矢沢永吉さんのでた「SONGS」、私は見逃してるんだけど、そこで放送された人生相談の一部を文字起こししてくださってるサイトを読んで、もーしびれっぱなし。
隅から隅まで自分の経験からくる自信と、だからこその優しさに満ちた名言でうめつくされていて、まったくもう参りました!というほかない。
もっとも意外だったのは、永ちゃんが、あの「成り上がり」永ちゃんが、自分のキャリアを自分で築きあげてきた永ちゃんが、なかなか人生をうまく歩いていくことが出来ない、という若者の言葉を決して頭ごなしに否定せず、「そういう弱さは誰しもある」という視点を一貫して崩していないことだ。
こういうことはなかなかできない。人間は、自分が成し遂げたこと(努力が伴っていればなおいっそう)を成し遂げられないひとに対して往々にして優しくなれない。俺だって努力した、私だってつらかった、だからおまえもその辛酸をなめるべきだ、そういう性根はすくなからずある。それもひとの弱さだ。
永ちゃんの発言にはそれがない。つまり、彼は本当にタフだ、ということなのかもしれない。
しかしまったくもって名言の連打で、何度読んでも胸にささるものがある。「それがね 年がら年中ワイコラワイコラやってるわけ無いんだよだいたい」「近道をずーっとしているといつか必ず近道が敵になってくる」そしてこれ。
ひょっとしたらみんなアレだよ、そのへんだと思うよ?そんなにトントン拍子に全部ね
「はいそろそろ 7 年証券会社いたから次に光るものが出てきました」
そんなもんじゃないと思うよぼくは
みんなこう、そこで戦ってるんだと思うよね
あの、大昔ぼくインタビューでね
「人は一瞬のハッピーがあったらまた走れる」
って言ったことあるの
どういうことかって言ったら
毎日毎日ハッピーが来るわけないんだよね
で、今日もこれか昨日も、明日もこれってときに
土曜日あたりに何かいいことが一発ポーンとあったら
また来週一週間がんばれるって
人間そんなもんじゃない? そんなもんよ
ひとは一瞬のハッピーがあったらまた走れる。
ほんと、E.YAZAWAかっこよすぎ。