2005年12月発売。TVKの音楽番組「Live y」で放送されたライヴの中から全14曲を収録している。現在の公式ホームページのDISCOGRAPHYには載っていないが、海賊版でもなんでもなく、れっきとしたオフィシャルな商品である。ちなみにTVKはRCサクセションやジュンスカなど、数多くのライブ帝国のシリーズを発売している。
吉井和哉はLive yのVJをやっていたこともあり、映像資料が豊富なだけでなく、なによりこのLive yの映像の素晴らしいところは客前のライヴを収録しているという点である。スタジオでカメラに囲まれているよりも、断然客前で輝くTHE YELLOW MONKEYの一番いいところを濃縮還元したようなDVDと言っていい。個人的にはこの中に「これがこの曲のベストパフォーマンスだろう」と思う映像がいくつかあり、コンパクトさも相俟って異常な再生回数を叩き出している。
収録されているのは1993年5月のアポロシアター(吉井が有名な自転車柄のスーツを着ている)から1998年5月のパンチドランカーツアーの神奈川県民ホールまで各年代に分かれており、自分のツボがどのあたりなのかをこれで探ってみるのも面白いかもしれない。
神奈川県民ホールの映像は、当時はパンチドランカーツアーのホール公演の貴重な映像であり(「ゴージャス」で最後にドラムソロが入るアレンジが残っている)、ここに収められた「球根」はこの日に亡くなったhideへの想いが感じられる、すさまじいパフォーマンスである。