2010年の音楽

お芝居の感想を書いてるblogのほうでは毎年いちおう「その年のベスト」的なものをチョイスしたりしているので、こっちでもと思うもののライブの方は本数も少ないし見ている人が偏ってるしなかなかね。まあしかしそれはそれとして昨年の印象深い出来事など振り返ってみたりしたろう的な。 ・2010参加したライブ 多分18~19本。多分ってなんだ。いや芝居ほどきっちり感想を書いていないのでスケジュール帳頼みなの。 ・2010参加したイベント HEEFEST、ARABAKI2日間、JAPANJAM2日目のみ、フジフジ富士Q、EMIROCKS。これを見ておわかりのように全部吉井が出てる!お前は吉井が出なきゃ動かんのか!(すいません…) 中でも、フジフジ富士Qでのあの雰囲気、演者全体がほんとうにひとつのことを志向していた、そして観客がそれを全身で受け止めていたあの空気は忘れがたい。始まる前は吉井ちゃんがやらかしゃしないだろうかとまたぞろ余計なお世話に明け暮れたものですが、披露してくださった2曲とも鉄壁の仕上がりでした。あの日のAnthemはすばらしかった。ただただ、すばらしかったです。 ・2010誰をいちばんたくさん見たの? って言われたらとうぜん吉井なんですけど(だってイベントの本数がね…)、でもワンマンは実は吉井が3本(善哉吉井城武道館)、エレカシも3本。で!なんと昨年初ワンマンだったはずのせっちゃんにも3本行っているのです!そういえば昨年後半は吉井さんがにわかにせっちゃんと急接近、春頃のラジオでは「和義さん」とか言ってたのに今や爆呑みだ新年会だ、あげくの果てはせっちゃん呼びであるいいぞもっとやれ。 ・2010個人的ずっぱまり といえば2010年はスカパラになっちゃいますかねどうしても…。今や何がきっかけだったのか自分でもよく思い出せませんが多分スカパーで国技館のライブ見たのがいけなかった(いやよかった)んだとおもう。すんごい勢いでDVD買い揃えた。あの「格好良さ」に尽くしまくってるかんじが見ていてたまりませんホント。WILD PEACEのONE EYED COBRAはその中でもリピート率ハンパない。マジもう二桁は軽く見た。 ・2010ちょっと変わり種 変わり種ってことはないんですけど、普段見れない形態のライブだったのが、奥田民生顧問の「ひとりカンタビレ」。狭い会場でしかも椅子席でってことでかなり激戦だったと思われるんですが、ほんとーにJAILHOUSEってプロモーターはうれしいやつだよ、マジで素晴らしいお席で拝見することができました。実は原田会長が後日blogにあげてくださった写真に映りこんでんだ、俺。民生と同じフレームの中に入るなんてもう二度となかろうもんと思うので家宝にします。 あとYO-KINGの「王様のアイディア」。CHABOさんがゲストの回を見たんだけど、ほんとーにこの日のライブ素晴らしかった。2010年のベスト3あげたらその中に入る。それぞれの演奏もさることながら、この日のためだけによーきんとCHABOさんが新曲を2曲も作ってきてくれて、それを目の前で聴けるというこの幸せ。なにより、あんなにうれしそうではにかんできらきらしたよーきんを見てしまったらもう何をかいわんやだよ。 ・2010思い出はあそこにしまって 思えば4月のHEEFEST、あれがある意味今年の12月までのいろいろな流れのきっかけなのかもしれないと後になって思うほど。3回目の開催、そして満を持しての吉井和哉ゲスト、のみならずトリビュート参加組のアーティストたちの出演によって、まさに渋谷O-EASTは狂乱の一夜を迎えたという。今思っても毛皮のマリーズ志磨遼平くんの「A HENな飴玉」はすごかった。そして吉井はROMANTIST TASTE、SUCK OF LIFE、アバンギャルドで行こうよというバンド時代の鉄板のライブソングを投下するというあり得ない事態。 そしてJAPANJAMでは大々的に「THE YELLOW MONKEYの楽曲をトリビュート参加のアーティストとコラボします」と打ち出してなんという私ホイホイなのかということでFSWくんだりまで出かけたというね!そういいながら2日目の全アーティストを根性で舐めるように楽しんできたわけですが、そのトリをつとめた吉井、後日放送された映像を見ても、気合いの入り方がハンパないというのがよくわかる、入魂のステージでした。あのFOUR SEASONSは忘れられません。 そして12月には恒例の年末公演でシルクスカーフに帽子のマダムのみならず、アバンギャルドで行こうよまでやっちまうという所業。あなたが神か。さらには最後に披露された新曲に震えるほど感動しまくるというおまけまでついて幸せな年末でした。来年はツアーもあるので吉井ワンマンの本数が激増するでしょう(予言)(そして願望)。 ・2010ベストMC 個人的に忘れられないMCはふたつ、ひとつはHEEFESTでのマリーズ志磨さんの 「THE YELLOW MONKEYが20年前にかけた魔法は、まだ解けてない!」 そしてもうひとつ。 ひふみよツアー@オーロラホールで小沢健二くんの言ったこの言葉。 「13年待ったんだから、あと1時間くらい待てるでしょ?」 ・2010忘れられない瞬間 というわけで、もしベストの1本をあげろと言われたら、もうなんの躊躇もなくこれで決まりです。小沢健二13年ぶりのツアー、ひふみよ@オーロラホール。ライブのベスト、というのみならず、昨年私が観たありとあらゆるエンタテイメントすべてのナンバーワンでした。こういう、殆ど衝撃、といっていような経験はそうそう味わえるものではないと思います。あの完璧な、自分の手の先までも見えないような暗転、語られる大停電の夜、流れ星ビバップ、何度も何度も何度も聴いた楽曲たち。オーディエンスによる完璧な「16小節の旅の始まり」、ドアノックダンス、いつまでも続く拍手、拍手、拍手。今思い返しても、夢のような一夜そのものでしたし、小沢くん自身の言葉を借りるなら、「いつまでも削れる魔法のチョコレート」そのものでした。 左へカーブを曲がると光る海が見えてくる 僕は思う!この瞬間は続くと!いつまでも! 今年も素晴らしい音楽体験に満ちた年にしたい!イエイ!