マストDVD現る

大きく出た。出るよそりゃ! マーティン・スコセッシがニューヨークのビーコンシアター(なんとキャパわずか2800!)で行われたTHE ROLLING STONESのライブを映画にした本作、とうとうDVD発売ですよ!キャー! ここだけの話、ってべつにここだけの話でもなんでもないが、私はこの映画を結果的に5回映画館に見に行った。しつこ!1年に1回も映画館に行かない年もあるのにである。ほんとに気に入ったものはゲップが出るまで見るというこの己のしつこすぎる性格! 今日は一日中このDVDをかけっぱなし(今も!)にしているわけだが、しかしまー何回見ても最高である。最高。もう端から端まで「かっこいい」ものしかないわけですよ。かっこいいの詰め合わせとかいうレベルですらないのよ。かっこいいの圧縮パックですよ。もうぎゅーぎゅーですよ。意味がわかりませんよ。しかもDVDには映画本編には収録されなかったボーナストラックが4曲もある!(UNDERCOVER OF THE NIGHTのかっこよさったらどうだ!どうだ!)メイキングも!映画本編でも使われたがエレベーターから4人が降りてステージに向かうときのあの崇高とも言える静謐さはどうだ! そしてライブを映像化するという点において、まったくもってこんな完璧なものはないと繰り返し見るたびに思いを深くするわけですが、ほんとにライブDVDを作るひとはみんなこの映画を100回観るといいよ。カメラワーク、ショットの角度、そして見事すぎる編集!!この映画を見ると、「感動している客の顔を抜いて感動を伝える」なんて手法がいかに愚の骨頂であるかがよくわかる。ライブ映像で客を撮るなとは私も言わない。だって観客だってライブの一部(とても重要な一部)だからね。だけど、そこに映すべきは「客という人間」じゃなくて「オーディエンス」であるべきだ。少なくとも私はそう思う。 いやはやそれにしても、このかっこよさはなんなのか。朝からもうかけっぱなし、映画館で見た回数も含めれば10回近く同じ映像を見ていると思うのにまったく飽きる気配がない。おそろしい!おそろしいよストーンズ!おそろしいよマーティン・スコセッシ