雨雲

Hummingbird in Forest of Space(通常盤) Hummingbird in Forest of Space(通常盤)

Hummingbird in Forest of Spaceの最後を飾る曲。 シングルカットされたこともあって、「バッカ」のほうが何かと取り沙汰されがちではあるけれど、個人的にこのアルバムの中でもっとも重要な曲はこの雨雲だ。

吉井和哉はこういう曲を今まで書いてこなかった、という点でもそう思うし、ここに辿り着くことが出来たのか、という点でも感慨深い、いや、感慨深い、などという言葉では言い表せない思いがある。 誰かに語りかけるようなこの曲の歌詞は、8mmという言葉から一気に書き上げたと語っていたが、その8mmというのは昔雑誌の連載でも語っていた、彼の父親が映っていた8mmフィルムのことであり、彼の今までの家族と、これからの家族を繋ぐ歌でもあるんだろう。

例の、アルバムの最後が自分の一番言いたいこと、という法則に従えば、このアルバムで彼の一番言いたいことは「I LOVE YOU」だということになる。

夢が叶えば夢に騙され 雨雲広がって 本当の夢を探すことこそ夢だとわかった