THE YELLOW MONKEYのDVDを総まくる!その13"THE YELLOW MONKEY CLIP BOX"

2004年12月に発売された、過去のCLIPS1~3をまとめたDVDBOX。パッケージデザインが白を基調としており、同時に発売されたLIVEDVDBOXの黒と対して「白箱」と呼ばれた。1~3の特典映像を含めたすべての映像に加え、「SLEEPLESS IMAGINATION」のプロモーションクリップや、コロムビアの屋上で撮ったという「夜明けのスキャット」のクリップ、「空の青と本当の気持ち」のフォトクリップ(写真は有賀幹夫氏によるものであり、ラストには写真集TRUE MINDの巻末の言葉が出てくる)、「SO YOUNG」の、映画「トランスミッション」の映像とコラボしたクリップなども収録されており、THE YELLOW MONKEYの宣伝媒体として制作された映像集のまさに完全版の名に相応しいDVDBOXと言える。

BOX附属のブックレットには、TRIAD時代のディレクターだった宗清さんや、「太陽が燃えている」などのMVを監督した丹修一さんからの談話、そしてTHE YELLOW MONKEY後期のMVをほぼ一手に監督していた高橋栄樹からの寄稿文が掲載されている。バンドは一度レコード会社移籍を経ているが、すべての楽曲が等しく愛情を持って形となり収められていることは決して当たり前のことではないだろう。当時のスタッフのこのバンドに対する愛情を感じることができる作品である。