ZEPP SENDAI

いろんなメディアでも5月頃から報道されていますが、現在ZEPP SENDAIが存続の危機にあります。それに関し、地元の大学生グループが存続嘆願の署名運動を行っているとのこと。 ZEPPの定期借地契約問題についてはwikiによくまとまっているのでそちらで

wikiにもありますが、ZEPPの定期借地契約が問題になっているのは仙台だけではなくて、ZEPP東京はすでに来年の閉鎖が決定、ZEPP大阪はすでに借地契約が切れている状態(にも関わらずなぜかそのまま存続しているあたり大阪やな!という感じ)で、いつ閉鎖を申し渡されてもおかしくない。

 

いまやZEPPツアーとして各地のZEPPだけを回るツアーをやるアーティストも少なくないですし、吉井さんもつい先日ZEPPを回ったツアーをまさに仙台で終了したばかり。 ライヴハウスの経営だって商売ですし、それを貸す方だって商売ですから、こういうことはたとえば「音楽好きの純粋な思い」でどうにかなるというものではない、ということは経験上実感としてよくわかっているのですが、しかし何かしないではいられない、と思って立ち上がった人たちの気持ちも、同じように実感としてとてもよくわかります。

そして、それが仙台という地方都市であるからこそ必死にならざるを得ない、というのもあるんだろうと思います。もちろん、ZEPP東京にも大阪にも、それぞれ「ハコとしての愛着」を持つひとはたくさんいるでしょうし、その喪失を嘆く方は少なくないと思いますが、しかし例えば、自分の好きなアーティストがツアーをやるとして、ZEPPがないから、という理由で東京や大阪がツアーからはずれることはない。でも仙台には、河北新報が伝えるように、「これほど大規模なライブホールは東北には他にはない」という危機感がある。ZEPPというハコが喪われる、ハードを喪失する恐怖はイコール、「ZEPPで見られたものがこれから見られなくなるかもしれない」というソフトを喪失する恐怖につながってしまう。

 

たとえばこの署名運動が実を結ばなかったとしても、たくさんのひとが喪われるかもしれないライヴハウスに思いを託している、ということを目で見た形で示せるのは、その後のことを考えても、決して無駄なことではないと思いますし、そう信じたいです。 署名運動を行っているグループのブログはこちら。 署名用紙のダウンロードもできます。 mixiのコミュニティーこちらです。