YOSHII KAZUYA STARLIGHT TOUR 2015@神戸国際会館こくさいホール レポート

よくよく振り返ってみればツアーとしてはGOOD BYツアーから2年もほったらかされていたのであった。いやその間にもいろいろあったっしょ、と言われればまあ、ありましたが、いやそういうこととちゃうねんなー、と2年ぶりのツアーに参加してしみじみおもった私である。STARLIGHT TOUR 2015、MY初日の神戸国際会館行ってまいりました。以下感想というかレポと言うかのメモ書きです!もちろん、盛大にネタバレています!

・今回お席が奇跡の3列目(サイドブロックだったので実質2列目)だった。ちけー!

・レコ発のツアーは1曲目はぜったいアルバムの1曲目だよねーと開演前話していたのだがやっぱりそうだった!Hattrick'n。このアルバムのなかで1,2を争うほどにスキ!なにが好きって最後の転調して急速に温度が上がっていくところとそれを歌う吉井の若干がなるような、歌い捨てるような口調がべらぼう好みだから!やー1曲目でテンションあがるー

・とか思ってたら次がビルマニア!わーお!あの、出てきたとき吉井ちゃんちょっと見ない間に髪の毛すげえもっこもこになってんのな!って思ったんだけど、下手にきたときそのもっこもこで目が前髪に隠れちゃってて、その髪の毛越しに客を完全に挑発するような目つきと指で煽ってたのがもうかっこいいのかっこよくないのって

かっこいいんだよ!!!!!

凝視しながら「あ…今3回ぐらいしんだ…」って自分の概念的な死を自覚するぐらいかっこよかったです

・上手のスピーカーのうえに乗っかって、股間にマイクあてて「ここに向かって歌え」的なジェスチャーで煽ってたのも吉井のエロガッパぶり健在をおもわせました

・そこにROCK STARとかブッコミにも保土ヶ谷区だと思う。違うほどがあると思う。コレ聞いてブチ上がらずにいられるか!?否!アウトロで「死んだら新聞、死んだら新聞」を連呼していたのも懐かしくて思い出のアルバムだ。ライブ序盤で客のテンションに火をつけるという点でいまだにきちんと仕事を果たすROCK STARすばらしすぎる。吉井が右に左に動き回って客を煽りまくっていたのもよかったー

・最初のMCでもそうでしたし、今回「神戸―!」のあとにかならず「泣いてどうなるのかー!」を嬉しそうに叫んでいました。気に入ってたね。気に入りまくりだったね

・「神戸ー!神戸じゃないひとも神戸ー!」と遠征組への気遣いも忘れないやさしみ

・「のっけからいい感じ!」「いい感じだから、きょうはあっちのパターンでやるぞ(ナポリタンズを振り返りおもおもしく頷きながら)」「…いや、最初からこっちの予定だったんだけどね!」なんなのそのテヘペロ

・この神戸国際会館、2階と3階のバルコニー席が木目の模様もあいまってお椀のように見えるのを、吉井がうれしがって「2階のみなさーん!3階のみなさーん!相変わらずクッキーみたいですよお!」(クッキー…?と戸惑う客席)「1階のみなさんは普通に1階でーす」(当たり前だヨ!)「クッキー!クッキーみたい。もうね、スイーツだ!ワハハ」どうした酔っているのかおまえ

・正確には「お菓子を入れる木目のお椀に入ったクッキーみたい」と言いたかったのだね

・「紅くて咲こうとした恋の」でギター持ってたんだけど、これが久しぶりに炸裂した「おまえのギターはネックレス」状態で笑いました。笑いました。明らかに弾いてる時間よりネックに手首ひっかけとる時間の方が長いじゃろ!なんだそんな手を見せびらかすように…いい手してやがんなあおい!(まんまと術中)

・アウトロに乗せてなんか台詞のようなものを言っていた気がする。なにを言っていたかは聞き取れず

・迷信トゥゲザーはもう、吉井好きがアルバム聞いて間違いなくニヤリとしたろうなって曲だしわたしももちろん大好き!吉井のおばあちゃん子だからこその迷信つーか言い伝えみたいなものへ抱いてるタブー感すごくいいよね

・途中でチャウ大で教えてもらったパフュームのダンスを混ぜ込んできてたのここだっけ?あとアウトロでちらっと客席振り返りながらの「ほんとにそれ迷信?」がめっちゃよかった!!

・ここから母いすゞに行くのいい流れだったなー!2番で佳史さんがタムだけでマーチみたいに叩いてたのすごくかっこいいアレンジだった。

・「人それぞれのマイウェイ」、これかなりお久しぶりなんじゃない?「ホントに俺はオーライか」じゃなくて「俺でオーライか」って歌ってた

・TOKYO NORTH SIDEもこのあとに続くMUDDY WATERもだけど、MCはさまず、暗転のまま次のシークエンスにつながってて、吉井のライブにおけるこういう演出っていうかこだわりすげえ好きだし、私にとってはこれがかなり大きい要素であるなあと改めて思ったり

・MUDDY恒例の「どれが俺のはか」までやってストップしたあと、おもむろに客席に向かって「吉井和哉はじめて見る人ー?あ、あんまいないね、じゃいっか」適当極まりない

・「これはね、どれがおれのはか、で次の「ば」で始まるまでの間の三途の川と呼ばれているサービスコーナーです。みなさんいま貴重な臨死体験中なんですよ」

・そしてやおら袖に入り野球のキャップをかぶりグローブをナポリタンズのメンバーに渡す吉井。キャップを指さし「これ3階の人とか見える~?見えないね~ごめんね~これわけあって今チーム名言えないのよ~」

・楽器に取り囲まれながらのおそろしいほどおそるおそるしたキャッチボールのあと、唯一バットを持ってた鶴ちゃんに打たせるのかなとおもいきやそれもやらずにグローブを回収し袖にはける吉井。「サービスって奥深いね…」「うん…」と語り合う我と友

・すると今度はアコギもって登場。キャップかぶったまま(言うまでもないが、しぬほど似合わない)。そしてまたも「こうべ~、泣いてどうなるのか~」寄せてる!また寄せてる!

・ってギャハハ、と笑ってたところにアコギがじゃーん。Give it up! Come on a 審美眼ブギ♪

ぎょうえええええええええええ

・いやもうギョエーギエーの嵐でした。まさかの!ここで!審美眼ブギ!!ごめん!サービスコーナーのサービスとは…とか言っててごめん!!超サービス!超サービスだった!!!!

・審美眼ブギなんてもうどこをどうとっても私「好き」しか出てこないですから、「好き」の金太郎飴状態ですから、吉井が似合わないキャップをかぶっていてもそれすらもアリにさせてしまうほどの好きさですから、ゴーギャンの新聞紙で尻を拭くんだ、のとこの裏返った声とか大好きですから、でもってあの最後、ライター! リスナー! DJ! I'M GONNA SUCK YOU!の吉井の顔とか大・大・大・大好物ですから!!!

・歌い終わったあと吉井志村けんさんばりに両手を広げて「ワーオ!」ってキメてた。そしてピック投げてた

・で、ようやく「バッファローズの バ!」でキャップ投げてMUDDYにもどった!いやーこのしぬほどかっこいいのとしぬほどばかなのに振り回される感じ!イイ!ちょうイイ!

・MUSICのときに「ライブいい、ライブいいね!やっぱり生がいいよね生が!こうやって風を感じられるし、触れることもできるし」つっててほんとそうだし会えない時間が愛育てるとかウソだね!会ってなんぼだね!と実感していた私だよ

・しかしそこから「肉を揺らせおまえらの肉を!」つって腰を振っていたのはひょっとして喧嘩を売られているのだろうか…w

・点描のしくみの時、ちょっと自分でも説明つかないんだけど、血が逆流するような、沸騰するような感じでテンションがぶちあがって、あれなんだったんだろうって今でも思うほどすげえ衝動にのみこまれた。

・ああいう、我を忘れるというような興奮状態にわたしを叩き込むのはやっぱりこの人なんだなあと思いますね

・で、間奏のタンバリンのとこ、せっかく近いんだしもう絶対凝視する!ってじーっと見てたんだけど、タンバリン叩きながらあいつもう完全に世界に入ってて、イっちゃった目してて、なにか呟いてて、もうその光景がこれどう控えめに言っても世界一かっこいいと思う、思うっていうかもう世界一かっこいい、かっこいい、ギャー!ってまた投げるとこでテンションぶちあがった

・知ってた?あいつ世界一かっこいい。かっこいいって正義だよな

・Step Up Rock最高!もう大好き。歌詞も曲も超弩級にすばらしい。吉井ちゃん「たまにむしょうに」のとこ歌詞飛んじゃって、「うわああああああ」って言った後普通に歌詞に戻ってきたのおもしろかった。あとジャンピングジャック拝借して、のとこでぴょん、ぴょんって横飛びにジャンプしていくのちょうかわいかったです

・生きているんだ楽しいこともあるぜ、のときにここ、って指さしながら歌ったのよかった、ああいうのぜったいやられちゃう

・You Can Believeのサビのときになんかちょっと振付っぽいのやってたんだよなー、かわいかった

・私今回セトリのねたばれを意識して避けるでもなく、とはいえ自分で探しに行くことはせず、って感じだったんだけど、ちょこっと流れて見えちゃったやつもあって、だからこの曲やる(かも)って知ってたはずなのに、イントロ始まってもギターの音がちゃんと聞こえなくてアレ?って友だち見たら友だちがめちゃブチ上がっててそんでハッ!これMOONLIGHT DRIVEじゃん!!!ってなった。おそい!

・これもサビを聞いてるときになんかまた意味不明の感慨無量さというか、あのどんどん駆け上がっていくような曲調と一緒にわたしのおセンチメートルもぐぐぐーーって高まっちゃって、すんでのところで泣くとこだった

・間奏のとき、吉井がバーニーさんのまえのモニタに腰掛けて運転するジェスチャーしてて、何回もバーニーさん振り返るんだけどバーニーさんギターソロに専念して気がつかず!むねん!みたいな図も笑いました

・全般通してそうだったけど、吉井の妙な動き健在ぶりを堪能できる曲が多くて、Like a Starlightでも(PVでもそうだけど)ほんとよく動いてた。出てきたときもっこもこだった髪の毛が完全にしっとりぺしゃんこで、頭をふったら汗がざって飛び散って、ギター弾いてても汗が顎をつたってぽたぽた落ちてて、マジで目の正月と盆とクリスマスだわ…って思いましたマル

・ライブのラストに皆でシンガロングする曲としてぴったりなクリア。その前のMCでだっけ、神戸すごくよかった、今回のツアー初の関西だもんね、きょうでこんなによかったらあと3日(大阪フェスティバルホールでのべ3日間ある)これ超えられるかわかんないなあ~、とうそぶいたあと、客の反応にえ?(大阪も)くるの?みたいにわざとらしく言ってたのがあざとかわいかった。ええ、ええ、行きますよ行きますともw

・アンコール、暗い中で佳史さんと鶴ちゃんがささっとスタンバイして、吉井も客電つけないまま出てきて、歓声があがりそうなのを手で制してSTRONGER。音も少なくて吉井の声で引っ張ってる楽曲、という感じ。終盤にこの曲もってくるのもすごいなー

・神戸で聴くFLOWERっていうのもやっぱりちょっと特別に響くものがあるね。F&Pツアーのときもそう思ったけど、久しぶりに聞くとあのツアーを思い出しますね

・WEEKENDERでは律儀に「あさってからまたがんばって!」と曜日を意識したかけ声してたなー。でもって「今年一番の関西になるかな」って歌ってた、気がする!

・ラストのまえにメンバー紹介。ナポリタンズからなかなか次の名前がきまりません、もうナポリタンズでもいいかなー、なかなかいいバンドでしょ、3年契約だったんだけどね、あははうそですうそです、って笑ってました

・誰のどんな人生にも自分にとっての星みたいな存在があるだろうけど、自分にとってはそれは父親だっただろうと思う、5歳で父親が死んだ時におばあちゃんが言った「お父さんは星になったんだよ」とか、棺桶に入った父の冷たい身体の感触とか、そういうものが自分のなかにずっと残っているんだと思います、と吉井は言って、ボンボヤージという明日への餞のような歌をうたって、ライブは終わった。

聞いてた場所がスピーカーの前だったのでPA的な音の返りとしては万全ではなかったかもなんだけど、久しぶりにすごく近い距離だったし、近いが故に「これは完全なる勘違いだけど吉井はいま完全にこっちを見てるね」「完全に気のせいだけど完全に目が合ったね」という錯乱した状態を満喫できてとても幸せでございました。っていうかごめん今回見事に吉井しか見てない。だって吉井がかっこいいから。わたし吉井のすきなとこ、そりゃいろいろあるけど、でも何がってやっぱりこのひとの体現する「かっこよさ」が好きなんだなっておもいました。わけのわからない奇妙なダンス踊って、謎のサービスコーナーで野球キャップかぶって、ジャンプしてキックしてターンして、客を煽って煽って、俺を見ろって全身でうったえてる吉井和哉が好きなんですね。2年ぶりのツアー、古巣トライアドに戻ったからなのか、それは全然関係ないのかわかんないけど、なんだか懐かしいアホカッコイイの波状攻撃を思う存分に浴びれてめちゃくちゃ楽しかったし、最高に興奮しました。けっきょく、おまえなんだな!って何がだよ!って言われそうだけど、けっきょくおまえなんだ、わたしをここまで連れてくるのは、と実感させられた夜でした、まったくのところ!