チケット狂想曲

さて、先日8/18は冬のツアーの当落発表でした。メールが来るころはサザンシアターで「ニコラス・マクファーソン」見ながらゲラゲラ笑っていた私です。9時ごろ夕食食べつつ携帯の電源をON。モバイルでもメール確認できるようにしているのですが、携帯の電源がやばかったので(実は芝居を見る前に一度携帯様が死亡するというハプニングがあったのでした)、ネットカフェに行って当落を確認。ずらっと並んだ 吉井和哉」当選のご案内 の文字に胸をなでおろすが、しかし前も思ったがどうなんだこのメールタイトルは。なんかまるで吉井が当たったみたいじゃないか。吉井和哉を頂けるので?と思わずなっち節にもなるじゃないか。普通ツアタイとかだと思うけどね、カッコの中って。

とりあえず番号を控えて近くのファミマで引き換えるか・・・と出かけたものの、いざファミマに来てみるとここで全部を引き換えるのはなんだかちょっと恥ずかしい!という思いとどのあたりの席か早く知りたい!という思いがせめぎあう。幸いお店の中に客はそれほどいないが・・・むむむ。とりあえず友人に先に渡す予定の武道館と大阪だけにしよう、と思ったのだがやっぱり気になって結局5公演中4公演をそこで引き換えた。残りの1公演は遠慮してみた。その遠慮に何の意味が!?

さて、引き換えレシートをずらずら持って店員さんの前に差し出す。他のお客は幸い誰もいない。しかし、私がレシートを差し出した店員のお兄ちゃんはあきらかな困惑顔だ。胸のバッジには「ちょう」と書かれている。どう見ても外国人留学生のアルバイトです、本当にありがとうございました。妙な緊迫感が漂う中、おもむろにバイト君が口を開く。 「うちの店、まとめて会計できません。ヨロシイデスカ?」 となんだか妙なイントネーションに引っ張られ「ヨロシイデス」と変な日本語で返す私。

まとめて会計できない、というのはつまりバーコード全部読んで「ハイおいくらになります~」じゃなくてひとつずつバーコード読ませて 「6500円になります~」 (1万円差し出す) 「3500円のおつりです~」 (そして次のバーコード) 「6500円になります~」 ・・・これなんて羞恥プレイ!?(泣笑)

延々それを繰り返すうち、さすがに人のいなかった店内にもレジ待ちの列が並びだす。バイト君は機転の利く子で、奥で休んでいたのであろうもうひとりのバイト君を呼びに行き、「すいません、レジを、いま、ぼく、これなもので」と助けを求めていた。もはやここにいたって「これ」呼ばわりである。本当すいません、なにもかも吉井和哉が悪いんです!バイト君も出てくるチケット出てくるチケットみんな「吉井和哉」「吉井和哉」の連打で内心「こいつどうやねん・・・」と思ったであろうことは想像に難くない。 席番を確認する余裕もあらばこそ、バイト君に頭を下げて店を飛び出しほっと一安心。

で、さっき遠慮したもう一公演どうするか・・・まあこれはあとでもいいか・・・と思いながら駅に向かっていると途中にサークルKがあるではないか。いーや、もうここで引き換えちゃえ!とレジのお兄さんに「予約済みチケット引き換えたいんですけど」と告げる。 「はあ。」無反応。 「(え?)で、何か申し込み用紙とか書く必要ありますか?」 「誰のですか?」 「(うん?)吉井和哉さんのですけど・・・」 「いつのですか?」 「(はあ?そんなこと言う必要あるか?)12月のですけど・・・」 「Pコードとかわかります?」 「いや、今から買うんじゃなくてもう予約済んでるんです」 「ああ、それを先に言ってくれないと」 言っとるわ!最初から! 「じゃ、この紙に書いてください~」と差し出されたちけぴの申し込み用紙に記入し、お兄さんに渡す。さっきの朴訥なバイト君がすでに懐かしい。でもま、いいや、引き換えさえできれば・・・と思っているといきなりレジからいやな感じの警告音。 「あ。」 「え??」 「今用紙切れてるんで発券できないみたいっす」 どかーん。

そんなこんなでまあどうにかチケットは出揃いました。最後の一枚は結局札幌で引き換えました(笑)座席・・・まで書かなくてもいいのかもしれないけども人の芝生の色というのは誰しも気になるものなので(私もな!)ざっくり書いておきますが、武道館以外のホール3ヶ所(ちなみに長野・大阪・静岡)、全部似たような席が来ました。ちょっとびっくりするくらいおんなじようなところで思わず笑ったんですけど、オールセンターブロックの、中央通路前です。2ヶ所が中央通路前1列目、1ヶ所が通路前2列目。芝居でいうと関係者席といわれるところですな。とりあえず前に背の高い人が来たら終わりだ!というドキドキ感と無縁にばっちり視界が開けているというちびっ子には最高のポジションがきたかなと。武道館は1階スタンドというある意味レアなところと2階スタンドでした。個人的には非常に満足しています。ありがとうKY。サンキュー吉井和哉(それツアタイ)。