球根 #10

さっきも書いたけど初見の時曲順をまったく把握していなかったので、このイントロのアレンジに「え、え?」「何?」とか言いまくってました。見たんじゃねーのかよ!って感じだけどいやぶっちゃけ覚えてませんもん!(逆ギレ)

年末のフジの特番で9mmの滝くんが、シリアスな曲とそうでない曲の振り幅がすごい、みたいな話していたけど、球根はある意味シリアスな曲の極北みたいな存在だなあと思う。で、私は、例えばFINE FINE FINEみたいなね、どっかネジが一本ぶっ飛んだような曲をやってる彼らが三度の飯より好きなんだけど、じゃあこの球根みたいなヘビーな曲は退屈なのかっつーともちろん全然そうじゃない。ぎゃーーちょっとーーーなにーーー!みたいな発散はないけど、でもこういう曲を聴いているとわき上がってくる熾火のような熱ってちょっとほかでは代え難いものがある。

アレンジが変わっていて最初が三国さんの鍵盤だけなので、それも新鮮だったなあ。エマってあまりテレキャスを持つイメージはないけど、ここで持ってるシルバーラメのテレキャスはその中では割と頻繁に登場していた気がする。あの「花」のリフレインのところの、右手を後ろに大きく反らせるアクションはパンチの頃の方が派手だった(笑)その分、渋く弾き込む、みたいな佇まいがあるのもいいです。ヒーセはパンチのツアーの頃と同じ、赤のサンダーバード(このベースのルックスめちゃくちゃ好きなんです、ヘッドの所の色使いとかヒーセにすごくよく似合ってる)で、ほんとこれ改めてこの映像見て思ったことなんだけどこの球根におけるヒーセのベースの存在感ハンパない。「この真っ赤な情熱が二人を染めた」のところのベースラインとか、震えるしかないわ!

パンチドランカーのツアー後半はこの球根の「土の中で待て命の球根よ」のところの声が出なくて、いつも下で歌ってたんだけど、ちゃんと元の音で歌ってるのを久しぶりに聴いて嬉しかったんだよな・・・ってこともこれ見て思い出したり。こういう曲における吉井のパフォーマンス力ってほんとすごいものがあって、どうやっても最後体温が上昇しないではいられないだろう、という空気に百発百中でもっていってしまう。アウトロで俯いた吉井の表情(これがもう絶品としか言いようがない)と、エマ、ヒーセ、アニーを交互にカット割りしていくところがすごくお気に入りです。それにしても、サビの部分でストロボライトをバックにシルエットになる4人のカッコよさ、何度見てもため息しかでない。