20周年

  ロッキンオンJAPANが20周年だそうである。 正直音楽雑誌というものとまったくコアな付き合いをしてこなかった私ですからして、JAPANだって20年のうち読んでいたのは3年ぐらいだ。イエローモンキー好きになってなかったら絶対読んでない雑誌だと思うよ、うん。

巨大掲示板などでは「ロキノン信者」などと揶揄されることもあるけれど、わたしはJAPANを読むのが好きでした。イエローモンキーとJAPANってかなり密接な繋がりだったですけど、ファンの子にはいまいちウケが良くなかったような記憶があります。NEWSMAKERや音人のほうが人気あったような。確かに写真のビジュアルとかは圧倒的にNEWSMAKERのほうがよかったよなあ。

でも私はね、JAPANが好きでした、うん。私は雑誌って、一人の強烈な個性で創り上げないと面白くない、という思い込みみたいなものがあって、それは「本の雑誌」や「暮らしの手帖」なんかと同じで、雑誌なんだから、新聞じゃないんだから、偏ってナンボ、みたいな風に思っているところは今でもあります。JAPANってねえ、なんかもう音楽雑誌とは思えない(私の友達は「プロレス雑誌だと思って読んでいる」と言います)無駄な熱さや煽りとかがうぜえなーって思う時もあるんだけど、そのウザさもJAPANのカラーとしてもう認知されてしまっているのはある意味凄いっすよね。

それにね、やっぱりたとえインタビューであってもさ、出てくるのは聞き手の本質だったりするじゃないですか。アーティスト側の言いたいことより、創り手の言いたいことで満ち満ちてますよね、ロッキン・オンの雑誌ってね(笑)だからそれが嫌いだっていう人がいるのはすごく理解できる。逆に言えばですね、私はJAPANのそういうところが好きなんだと思うんですよ。

渋谷さんのインタビューとか、ぜんっぜん興味ないアーティストのでもめちゃめちゃ楽しみにして読んでましたよ。だからBRIDGEが「季刊 渋谷陽一」でなくなったとき(一時)は悲しかったなあ。また戻ってましたけどね、そういえば副編集長に井上貴子さんが戻ってきたんだよね? JAPANにも編集長に6年ぶりに山崎洋一郎さんが返り咲いたということで、渋谷さんの次に山崎インタビューが好きだった私はちょう久々にJAPANを買ってみました。20周年特別号だし(笑)それぞれの初登場時の記事とか、面白かったです。で、渋谷さんがタイマーズにインタビューしているやつが再録されていて、それも相当に面白かった。

ロッキンオン内人事異動激しいからいつまで山崎体制なのかわかんないですけど、少なくとも次の吉井のアルバムインタビューは山崎さんだよね!ね!と期待に胸ふくらむ次第。 最後に、20周年おめでとう、ROCKIN'ON JAPAN!!