RED LIGHT #9

そして再びjaguarの世界へ。さっきの仮面劇もそうだけど、ほんとにこういう場面での吉井和哉のすごさたるやというか、このモニタに座って伴さんのコーラスを聴いている、そしてゆっくりと向かいのモニタに手を這わせる、これだけですでにひとつの物語が描けそうなほどドラマチック。でもって53:07、真っ赤なライトの中で吉井の指先が鼻をかすめ、見上げた目が一瞬にして歪んだ笑みに変わる。 ありがとう、いい薬です(太田胃散か) 本当にね、もう御馳走様と、ほんとにありがとうございましたと、大地に向かって三拝九拝、それぐらいの御利益あると思うこれ。厄除けの札にだってなるんじゃないか的な。客席できゃああああつってる女子いるけどそれもしょうがなかろうもん! イントロの部分の編集がまずめちゃめちゃツボ。いいショットおさえてくれてるんだこれが!もう一瞬たりとも目を離さないで!エマが珍しくエクスプローラーご使用で、まあ私の中で勝手にフライングVと並んで「漢」色の強いギターなんですけども、それがもうカッコイイのなんのって。吉井がアニーの方振り返って左手を振り下ろすアクションとか、曲の締めでもないのにああいうことやるの結構めずらしい。 このメカラ9の時って吉井ちゃんちょっとやつれてるじゃないですか。でもそのやつれ感がこの曲では絶大な効果っちゅーか、アイメイクも相俟ってすごい迫力。「背中の羽をむしる」のとことかなんだろうな、もうちょっと美しいよあれ。「熱い夜が欲しいんだよ」あたりも、エンディングも、とにかくドラマチックにもほどがある。 RED LIGHTと言えばやはりメカラ7のパフォーマンスが忘れられないわけですが、メカラ7の中の名シーンベスト10をやったら確実に上位にランクインするという(私の中の脳内の)噂の「左利きの少女問題」があるわけで、あそこで背中に回した手を押さえていたカメラマンGJというのは異論のないところだと思うんだ。でもってこのメカラ9でも多分、吉井、同じことしてる!終いにはちょっと身体斜めにして客席に手を見せてくれてる!でもそこは映さない今回は!同じものは二度見せない的な!オマエラこれで存分に妄想の花を咲かせやがれ的な!なんというチラリズム! でも最後のね、「少女は娼婦の」のとこって、メカラ7のカメラアングルとそっくりなんです。もーこれはね、ホントカメラマンと編集を褒め称えたい。あそこで吉井の目を見せないあたりがドンズバっすよマジで。 それにしてもあれですね、ウーララのコーラスの時にやたらエマだけがアップになるあたり、「ウーララコーラスのエマたん可愛い隊」の隊員でもいるのかと思いました。もちろん私も会員です(まがお