世界に噛みつけ

たぶんそのニュース最初に見たのは2ちゃんの書き込みで、 「アニーがあんちゃんとなっちんとバンド組むって」 みたいな感じで書いてあって、おおっとー!とリアクションするよりも前に「あんちゃん」って表記がひらがなだったのでん??と思って、まさかお兄さんって意味の「あんちゃん」!?みたいな、それなんて一つ屋根の下?的なことも一瞬頭をよぎったんですけど、いーや違うっしょ、エマならエマって書くっしょ、とその瞬間あーそうか! ANCHANGか!! と気がついてへええええ、そうかANCHANGとやんのか!うわ、なんかいろいろ各方面話題を呼びそうだな、と思って、それでそうかあ、ANCHANGとなっちんか・・・え?なっちん? それって・・・SIAMのNATIN??(いまNATCHINですね) とここにきてマジでどっしぇーーー!!!って感じだった。いや非常に個人的はことなんですけどね、まあモンキーとマシンガンズって後期結構ライブ人口かぶってたじゃないですか。でそこにSIAMでしょ?その3つともドンズバだったひとを非常によく知っているだけに、これなんて運命の輪?この道はいつか来た道?みたいな気持ちになりました。いやーあるんだねえこういうことが。

 

SIAM SHADEはその演奏技術の高さで非常に男子ファンの多いバンドで(ってその友達に教えてもらったんだけどね!)、男限定ライブ「男樹」のDVDを一度みせてもらったことあるんですけど、それにANNIEとANCHANGかあ、と思うとすげえ楽しそう、そして激しそう(笑)というわけでBOWINMANサイトにもバンド名その他情報UPされておる次第。

● 「BIG BITES」始動![ 2008/07/14 ] New BAND「BIG BITES」を結成しました。 member Vocal&Guitar :ANCHANG (SEX MACHINEGUNS) Bass:NATCHIN (ex. SIAM SHADE) Drums:ANNIE (ex. THE YELLOW MONKEY)

NATCHINのBLOGとか見るとライブも-、みたいに書いてあったので震えて待ちたい。 それで、唐突に話が変わるようで変わらない例のアレ(どれ)ですけども、よく「バンドは一生にひとつ」とか言うじゃないですか。って、よく渋谷さんが言ってるんだけど、それでまあ私もそう思うんですけどね。この間この本中古で買って読んでたんです。

 

FISH OR DIE (角川文庫)

FISH OR DIE (角川文庫)

  • 作者:奥田 民生
  • 発売日: 1999/05/21
  • メディア: 文庫
 

 

それで民生はね、この本でもそうだけど、解散した当初、ソロとして動き始めた当初はその「バンドは一つ」説に異を唱える、じゃないけれども、そうとは限らないんじゃないか、また新しい共同体を作ることだってできるんじゃないか、みたいな気持ちがね、どこかにあったんではないかと思うんですよね。でも、去年とある音楽番組に出たときに、彼ははっきりとこういっていたのだった。 「バンドはなんだかんだで一生のうち一個なんですよ。たとえばおれが、ユニコーン解散して、別のバンドを組んで、それがすごいヒットしたとしても、死ぬときに奥田民生がいたバンドはなんだ?って言ったらそれはユニコーンなんですよ。」

そんな話をしている民生のバックに絶妙のタイミングで「素晴らしい日々」のイントロがかぶるという、そのあざとさに全俺が泣いたわけだけれども、こんな風にいえるまでにどれだけの気持ちの積み重ねがあったのかなあ、とその歴史を思ったりしたのだった。 それでそのコメントに引き続いて、民生は「ナントカ高校卒業、みたいなのと一緒ですよね」と言い、そのたとえになるほどなあああ!とまたもや感じ入ってしまったのだけど、でも結局そういうことなんではなかろうか、そのあとどれだけ経験値を積んでも、自分の母校ってどうやってもあとから上書きされないじゃないですか。

4人の出身校はやっぱりひとつだし、それはぜったいに変わらない(と私は思っている)し、だからそれが変わらないんだから、もうみんな、わははわははと笑いながら、がぶりがぶりとかみつきながら、もう世界の果てまで行ってタッチしてこい、みたいな気持ちがね、そのーいつもそんな気持ちで満たされているファンじゃなくて、3回転半ぐらいヒネリ入ってる感もありありなので、いつもそんな自分じゃないけど、でもイエローモンキーの末っ子アニーには、いつもバンドを後ろから見守り続けてくれたアニーには、無条件でそうやって言える気がする。そのわははと笑った大きな口で、すっかり逞しくなったその心で、日本中、世界中にかみついてやってください。ライヴの告知、楽しみにしてるよ!!