エゴイスト

ひとの褌でじゃんじゃん相撲をとろうぜ!ハッケヨイ!

戦う者ならまずは『俺こそが一番だ』という巨大なエゴありきだ

敗北や挫折や様々な経験でいずれそれは削られて形を整えていくだろう

それが成熟ということ 逆はない 成熟してからエゴは身につかない

お前はまだエゴイストでいい

エゴを早くに畳んでしまった者に 勝敗を決する最後のプレイは託せない

                     井上雄彦『リアル』より引用

吉井和哉、お前はまだエゴイストでいい。

・・・かどうかはさておき(おくな)、これは「最後のプレイ」という言葉からもわかるようにスポーツ(本作の中では車椅子バスケ)について語られている言葉ですが、ありとあらゆるところに通じる言葉だよなあと思います。もちろん音楽という世界においても。

吉井和哉というひとはまあヲタ活動をやっていてもなかなかにいろいろといろいろな男ですが(言葉濁しまくり)、しかし「勝敗を決する最後のプレイ」を託するに値するアーティストであることだけは間違いないし、彼もその点においては揺るぎない信念を持っているのだろうなと思う。

その強さに強く惹かれるファンがいるのと同時に、だからこそ、その人の持つ孤独感に強く惹かれるファンもまた同時に存在するわけですね。

やっぱりもうちょっとまだ、エゴイストでもいいんでないかと思ったりもするのよ、うん。