甘い経験

7thアルバム「Punch Drunkard」収録。 PUNCH DRUNKARD

楽しいいぃぃぃ!!!という記憶しか残っていない。 その楽しさは3.10のDVDをご覧になっていただければおわかりいただけるんじゃないかと思う。

あの両手を左右に振る踊りがいつ頃から始まったのかは記憶にないが、アリーナではもうずっと吉井に「同じ踊りを踊れ」と煽られていた気がする。 間奏の部分でヒーセとエマが向かい合って足を閉じたり開いたりするアクション(歌詞の中にもあるので、動き的には違うんだけど皆それをケンケンパと呼んでいた)をするのが恒例、そして私はその光景が大大大好きでした。最初の頃は、二人が中央に歩み寄って向かい合ってアニーの前でケンケンパ、だったんだけど、いつかそれに吉井が加わりそうになったところ、面白がった二人がわざと吉井を避けて二人だけでケンケンパするようになったのだ。ある時は左、ある時は右、そして吉井が追いかけてくるのをものすごい勢いで逃げて花道近くでやったこともある。吉井は追いかけたり、ハナから諦めたり、二人に悪態をついたり(3.10はこのパターンかな)、とにかく楽しくて、このヒーセとエマのケンケンパはパンチのツアーで私が絶対に見逃さないポイントだった。

3.10はツアー最終日ということで、この日だけのサプライズでスタッフが一緒に「同じ踊り」に参加している。楽しそう、みんな本当に。誰のアイデアなのかはわからないけれど、間違いなくこの日もっとも感動的な(そして会場のボルテージがあがった)一瞬だった。 もうひとつ、spring tourのDVDにも収録されているが、この曲の最後に吉井が下手側花道にダッシュしてきて、柵を乗り越えて客席に向かってきたときが、多分私が一番近くで吉井和哉を見た瞬間じゃないだろうか。あの青いシャドウが目の前だった。しかも、そこで奴はニヤリと口の端をあげて笑ったのである。よく正気を保てたものだな、自分!と思います。

気のふれたパトロンのように仕組まれたSMもいいね