ROCK IN JAPAN FES 吉井和哉レポ<詳細版>

ROCK IN JAPAN FES 吉井和哉レポ、(知らなくてもいい)詳細版。セットリスト並びにMCは簡易版エントリでどぞ。

吉井の前がビークルで、それは後方からまったり見つつ。いやしかしすごい盛り上がりだった。遠くで見ていたのだけど前方でモッシュやダイブが起こってるのがよくわかった。ペットボトル投げてるのも見えた。大丈夫だったかな?

ビークル終わって、じゃあのんびり前に行きますか、とスタンディングゾーンへ。そんなに前方へ突っ込む気は本当にさらさらなかったのだが、8割近い客が後方へ下がり、普通にフロントエリアの柵の前まで行けておいおいおい、いーのかね?と思いながらそこで待つ。

さて、とにかく今日の吉井和哉は格好良かった。

出てきた瞬間頭が真っ白になり一緒に見た人と「スーツ!スーツ!」「ネクタイ!ネクタイ!」とわけのわからないコール&レスポンスを繰り広げてしまったが、いやもう私絶対Tシャツだと思ってましたもの。それかジャージ。良くてシャツだけど、それはまあ可能性3パーぐらいだな、みたいな。つまり1パーも「スーツ」だなんて思ってなかったわけですよ!それがスーツ・・・しかもネクタイて!吉井のネクタイなんて何年ぶりだよおい!

1曲目がスープと同じだったので、「やっぱ(広島とセットリストを)変えずに来たわなー」と思いつつ、この曲の歌詞がいいなあと実感。好きな曲だー。2曲目から吉井がとにかくアグレッシブに責めまくる。声の出方は先日の限定ライブの方が良かった気はするが、とにかく今日は気合いが違った。「のんびり和哉さん」はどこにもおらず、あの眼とあの声で客を煽りまくる。もうやばい。途中であまりのことに頭をリアルで抱えてしまった私だ。ごめん、もう私の中の「格好いい吉井和哉処理能力」オーバーフローしました!みたいな。なんかもうね、

アンタ誰?誰なの?

的なわけのわからないことになっていたのであって、今日初対面の方なのにいちいち曲終わりのたびご一緒させていただいていた方を振り返り頷き合いながら何かを(何をだよ)確認しあうという行為を延々やってしまっていた。いやマジでどこからどう見ても吉井和哉最高です、本当にありがとうございました。

2曲目のときネクタイをゆるめながらステージの下手側に歩いていって、うおっとここでネクタイプレイですか!?(変態ですか!?)と一人で騒然としたが、なぜか緩めたネクタイをまた締め直すわけのわからない吉井である。何がしたいんだ。外せよ、いいから(何が)。

3曲目の前にMCがあり、大きくなったロキノンフェスの感想を言っていた。いやほんと、私もこんなスゲエことになっていたとは・・・!と思いました。ステージもあの時の吹けば飛ぶような(ま、実際飛んだわけだが風で)ステージと違って立派だし、音が流れまくったPAも安定してるし、なにしろ規模が・・・違いすぎる。会場内に展示されていたロキノンフェスの歴史、みたいなコーナーで見たのだが、第1回は2日間で6万人の動員だったらしい。今では3日間計13万人の参加するフェスになっているわけで、それは規模が違って当たり前なんだけど、実際に目の当たりにすると圧巻でした。

3曲目、CALL ME。よっしゃ吉井えらい!と一人で(心の中で)拍手喝采。この日のグラスステージはほぼ見たんですけど、それまでこういうしっとり系の曲が殆どなかったのでどういう風に後方のオーディエンスは見てるのかな?とちょっと気にしつつ、前方ではやはり耳にしたことのある曲だからなのかさっきまでノッてなかった男子がサビを歌いつつ、みたいな光景もあり。

4,5曲目、これもSOUPのセットと同じかな。しかし吉井のテンションが全く落ちずエスカレートする一方。いやもう、割と前方なので一応ギリで表情はわかる、ぐらいなんだが、スクリーンでアップになる吉井の姿も気になるし、でも折角目の前にいるのにスクリーンて!みたいな気持ちもあり心が揺れまくる。I WANT YOU I NEED YOUでの「おにぎり握るように愛してくれない」の時の手の動きがハンパなくやばかった。もう本日何度目かの昇天。

6曲目WEEKENDER。歌詞を見たときに「吉井さんこれはフェス意識で作りましたね」と思っていたらその通りのことを言っていた。この曲、メロ自体に麻薬のような魅力があるかと言えばそうではないと思うけど(覚えやすいけどね)、とにかく歌詞が心情的にずっぱまり過ぎていて確実にマイフェイバリットソングの仲間入りである。「朝からねいいお天気で」のときに空を指さして歌ってたな。「雨が降る すぐに止む」の歌詞を「雨降らない」とも歌っていた。降らないけど「すぐに止む」のね、わははは。

7曲目でBEAUTIFUL。これぐらいの緩急はやっぱりあったほうがいいし、それにBEAUTIFULはやっぱりすごくいい曲だと思うから、たとえ前方にいなくても、シートゾーンやテントゾーンで寝ころびながら聞いている人にも心地よさを感じてもらえた・・・ん・・・じゃないかな?(自信ないのか)続いてTALI。ここで夕日がちょうど沈みかかって雰囲気的にはジャストなタイミング。「フェスにも行こうね」「ロッキンオンジャパーン!baby I LOVE~♪」と替え歌も絶好調。

9曲目FINAL COUNTDOWN。さすがにエリア全体の盛り上がり方が違う!ファナカン自体を知らない人もいただろうけど、こういうのは絶対周りの客につられて皆次第に反応してくるもので、とにかくすげえ盛り上がり方だった。個人的には絶対フェスではファナカンやって欲しい!!!と強く思っていたので嬉しかったです。そして、間髪入れずにLOVE LOVE SHOWのコール!

いやもうね、うおおおおおお!!!!っていう、なんか地響き的な歓声が上がって、あとは辺り一帯狂乱ですよ。そしてすごい勢いで前方へ突っ込んでくる男子たち!振り回されるペットボトル!水!うわーもうなんなんだこれ。ラブショー自体は何度もライブで聴いていますが、こういう盛り上がり方をしたラブショーは初めて。スタンディングだし、男子多いし、とにかく雰囲気が全く違う。ファナカンと立て続けっていうのがまたさらに火をつけた感じがあった。完全に暖まったところに盛大に燃料投入、みたいな。ほんと、我を忘れた。隣りに突っ込んできた子は突っ込んではきたものの歌詞を殆ど知らないらしく「ほにゃららららら、頑張っちゃうもんね~♪」とそこだけご機嫌さんで歌っていて笑った。

ラストのバラ色の時だったと思うのだが、吉井がちょっと笑って「今日は晴れてるね」と言った。私実は今回、6年前のロキノンフェスTシャツ着ていったんだな。物持ちええなあお前!というツッコミはさておき、そういうおセンチな気持ちが働いての行為ではあったのだけど、もうとにかく今日はテンションが上がりすぎ、いつもだったら吉井の言葉で涙のひとつも流して悦に入りそうなもんだが、それも「ああ、ああ、晴れてるね!わっはっは!」みたいな、もう何が来ても楽しい状態?あとこの時か、もっと前だっけかな、「吉井お帰りーーーー!」と大きな声で叫んでいる男の子がいて、それもなんだか嬉しかったんだよなあ。

バラ色も、城ホールから吉井ソロで聞くのは3度目ですが、今日のは「攻め」のバラ色だったなあとすごく感じました。エマのソロとか、これだけ吉井しか見れていないのに(お気づきでしたかここまでエマのエの字も出ていないことに)思わずエマを凝視してしまうほど、音が前に出てくるソロだった。アレンジも結構変えていて、それがまた格好いいんだ!今までバラ色でエマのソロとかあまり意識したことなかったけど、今日は思わず知らず「エマーーー!」と叫んでしまいましたよ。

ソロになってからこういう4万人という大観衆の前でやるのは当然初めてで、何を思ってのスーツなのかは測りかねるけれども、衣装もモードも何もかも、久しぶりに甘えた空気の一切無い、完全攻勢の吉井和哉だったと思います。なんだ、ある意味アウェイの方が燃える男なのか?ともあれ本当に大変だったけども、大変な思いをして行った甲斐のあったライブを見せていただきました。大変だから、余計にそう感じたのかな。いや、とにかく最高に格好良かったです、もう、それに尽きる。