井の声が回転数あげたみたいな変な音になって終始不協和音状態のままだったんだよなあ。音はちゃんと返っていたみたいで、吉井はそのあとの曲は極力高い方で処理するようにしていたりしてて、プロだなあと思ったんだけど、ライヴ全体としてはとても熱くてよかっただけに、その点は残念だったですね。

2列目とはいえ、というか2列目だけに、吉井が上手のほうに行くとまったく見えなかったですし、とにかくこのあとにくるCALL MEなどの曲以外は一時たりとも止まってない、といった体だったので、吉井がどうだったああだったというのはスタンディングではやっぱり、無理ですね(笑)見てられないし、覚えてられない。自分の視界に吉井が入ったときは吉井を見ていましたが、それ以外はジョシュをガン見したり、それも体勢的に無理になったらとにかく曲に集中したり、という感じ。しかし、それがスタンディングの楽しさでもあって、あの一種トランス状態といってもいい高揚感はやっぱりなかなかホールやアリーナでは味わえない。温野菜のときに「意外と客まったりだなあ」と思ったんですけど、この日の松山は熱かったっす。吉井も最初のMCで「松山いいじゃん!!」と言っていたけど、本人も早い段階から汗だくだくになりながら、たいへん楽しそうでした。

もうどれがどの曲だったか、という記憶もごっちゃになってるんですけど、下手のスピーカにむかって腰を激しくふったりだとか、ほんっとに目の前で「最高級にいい顔いただきました!」みたいな瞬間も何度かあって、あーやっぱりスタンディング楽しいなとも思ったり。

ジョシュのドラム、もう私のような素人がなにをかいわんや、な素晴らしさなんだけど、個人的に卒倒するかと思うほどよかったのがBLOWN UP CHILDREN。もともと大好きな曲だっていうのもありますけど、例えばPainとか黄金バッドとか、ドラムの映える曲はもちろんのこと、こういった曲でこそうまさが輝くというか・・・原曲にはないタムを入れていてそれがすごく印象的だったり、手数が多いのはもちろんのこと、ひとつひとつの音がクリアなんだよなああ。またジョシュのドラムの叩き方がいちいちカッコエエんだ!

CALL ME とBLOWN UPでちょっと一息つけた、という感じだったけど「人それぞれ」から客もまた激しく動き出して、黄金バッドでまたもやピーク。ここはやっぱジョシュのドラムをみたいよね!と思ってはいたんだけど、ちょうど目の前で吉井が「はいはいジョシュ見てジョシュ」みたいな感じでいちびっていて「君がそこにいたらジョシュみれませんがな!」みたいな。

最初のツアー以来のPHOENIXがきてきゃーー!と個人的に大喜び。sometime eraseのところのブレイク、さいっこうだった。最後の「PHOENIXが太陽に」の音を伸ばして、そのともう一回「にーー」の音だけを長く長く長く伸ばしていた。よく声が出てたなああ。

で、次は欲望きちゃったりしてー、とかと思ってたら聞こえてきたのがあのイントロ。

おいーーーー!

サイキックやないかいーーーーーー!!

あのGO!を思いっきり叫びました、叫んだとも。いやもう跳んだ跳んだ。吉井なんかろくろく見えちゃいないけど最高楽しかった。モンキーつってるけどいいんかコレ、いやもうそれは考えまい!みたいな。燃えたわああああ。CDJでパール原曲聴いたときぐらいのキレっぷりだった、俺が(笑)

で、そのあとマンチーですよ。殺す気か!いや殺して!これぐらいの畳み掛けを待ってたよマジで!Tシャツがあせでずくずく、ジーンズすらしっとり、髪の毛は「風呂上がりで?」みたいな感じになってもう勿論化粧なんかはげまくりだったけどそれがいいんだよ、いやこれがいいんだよ!そしてまた間髪入れずにWEEKENDER。うれしすぐる。これ、絶対やるたびに吉井の中でもボトムが下がっていってるんだろうなあと思う。ほんとにどんどんよくなるもんなあ。本編最後はシュレッダー。このイントロからの入り方がすっげ、すっげよかった!!!ちょっと神々しさすらあったというか、鶴谷さんのオルガンぽい音からそれが次第に吉井のアコギの音だけになってあのイントロ。鳥肌!

MCは全体を通して殆どなくて、でもスタンディングだとそれぐらいでちょうどいい。印象に残っているのは「広島から4日開いて、またいいライブが出来そうだっていういい予感が」といったときにすかさず笑った客に「いーよかんだよ、いーよかん」つって「ぶっちゃけ今朝ポンジュース飲んできた」「俺はもうポンって感じだ」とか言ってたのと、あとマンチーの時に「生きてると嫌なこといっぱいあるだろ?俺もあるよ!でもそんなこと考えずに今は楽しもう」って言ってたこと、あとアンコールの時だったかな、昔はテンションがこう(と波打つ仕草)なってて、いまもあるけど、前はもう歌をやめてしまおうかと思ったこともあった、でも今は歌いたくてしょうがない。またもしかしたら歌いたくないと思うときがくるかもしれない、でもそれでも俺は歌をもうやめないから。そう言ってました。

アンコール、まっさきにジョシュが出てきたので「今回は大人のバラードタイムじゃない!」と大喜び(笑)バンドバージョンのTALI、ひさびさで超よかった。これやっぱりバンドバージョンの方がいい!!「結婚しようよ」のあたりでがーーーっと世界が広がるような感じがするところがこの曲の一番すきなところで、それはやっぱり原曲の方がよく伝わるんだよなあ。で、次のイントロ聴いてまた雄叫び。欲望キタ!!!だいすっきこれ!ドントタッチミーだ、のところプリーズタッチミーだ、って変えて客席に手を伸ばしまくってました。ちょうど最前の客が触れないぐらいの距離で、ああ、この焦らしプレイ、ぐっときます!みたいな。私はその時点で2列目からちょっとさがっていたので、手は全然届かない位置なんだけどその伸ばした手の美しさにうっとりんこと見惚れていました。

曲間のとき、私の位置からは見えなかったんだけど、隣の友人が「ギター!ギター!」っていうので「え?なに?よしいが?」みたいにあわあわして見たらほんとにテレキャス持ってやんの!誰だごめんねとかゆってたの!「べっべつに持たないなんて言ってないんだからね!」的なアレか!なんだこのツンデレ

でもありがとう・・・!(素直)

でもって曲がさ・・・いや、開演前に友達と「何やるかな」「SICKSとかゆってたから『見てないようで見てる』とかやっちゃうんじゃない?」「あるー!」とか言ってたこともあってもう顔見合わせて大騒ぎさ。この屈指のライブ死に曲をジョシュのドラムで聴ける嬉しさ。でもあれだね、リズムキープがハンパないねマジで。どんどん早くなって走っちゃう感じも正直大好物ではあるんだが、やっぱりそれはバンドならではの呼吸だものね。でもって、吉井のエレキ・・・!感慨無量ですよ。でももういいっす、下手でもいいっす。お願いだからエレキ持って下さい。もうあなたのギターはネックレスでもいいです!吉井がエレキを弾くときに見せる仕草、すべてが好きだ!それがテレキャスでもこの際いい!(なんだえらそうな)

アンコールラストはShine and Eternity。よかったねーこれ。皆の手もほんとに良くあがってたし、ラストに相応しい曲だった。

ツアー2日目、スタンディングでは一発目。なかなかいい感じのライブだったんではないでしょうか。音響はほんと残念だったけど、それは次に期待したいところ。

よくうちのblogにも「スタンディング マナー」とかの検索で辿り着いていらっしゃる方いるみたいなんだけど、席があるわけじゃないから、そりゃホールにはないストレスはね、やっぱりあります。でもそれを差し引いてでもスタンディングにはスタンディングにしかない楽しさがあると思う(ホールにはもちろんホールにしかない良さがある)。うーわコイツ、と思うひとがいてもそれに気を取られ過ぎるとライブ自体が楽しくなくなっちゃうものね。今日以降、ZEPPとかで客がどれぐらい動くのか読めないところではあるけれど、前方に行く方はがんばって!でも頑張りすぎないで!(笑)荷物は少なく、できるだけロッカーに!今日ぐらい動くとしたら、ほんとにヒールの靴とか危険だと思います。後方で見る分には大丈夫かもだけど。たのしく、なによりもひとの迷惑にならぬよう「空気を読んで」(笑)私たち観客も、このドラゴンヘッドをいいツアーにしましょう!

ちなみに、会場からホテルまで帰るときに乗ったタクシーの運転手さんに「今日はプロレス帰りですか?」と聞かれたほどにボロボロになっていた私たちだったのでした。でもまあ、似たようなものかもしれない。確かに一戦交えた感、ありまくり(笑)