今年一番嬉しかったこと

2005年も今日で終わりです。いろいろあったね今年も・・・思わず遠い目。長いような短いような、ってほんとどっちだかわかんない。でも去年の正月のことなんてもう光陰矢の如しって感じではあります。せっかくなので(なにが)今年いちばん嬉しかったことを振り返りたい。

日記でちらっと書いたんですけども、2月ごろにyahooでイエローモンキーのチャリティオークションがあって、ってこんなタイトルでこんな事を書き出すともう結末が読まれているような予感がぷんぷんしますね!その時は「最後の祭りをしみじみ眺めさせてもらおうと思う」と書いていた私ですが、実際どうだったかというとしみじみどころじゃもちろんなかったわけで。

チャリティオークションは2種類ありました。衣装や楽器などで即決価格など決まっていない天井知らずのものと、一部を寄付し即決価格で決まるパネルのオークション。天井知らずの方はもうほんとうに対岸の火事じゃないけど、絶対に手が出ないのでまったくただのウォッチャーに過ぎなかったんだけど、パネルの方は即決、つまりスピード勝負。5週にわけて出品され、それぞれどの週にどのパネルが出品されるかも事前に公開されてた。そうなったら、なにが出品されるか見に行ってしまうのがファン心というもの。

パネルの即決価格は、そりゃ高いけど出せないほどではない、というぐらいの価格だった。歌舞伎を4,5回我慢すればいいぐらい?そしてそうなると次に考えるのは「自分だったら何が欲しいか」ということ。パネルの実物はEXBITIONで見ていたので、サムネイルで見ればだいたい感じはわかる。もし落とすことが出来るのなら、と段々思考はエスカレートしていきます。もし自分の手元に来るのなら、4人の写真が欲しい。それも出来れば、ライブのものがいい。しかし、ライブ中のショットで2人というのはあっても4人というのはほとんど無いに等しかった。あるとしたら、あの写真しかなかった。

1週目の出品の時は仕事で、しかし家に帰って見てみてもヤフオクのページにその形跡がない。当たり前のことだけど落札された商品は検索してもヒットしないのである。即決だから、あっという間に落札されたんだろうなあ、と思いながら2週目の出品の時はPCの前で出品が始まるのを待っていた。

あっという間だろうな、とは思っていたけど、実際にはあっという間なんてものじゃなかった。画面の前で待ってたけど、待ってるだけじゃ落札どころか出品ページを見ることすらかなわないのである。あわてて2ちゃんねるに行ってみると皆苦戦していて、F5キーを連打してURLを確保するのでさえ必死、という感じなのだ。中でも吉井の映っているものはすべて秒殺、いや瞬殺という言葉がこれほど相応しいものもなかったろうというような速さで落札されていくのである。うーん、これは無理だな、と私はその時諦めました。しかし、もし落札に挑戦するとしたら時間的に次の週しかPCの前には張り付けない。そして私が欲しいと思うパネルはその週に出品されるのだ。

3週目の出品の日、PCの前で開始時間を待ちながらそれでも私は自分が落札できるかも、とは少しも思っていなかった。その週に何が出品されるかは発表されているけども出品される順番はばらばらなので、だからひたすらF5キーを連打してリロードし、出品されるタイミングをつかむしかない。もう、人生であんなにF5キーを押したことはないだろうと思う。開始から1時間、ようやく私が狙っている写真が出品された。私は夢中で落札価格を打ち込み、エンターキーを押した。「入札します。よろしいですか?」の確認が出る間もなく、もう一度エンターキーを押した。

「おめでとうございます。あなたが落札しました。」

その文字を見たとき、嬉しい!というよりもうっそ・・・・・・・・・・・・という、言葉にたとえるなら呆然唖然、という言葉がぴったりくる感じでした。手が震えてたな、ということも落札ページを見て自分のIDがそこに表示されているのを見るときに気がついた。だってクリックできないんだもの。出品ページのパネルの写真をながめて、ああ、この写真がうちにくるんだ、と考えた瞬間になんとも言い様のない喜びが全身を駆けめぐったことを今でも覚えています。

出品から、私が落札するまでの時間はわずか22秒。運が良かった、としか言えないと思う。どのタイミングがひとつずれても、あの写真は違う人の手の中に滑り込んだだろう。運が良かった、と私は何度も思った。あの写真を欲しいと思って間に合わなかった人、ごめんなさい。でも約束する、絶対一生大事にするから。墓場まで持っていくから。

今年つらいこともいやなこともたくさんありました。特に後半は仕事でとんでもなく躓いたりして、起きあがれないかと思うこともありました。今もそれは終わったわけではないけど、でも大丈夫、今年の私は大丈夫。だってあの写真がうちに来てくれたんだもの。そう思って頑張り抜いたところがあったような気がします。

来年はどんな年かな。楽しい年だといいな。たくさん笑える年だといいなあ。いいことがいっぱいあるといいな。私の友人を苦しめるものがなくなる年だといいな。いやなことやつらいことは出来るだけない年だといいな。何があっても、でも大丈夫、そう思える年だともっといいな。

私のところにきてくれた写真は、3.10の写真です。笑っている、いい笑顔の4人。こういう笑顔に溢れた年になりますように。

今年1年どうもありがとうございました。来年も、どうぞよろしくお願いします。

2005.12.31