Just a Little Day

WHITE ROOM収録。

アルバムの歌詞カードでは、この曲の歌詞の隣のページが不自然なほど真っ白になっていて、そこには「二十歳前で死んだ僕の親友」の描いた「白い大きな花の絵」が入る予定だったが、手違いで入らなくなってしまったのだとのちに吉井自身が公式サイトのコラムで明かしていた。実際、アナログ盤にはその絵が入ったようだし、吉井の言葉を疑うわけではないが、たくさんの人が目を通すであろうそのチェックの工程で誰もそれに気付かなかったことなどあり得るのだろうか?と思うと、その絵が入らなかったのはただのミスではなくて、この世にたくさんある「何らかの意思を感じさせる、不思議な出来事」のひとつのような気がしてしまう。

私はそういうものに運命を感じるタイプの人間ではありませんが、吉井さんはそういうことを非常に気にするし、そういった「運命の必然の輪」みたいなものをすごく信じるひとでもありますよね。 二十歳前に死んだ友人の絵、彼は死に、自分は生きている、その距離感を歌ったと語っていたのだけど、かつて武道館で同じようにその友人に捧げられた「HARD RAIN」のことを思うと、「僕も今少しだけ大人になった」との歌詞が、嬉しくもあり、切なくもあり。

「切ない」なんて感情は若いうちだけだろうって思ってた だけどそれは日に日に増すばかりで