センチメンタル・ジャーニー

一週間弱の吉井さんの倫敦センチメンタル紀行も先日無事終了と言うことで、100人が読んで100人が「センチメンタルじゃのう」と思ってしまうのではないかというほどのおセンチ更新の連打でしたね。

なかでもブライトンを訪れたときのものは思わずページごと画面メモで保存してしまったわけで、いままでそんなことしたことなかったけどあれはなんかとっさに手が動いた。 ブライトン・ピアのメリーゴーランドでのショットは、SICKSの歌詞カードの見開きの写真とか、GOLDEN YEARS SINGLESのジャケットとか、あとこれはCDの盤もメリーゴーランドの写真だったんだっけな、いろいろなところで使われてますよね。 NHKが10年以上前に放送したROCK ON MY MINDでは、その撮影風景がほんの一瞬(30秒もないぐらい?)流れるんだけど、その時4人の着ているコートがそれぞれにほんっと素敵で、吉井以外はジャケットでもそのままだけど、吉井の着ていたグレイのダブルのコートもすごくかっこよかった。エマのダルメシアンコートもいいし、ヒーセのフリンジのついたグリーンのジャケットなんてまさにヒーセだからこそ着こなせるし、アニーのモケモケコートもすごく好きだった。アニー皮のジャケットでもああいうデザインのやつ持ってたよな。

 

Q:時々昔のことを思い出してはやりきれない気持ちになることがあるのですが、吉井さんにはそういうことありますか?またそういうときどうやり過ごしますか? 俺の場合気がかわるまでやりきれない気持ちを堪能します。

A: やりきれない気持ちを思い出すというのは、オレもよくやります、、。 そしてやはり、自分もその気持ちを堪能します。でもやりきれない気持ちは、いつか優しさに繋がるはずだと自分は信じています。

 

まだKYサイトがあったころのQ&Aで、吉井がこんな風に答えていたことを思い出す。この問いはその質問者のセンスも含めてすごく印象にのこっていて、吉井の答えもまた、とても「彼らしい」と思えるものだった。

今は動かないメリーゴーランドも、僕の心の中では永遠に廻っています、と吉井は書いていて、私は思わず、私もだよ、と答えてしまいそうになったのだけど、吉井がどういう気持ちで書いたのかなんて本当のところはわからないのだった。

でも今年の3月、友人たちと新横浜のホテルに泊まって10年前に思いをはせて、翌朝みんなで横浜アリーナの前まで行って、ちょうどその日は安室ちゃんのツアーファイナルの日で、横アリの前はライブを前に高揚したファンの子たちの輪がいくつもできていて、友人たちとどことなく無言になって、でも別に哀しかったわけじゃなくて、本当に「デフォルメした思い出を指通りよく」できたような気がしてた。今回の、お仕事というだけじゃない、吉井の思い出巡りも、そんな気持ちだったのかなあなんて考えてみたり。 石畳とか、どことなく陰鬱な街の佇まいとか、吉井とロンドン、の組み合わせってやっぱりぐっとくるものがあるよなあと、ひんぱんに更新されるロンドンの風景を見ながら思ったりしました。コベントガーデン!!私もコベントガーデンが大好きで、それはぜんっぜん吉井とは関係のない理由でなんだけど、二度のイギリス旅行で二度ともコベントガーデンを真っ先に訪れた、お気に入りの場所です。

そういえばイギリスに行ったのはTHE YELLOW MONKEYにはまる前だったから、いつかイギリス所縁巡りをやりたいなって思いながら果たせていないんだなあ。いつか行きたい。いや、きっと行く。 今はもう動いていないメリーゴーランド。 でも伝えたいことはきっとたったひとつで、そこだけは吉井と同じ気持ちのような気がする。

 

素敵な時間をありがとうございました。