MY FOOLISH HEARTツアーレポ 2006.2.1 ZEPP OSAKA

NHKでの中継を前に、自サイトにあげていた]MY FOOLISH HEARTツアーのレポをこちらに再録しておきます。とりあえず一発目、ZEPP OSAKA

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行ってきましたZEPPOSAKA二日目。昼間は「これどう見ても雨上がらねえだろ!」という降りでしたが、私が家をでる頃にぴたっと止んだよ!よっしゃよっしゃ、晴れ女運(というか、雨よけ運)今だ続行中なり!スタンディングで雨とか降られるとめんどくさいもんなー、傘とかさ~。

今回は物販は「絶対HPで通販できる」という前回の経験則を活かして無視し開場ギリの時間にZEPPへ。整理番号が若干若めの番号だったので、前はバーニーの方で見たし、今回はエマ側で見てみよう!とふらふらとエマ側に陣取ってしまったのがなんつーか、若さゆえの過ちというか、若くないけど、エマファンなめてたごめんね!ということをあとでひしひしと思い知らされたわけであります。

つーわけで、最初にお詫びというかなんというかなんですけど、実は私今回吉井より、エマを見ていた時間の方が長かったのね、たぶん(笑)というわけで、あまり吉井レポにはなっていないかもしれない。

というのも、1曲目のTALI、そして2曲目のCALL MEで思わず頭に「?」マークが浮かんでしまい。なにしろこの日の吉井和哉さん、声が全然でてない!いや、普通にはでてるけど、高いところ、伸ばすところで全然出ないんですよ!なんかねえ、はあ?みたいな。いや、前回のツアーはね!なんというか、吉井の言葉を借りれば「人工呼吸を施していた」ファンの末席を汚す人間として、なんというのか「よく頑張った、お帰り吉井和哉!」的なスタンスが往々にしてあったわけで、だからパフォーマンスのいちいちがいろいろと感慨深かったりもしたわけだけども、でももう2度目のツアーですからね!仏の顔は一度まで(厳しいな)。もちろんBEAUTIFULに納められている曲はすごく好きだし今の吉井に求めているものは昔とは違うとは言え、いやだから尚更こんなパフォーマンスじゃだめだろう!と私の長年のダメだし精神が発揮されてしまったわけですよ。

で、イエローモンキーファン鉄の掟「吉井がダメなときはエマを見ろ」を思いだし(注:乱高下の激しい吉井がダメなときでも高値安定株のエマを見ていれば何とかなるの意)(冗談です)、折角エマ前に来たことだし今日はエマを思いっきり堪能するか、というモードに切り替えたわけです。

ところが、それがエマ前の恐ろしさ。たぶんエマのほぼ正面、4列目ぐらいかな?で見ていたと思うんだけど、押しの烈しさもすごいし何しろ皆がエマ前から一歩も引かない!みたいな不退転の覚悟で挑んでいるもので集団がバラけない!しかも私と吉井を結ぶ線上(あら、なんかいい言葉ね)にちょうどバンド野郎と思しき男子二人連れがいて、私の吉井方面の視界はブラックアウト。おお、いいのかこんな事で吉井ファンの俺。とは思いましたが、この後の武道館、そして城ホールとまあ贅沢言わない程度には吉井さん拝めるんじゃないかね?というお席を頂いていたということもあり、なによりエマの正面で「ああ、今エマの視界に入っている」と幸福な誤解を容易くできるというのも幸せじゃないか、吉井が見れなくてもいいじゃないか、本当にエマが見ているかなんてわからない方がBEAUTIFUL、と勝手に納得。

とはいえ、そのエマもなんというか・・・エマって今41?かな?最初出てきたとき「うわーこんな年相応のおっさんエマ初めて見たよ」とか思ってしまったごめんなさいごめんなさい。なんか、髪の毛をね・・・なんだろ、ちょっと真っ直ぐ目にしたの?それとも梳いたの?よくわかんないけどあのぽわぽわ感がなくて、髭があって、しかも痩せていたのであーこれ書いたら怒られそう(誰にだ)、なんだかキリストの絵に似ていると思ってしまったよ!ごめん!でもエマやっぱりもうちょっと髪の毛長い方がいいとおもう!

さて、ここまでLIVE本編に殆ど触れずにこの長さまで書いてしまってるわけですが大丈夫でしょうか?(ダメだろ)というわけでLIVEですが、4曲目?のSADE JOPLINが神懸かり的にかっこよかった!!!正直アルバムで聴いたときにはどこにも引っかかってこない曲でしたがライブアレンジ死ぬほどかっこええ!!特にエマのギター最高!これからツアーに行く人はこの曲の後半はエマを見ておくと良いよ!と要らぬアドバイスをしたくなります。良かった今日頑張ってエマ側で見て、と思った瞬間。

BLOWN UP CHILDRENの前にちょっと長めのMC。この曲が出来上がった変遷についてなど。この曲大好きなんだけど、今日の吉井さんではいまいち・・・他日のリベンジに期待。

しかしね、転んでもただでは起きないというかこのままで終わらせないのも吉井和哉で、自分でもあっこれはいかんな、という自覚がもちろんあるんだろうしそのせいかもしれないが、みずからテンション上げて客を巻き込んでいくんだよねえ。中盤の20 GOと欲望あたりからなんか一気に波に乗った、という感じがあって、そこからはちょっと凄かった。久しぶりに吉井に煽られてるな、と実感しつつ自分もきっちりその波に乗っていけたんで楽しかったな~。欲望で皆が激しく動いたおかげかエマも見つつ吉井も見れるようなポジションに移動できたし。そこで初めてしーたかさんの姿も見れたよ・・・でもバーニーは最後まで殆ど見れなかった。つーかしーたかさんのドラムってすごい気持ちいい。なんかエマとすごくアイコンタクトとってたな~。

ちなみに今日の吉井のお召し物は黒のインナーに黒のジャケット。アンコールまでジャケットは着たままだったです。髪の毛がなんだか中途半端な長さで(笑)途中でぐっちゃぐちゃになってましたな。髪の色はちょっと明るくしたように見えたんだけど。真っ黒ではなかったような。

MUDDY WATERって吉井もたぶんすごく好きな曲なんだろうけど、やっぱりライブで聴くと無条件に楽しい。しかも今回、吉井もすでにテンション最高潮になってしまってるからか、「それが俺の墓」でのタメのあとかな~~り長いこと沈黙したあげく「一個だけ覚えたの」といって

「あんた、何見てはんの!」

と関西のおばちゃん口調を真似する(しかもうまい)ので会場爆笑。調子に乗った吉井、「何見てはんの!」「ぼさっとして何見てはんの!」と連呼(笑)挙げ句最後のところを「な~にみては~んの!はいっ」と節を付けて客に歌わす。当然乗りまくる関西人。バカ?(笑)でもこんなバカな吉井も久しぶりだわあ。いい感じいい感じ。根岸さんもしーたかさんもエマもめっちゃ笑ってて、吉井も笑っててすごく楽しかった。

そのあとMCで今回はね、あんまり喋らずに時間内に曲たくさん・・・って思ってるんだけど大阪に来ちゃうと調子に乗っちゃいます、みたいなことを言ってました。ちなみに名古屋終わったあとからずっと大阪に直で来ていてもう5日ぐらい大阪にいるそうだ。なにー!うそー!マジでー!会いたかったー!(どさくさ)

セットリストの中でSWEET CANDY RAINの位置がちょっとハンパかなっていうか、そのあたり構成も武道館、城ホールでは練ってほしいなと思いつつ、FINAL COWNTDOWNでは気持ちよくブッ壊れ、マジで汗だく。まったこの時のエマがかっこよくてさー。不思議なことに、だんだんオッサンエマが抜けていってカッコイイエマが表に出てくるのね!なんか髪型も心なしかほんわりしてきたような。なに、乾燥が足りなかっただけなの?みたいな。あとこの時だっけか?吉井がエマの方に近づいていってどうすんのかと思ったらエマのピックをつかんで4つほど客席にばらまいていた(笑)あーあーあーあー。でもそのあとでエマにマイク通さずにごめん、っていうのが吉井らしい。いいよっていうエマもエマらしい。和んだぜ。

本編ラストは新曲のBEAUTIFUL。その前がWHAT TIMEだったので、YOSHII LOVINSONの最後の曲から、吉井和哉最初の曲へバトンタッチ、って感じかな。この時はもう吉井の声も絶好調で、正直最初の音が流れてきたときわけもわからず涙しそうになってしまった。CDで聴くより、なんかライブの音の方が自分にはぐっときてしまいました。

アンコールはHIKARETAとMY FOOLISH HEART。HIKARETAは歌ってるの聴くとSHIKARETAって言ってるように聞こえておかしい。江戸っ子かよ!MY FOOLISH HEARTの前にMCがあって、そこで今、バーニーの持っている白のギターは自分が今日アメ村で買ってきた(!)もので、この曲を録音したときにギターのJulienが使っていたのと同じ型でしかも1966年製。つまり吉井と同い年。で、衝動買いしてしまったそうです。彼が(ギターに彼って言うの気持ち悪いよね、といいながら照れ笑い)どんな音を出すのか自分もとても楽しみ。彼もいろいろあっただろうし・・・一回塗装を剥がして、塗り直したようなところがあるのもね、なんかいいんです。と言ってました。で、みんなも俺も明日から何かを投げ出さず、逃げずに生きていきましょう、と言って、MY FOOLISH HEART。

さて、なんかね、いろいろツッコミまくったレポに結果的なってますけども、楽しかったんです、はい。いや吉井の声の調子が悪いときはムカっときたりもしましたけど、でも吉井に対してちゃんとムカっとするのは健全なことなのではないか?とも思うわけです。前回の時はやっぱり私もいろいろなものに捕らわれていたし、それがレポにも出てると思うんですけども、あの時は逆に言えばもうどんな吉井でも見守りモードではあったかもしれないわけで。いや、大阪のライブ良かったですけどね、前回の。でももしあの時吉井の調子が悪くても、「おいおいテメーしっかりしろよ!」とは言えなかったかもなーと思うとこういう心境は自分にとって歓迎すべきだ、とも思ったり。

ちなみにツアーが終わったらアルバム製作、そして夏フェス(ぎゃー)、秋には「ちょっと多すぎない?」ってぐらいライブ回るそうです。わー。大丈夫なのか!?←すぐに心配するオカン的精神

吉井和哉はもう吉井和哉をやめることができないし、だからYOSHII LOVINSONというものが必要だったというのもすごくわかる。だけどステージの上の吉井に感じたのはそういった気負いではなく、ステージにいることが当たり前なのだとでもいうような強さでした。今日のライブに100点は到底つけてあげられないけど次がもっともっと楽しみだよ。武道館で、ライブモンスターの完全復活を見届けたいものだわああ、なんてね。

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余談ですけど、この日大阪では民生のライブもあって、その民生ライブに行った友人の話によればZEPP1日目に民生が観にいったらしいです。で、MCでは前日の吉井ライブの話で「あの人はこう、吉井さーんとか呼ばれるのに俺はいっつも「たみおーーー!」って呼び捨てだ」とか拗ねていたそうです。確かに、「奥田さーーーん」とかありえない(笑)で、吉井の声が出てなかったのは多分前日民生と打ちあがりすぎたからではないだろうかと邪推している私なのでした。

2006.02.01