天使なんかじゃない

ねー、アニーってさー、イエローモンキーの天使みたいじゃない?

はい!そこ!どん引きしない!ええ、さっき名古屋から帰ってきたばかりですが何か。今日の昼間静岡出て慌ただしくひつまぶし食って慌ただしくクアトロ行ってガンガンに叫んできましたが何か。はい、行ってきましたTama Quattro Live Tour“Natural Born Wild”at名古屋クラブクアトロ!

いやー、もうねえ。

最高でした。いやまじで。

家を出たときは相当に体調が悪くて、だから会場入りももう開演の10分前ぐらいだったかな、入ったの。あんまり長いこと立ってたら保たないかもなあと思って。それでヒーセ側の(と、どうしても言ってしまう)前あたり、それでも5列目ぐらいだったかな?ちょうどスコンとドラムセットへの視界が開けていたのでそこで開演待ち。

サポメンの先頭で登場。黒シャツ、サングラス。渋い・・・!なにこの渋さ!ドラムセットに座ってtamaさんの登場を待つあいだももちろん凝視。相変わらず髪サラッサラだなあおい、とか思っていたんだけど演奏が始まったらそれどこじゃなかった。なにこの音!気持ちいい!気持ちよすぎる!そしてアニーが格好良すぎる!なに・・・これなんのマジック?(マジックとか言うな)変な叫びが出そうになるので口を両手で覆ったままアニーを凝視。もう一種の変態ですねこれは。3曲目で軽くMC、そこでシャツを脱いでサングラスも外してました。この3曲目がもう神だった(アニー的に)。あのバスドラの速さったら!曲の最後にブレイクがあって、そこがもうマジ死ぬほどかっこええ。かっこいいーー!!叫びました、叫びましたよ私は。

しかしあれだ、こんなに格好いいのに(普通に男前ですよねアニーさん)、ずっと見てると面白くなってくるのはなんでなんだろう(笑)っていうかイエローモンキーってみんなそういうとこありますよね。格好いいと面白いの波状攻撃っつーか。それにしてもアニー男らしくなってたなあ(笑)なんだろうあの溢れ出る「漢!」感。この前のエマが

ぐらいだとしたら、アニーは

 漢

漢漢漢

 漢

漢の十字砲火って感じ(ぴーとさん意味がわかりません!)

シャツを脱いだ下はタンクトップだったんですけど、噂には聞いていたけどすげえ上腕二頭筋でした。お前はビリーかYO!ぐらいの(時事ネタ時事ネタ)。いやあ、あれ今もう吉井とかエマとかかかっていっても絶対すっ飛ばされるね、もやしっ子には歯が立たない筋力。そんな、素手で殴ればエマどころかクマをも倒すぐらいのイキオイのアニーですが、変わってねえなあ!と強く思ったのがメンバー紹介の時。tamaさんが紹介してくれてるのに、ペットボトルの水を一気飲みしようとするアニー。飲み過ぎてウェッてなってるアニー。おちけつ!いや落ち着け!tamaさんちょうほめてくれてるじゃん!ドラムを紹介しようとしたときに「アニー!」の声が飛んで、tamaさん「そう、アニーって呼ばれとるんよね~。でも俺はね、菊地さんっていっとるの。だって変やない?おれが「アニー!」とかってさ、先輩やのに」「イエローモンキーのドラムをやってはって、やっぱすごい、ベテランっていうかなあ、バンド全体を支えてくれとるし、出るときはガーン!と出るし、すごいです」みたいなね、そんな感じのことを言ってくれてました!

tamaさんはもともとポルノのベースだったひとなんで、当然今回もベースはご自身で弾いてらっしゃるんだけど、このメンバー紹介のあとに「メンバーみんなの個性がよくわかるような曲をやりたいと思います」ってやったインストがねー、これ格好良かったんだ。tamaさんこの時はチョッパーで弾いてたんだけど、ベースもドラムもギターもキーボードもすごく個性があってほんとよかった。アニーのドラムまじで凄すぎて、ソロの時tamaさん弾かずに見てたんだけど凄すぎて笑ってたもんなあ。

本編後半の3曲ぐらい、ドラムの音がほんと前に前に出ていて、でもアンコールになったときにね、一発目がポルノの曲だったんですよ。ほんとすごい歓声で(そりゃそうだよね)、そしたらこの時のアニーがさっきまでと同じ人?ってぐらいちゃんと「引いた」音を出してたのがね、なにげに凄いなあと思ったなあ。やっぱりあそこは個性を主張するところじゃない、聴きたい音を出すところだってことなんかなあと思ったり。アンコール2曲目は結構アニーお気に入りなのかなって思った。よく歌ってたし楽しそうだった。そうそう、見ながら思ったけどアニーってあんまりお客さんに笑いかけないけど、メンバーにはすっごく笑いかけるよね。ギターとのタイミング計っていて目があってパッと笑ったり、tamaさんが振り返ってベース弾くときすっごい笑顔で頷いてたり、そーいうのもほんと懐かしかったし嬉しかった。

例によってアルバムを聴かずに行ったんですけど(ごめんなさいごめんなさい)、でもすごくいい曲多いなって贔屓目なしで思いました。もちろんアニーをすっごく一生懸命見ていたけど、がんがんに踊りたくなっちゃう曲もいっぱいあって、それも楽しかった一因です。tamaさんのキャラクターもほんと朴訥でいい味出してて、何より演ってるとき楽しそうなの!それが最高にいいです。歌はね、そりゃご自分でもいっぱいいっぱいだって仰ってましたけど、でもあれだけ楽しそうなら見ていて幸せな気持ちになるよなって思いました。

見ながらねえ、本当に色んな事が頭を巡ったりもして、ここで書くのはちょいとアンタおやめなさいよ、というようなことが巡ったりもして、でもライブは楽しくて、そしてアニーの音はドンズバで好みだ、それはもう血肉になってるんだからしょうがねえやなーと思ったり、最後の曲のミラーボールでぽろっと泣いてしまったり、でも楽しかった、本当にそれに尽きると思う。

昔アニーがインタビューで言っていたことですごく印象に残っていることがあって、自分達のライブを客席で見てみたい、みたいな話の流れだったのかな、アニーは、時々吉井が、観客に向けた顔のまま、バッ!と振り返る時があって、その顔は本当にどきっとする、この人はこういう顔をして歌ってるんだなって思う、って言っていた。そう、だから、アニーはね、エマもヒーセも見たことのない、ましてや吉井は絶対に見られない、私たちの見ている吉井の顔、それをメンバーの中でたったひとり、私たちと共有してくれていたひとなんだなってその時思ったんです。

今日もそうだったけど、みんなの背中を見守りながら、リズムを刻んで、スネアを叩いて、音と世界を作ってくれていたんだよねえ、ずっと。

だからねえ、

やっぱりアニーってさー、イエローモンキーの天使みたいじゃない?