FINE FINE FINE #10

きた。 きてしまった。 こわい子きたよーーーおかあさーーーん! そういうわけでFINE FINE FINEです。かなりの高確率でおそろしい子が誕生する曲です。ほんつみんな気をつけて。これもうある意味通り魔的なもんだから。もうすれ違ったら魂抜かれちゃってるから。ちなみに私の言う「こわい子」「おそろしい子」とは「こわいほどかっこいい」「おそろしいほどかっこいい」などの意であり完全に日本語は崩壊しているのだがそれは気にしないテイで話を進めたい。

 

まーまずのっけからアニーのあのドラムですよ。FINE FINE FINE=アニー曲、その認識は完全に正しいと言わざるを得ないのであって、さらにベースが入る前のヒーセの雄叫びね。でもってあのベースラインね。そこに吉井の叫びとエマのギター。あのうずくまった吉井に赤、ヒーセに黄色、エマにピンクの照明があたっているあの構図、あれ見て格好いいとか思わない人とは友達になれませんよ正直(真顔)。そして個人的にもうどうしても、これだけは言いたい、 FINE FINE FINEにホーンは要らねぇ!!

いやもうこれ顰蹙覚悟で書くけども、ホーンが入ってもヤじゃない曲もありますわそりゃ。この後にも「あ、ホーンいいじゃん」みたいな曲も出て来ますわ。でもってホーン隊の人には何の罪もありませんわ。でも、でも、でも言いたい、この曲にホーンって、合わないっていうんじゃないくて曲のもっともカッコイイところがすげ変わっちゃうじゃないのさ!ってことなんだよ!リフを聴かせろリフをーー!!! しかしそんなことを思いながらもまあもうこの曲はとにかく全編ヤバイ、絶対この人達どうかしてる、というようなヤバ格好良さが炸裂していて、だってのっけからエマとヒーセがアニーのとこに行って、ヒーセがドラム台に乗ってるでしょ?それでそのヒーセに向かってアピールするアニーとかさ、つーかもうこの曲のリズム隊の良さって何事なの実際、ああ?(逆ギレ禁止)間奏のところのこれでもか!と膝を折るエマとかさ、渾身すぎて完全に前方のお客さんの視界から消えてまっせおまいさんっていう。唸り続けるヒーセのベースは完全に腰を砕くし、上手で向かい合って煽り合う吉井とエマとかどうよ!どうなのよーー! でもってもう一つどうしても言いたいこと(一つじゃないやん)、これは後々にもたびたび出てくるのじゃが、名付けて「jaguarの法則」とでも言いましょうか。 jaguar曲の吉井はひと味違うぞ! (五右衛門風味で)(斬鉄剣かよ)

というのはもうこれ明らかだろと言わざるを得まい。よく心理学的にもオンオフのスイッチとか言うじゃないですか。あれなんでしょうね、吉井さんの中のスイッチを押すんでしょうねjaguarの曲は。まあ自分でもjaguar(というキャラクター)だから吹っ切れて客を煽ったり出来るようになった的なこと言ってたし当たらずとも遠からずだということに勝手にしておきますが、まあああ奥さん見ました?あのジャケットプレイ。このFINE FINE FINEでもっとも魔が現れる瞬間、それは手元の時計で実に21:45あたり、ずっと肩脱ぎしていたジャケットに吉井が腕を通しなおしあまつさえ瞬時に襟まで正すという、そしてその間ずっと邪悪笑顔。まさに魔。目を合わせたら石になるというメデューサもかくや、というかっこよさである。キャプチャしたい気持ちは一山いくらで売りたいほどあるもののこれは流れで見てナンボとも言える。ぜひDVDの特性を生かして思う存分リピってください、ってそれは俺か。