bridge 2007年 05月号

読んでいない方は自分で先に読んでからの方がいいと思います、吉井さんかつてないぶっちゃけぶりですので。 いろんな意味で大変面白く読みました。まずいちばんによかったなって思うことは吉井がちゃんと自分の家族(子供)のことを話すことができたことで、それは本当にいいことだと思う。「本当はいるのに、いない」みたいな居心地の悪さはもう感じなくてもいいんだと思うとほっとする。これが、独立して、ひとりになって、自分が全部責任を負えるからこそ言えるようになったこと、ならそれだけでも独立した価値あったんじゃないか、と思う。 そんな感じで本当にかつてないぶっちゃけぶりなんだけど、個人的にああ、そういう話は、できれば触れないでほしかったというところもあった。「パール」のあたりね。なんだろうな、まだ自分の中でもどう言葉にしていいんだかわかんないけど、こんな風に昔のことを「実はああだった」ってなことを言われても、こっちもうどう対処していいかわかんないわけで、だってもう愛していたものは今はいないのにさ。 だけどねえ、「自分が折れてれば」って言葉の意味がよくわかんないんですけど、そうじゃなくて、クビにしてくれって言うんじゃなくて、戦わなきゃいけなかったんじゃないの、あーごめんわかったようなことを言うべきじゃないですよね、でもじゃあどうしろっつーんだっていう感じです。つかもう意味不明自分で自分が。 そんで話は飛ぶけど、だから昨日bridge読んで、あーって思って、もういないものを好きでいるってけっこうつらいなわかっていたことだけど、と思って、それで僕音見たから、だから藤巻くんのあのまっすぐな愛情が、もういないものだけど、そこから繋がったものがあるんだよってことが、どうしようもなく私の慰めになったんだと思う。だから本当にありがとう、藤巻くん。 10曲のラインナップは以下の通り。
JAM LOVE LOVE SHOW BURN SO YOUNG バラ色の日々 パール TALI CALL ME Beautiful BELIEVE
BELIEVE以外全曲シングルですね。まあ渋谷さんが選んでるんだからな(だよね?)吉井は「見事に八方塞がりの曲選んでくれましたね!」と言っていた。 個人的に、「人前でチャラチャラ」(本人談)な部分と、人間的な生活をして培っていく部分をどうやって共存させていけばいいのか、という話を非常に興味深く読みました。 あと、このあいだコラムでも言っていたどろろの「妖怪ってのは経験だから」っていう話、フジロックの話、なのにそのあとのRIJFでやっちゃったあ!な話、まあいろいろ濃いいいいい!!という話でつまってます。さすが10年10曲シリーズ。ちなみに写真の方はかつてなほど凶悪な趣味の悪い服装であなたにもチェルシーあげたい驚き満載です。だれだあのジャケット選んだの。そして吉井は二度とVネックなどという悪魔の服を着るんじゃない。