言葉より確実に

Spitz JAMBOREE TOUR 2010@名古屋国際会議場センチュリーホール

の レポで やんす!

以下曲名バレあるので畳みます!

レコ発ではないツアーということで、一体どんなセトリに!と胸を高鳴らせ・・・て待つ事が出来なかったのでさっくり初日に携帯サイトで確認しました。確認してのけぞった。ちょっとーー!あの曲もあの曲もあるじゃないのよー!どうすんのこれ途中でセトリ変わったらどうすんの、えっ私今から大宮行くべき!?みたいなことを一瞬真剣に考えたことをここに告白しておきます。なのでその初日以降ことあるごとに携帯サイトを覗いてはセトリが変わってないかどうか確認してた自分乙。

しかしスピッツはほんとにツアーともなればぎっちりがっつり回ってくれる、真にライブバンドだなって思います。もちろんもっともっと客前に立ってるバンドはたくさんあるだろうけど、スピッツほど「ライブバンドのイメージ」から遠い位置にいながらそれを継続しているバンドってそうはいない。

1年ぶりぐらいのセンチュリー、今日は2階席からでした。前の方だったので、視界を遮るものは何もなく、そうなるとどうしても・・・崎ちゃんガン見しちゃうよね(笑)上からだと見やすいんだよ崎ちゃんが!

まだオフィシャルのツアーブログに名古屋2日目がUPされてないけど、テッちゃんのカッコがJCB1日目とおんなじやつで、お帽子がとってもかっこよくてお似合いだったのん。っていうかテッちゃんだけレベルの違うおしゃれさんだよね・・・!他のみんなもあれはあれでかわいいけどね・・・!

今回のセトリは2曲目でいきなり8823の洗礼がくるので、いきなりガッと温度があがった感じだったなあ。またもー8823のさ、崎ちゃんのカウントからの最初のドラムがちょうカッコイイんだよ、そんで私は崎ちゃんが右(向かって左)のクラッシュやチャイナを叩くときに手首を返さずにそのまま裏で叩く動きがめっちゃ好きで、それを見るたびに崎ちゃんによろよろとよろめき愛してしまうのですが、いやあの動きそうそう誰にでもできるものではないと思うのよ(実際他ではそんなに見ません)。上から見るとその仕草とかすんごくよく見えて嬉しいのである。

新曲(ビギナー)の前にMC。マサムネくんはすっごく美味いと評判の今川焼きを買いに行って、すごーく並んでたんだけどマサムネくんも行列にちゃんと並んで、それで先に注文を聞くシステムだったらしく、みんなの分も買わなきゃなーと思って「10コください」と言ったらしい。ところが自分の番になったらお店の人がマサムネくんの注文を

店「聞いてません」

マ「いや、言いましたよ」

店「だから聞いてません」

マ「言 い ま し た」と言い争う

夢を見た(夢オチかーい!)

マサムネくん曰く「久しぶりに見た・・・悪夢でした」「起きてからもまだその悔しい感じが消えなくて」「くそーあの今川焼き屋めー!ってわなわなしちゃった」わなわな、と言いながら両手で拳を握ってほんとにワナワナしてみせるマサムネくんもう可愛すぎてなんか世界レベルの戦略なのかなって思った(世界をマサムネ色に染めてみせるぜ的な)。

名古屋飯の話をしたのこのときだっけ?楽屋でういろう食べたらしく、みんな、ういろうって食べるの?(と唐突な問いかけ)食べなーい、の声に「名産って地元の人ほど食べないよね」名古屋飯は大好きで味噌煮込みとかね・・・味噌カツとか・・・味噌が美味しいんだよね!この間自分ちでも八丁味噌で味噌汁作ってみたけど、あれなんだよね、出汁をそうとうしっかりとらないと八丁味噌の味が生きない・・・ってなんかロックバンドらしからぬ話をしてしまいました(てへ)(照れ笑いもまたカワユス)。まだあんかけスパは食べたことがないらしいんだけど、そこでテッちゃんが「どこの(店)でも美味しいの?」と話に乗っかり、「俺名古屋のおばさんに送ってもらって食べたことあるもん!」「名古屋のおばさんってなー、俺ももうおじさんだけどなー」(笑)マサムネ「食べたことあるもん!ってまるで中学生の会話だよね(笑)」

そんなマサムネくんは最近東京でもしるこサンドが買えることを大変喜ばしく思っているらしく、あずきのペーストがねビスケットの間に入ってるんだけど!(口の中で舌をぴちゃぴちゃ鳴らして)こうやらないとあずきの味がしないの!(YOUそれ褒めてないYO!)お茶にも合うし牛乳にも合うし、和洋どっちもいける!と大絶賛。うんまあ・・・そんなに気に入ってもらえるの嬉しいけど(笑)

ビギナーに続いて「愛のしるし」!これもーほんと聴けて嬉しい1曲!でもって、これは私だけでは決してないと思うんですけど、映画「ウォーターボーイズ」でこの愛のしるしの「いつかあなたにはすべて打ち明けよう」をバックに妻夫木くんが踊るところはマジ至上の名シーンなのであって思い出すだけでパブロフの犬のように泣ける。かわいらしくてコミカル、でもどこかカッコイイ、ほんと名曲!

「旅人」も「日なたの窓に憧れて」ももちろんライブで聞くのは初めて。旅人のイントロ、崎ちゃんのドラムではじまるとこかっこよかったなー。今度のシングルになる「つぐみ」はあまり曲調をこねくり回さないマサムネくんにしては珍しくちょっとひねった感じの曲だなーという印象。バックのLEDが照明の役割とスクリーンの役割と両方兼ねているんだけど、ハニカム型になっていてなかなか凝っていた。今回はそんなに遠い距離でもなかったのでほとんどスクリーンは見なかったんですが。

今回のセトリで私がどーーーしても聞き逃したくなかった曲が2曲あって、そのうちの1曲が「さわって 変わって」。すっごい好きなんです。すっごい好きなんです。これホントもう最高だった。テッちゃんのアルペジオにマサムネくんのピックスクラッチが重なるとこ、駆け上がってくるベースライン、2番のその田村さんのベースラインにピックスクラッチが重なるアレンジ、ギターソロのあと崎ちゃんのドラムだけが残るんだけど、その時の崎ちゃんの裏拳使いまくりのシンバル連打、「もういいやとか言いたいときにこらえる愚かさで 三連敗のち三連勝して街が光る」の歌詞もなにもかもが大好き。展開が多い曲じゃないのにすごくいろんな音を楽しめる曲だよなあああ!

スターゲイザー」でおおっ!と思ったのが、最初サビから入った後、Aメロに入るときにマサムネくんのアコギ一本になるとこ。意外とこういうもろ弾き語り!なふうになることがないので(しかも早めの曲)、一生懸命ストロークしてるマサムネくんが新鮮でよかった!アウトロでももう一回同じようにアコギだけ残すとこがあるので、2度美味しかったな~。

新曲の前のMCの時だったかな?徳永英明さんの「壊れかけのRadio」を一節歌ってみせてくれたんでした。なんでとつぜん歌ってみたかというと偶然この間街で見かけたそうで「すっごい格好良かった」「俺が女なら(手を胸の前で組んで)こうなっちゃう」「それ以来ちょっとカラオケで歌うのがブームです」ああいう大人になるはずだったのにな~、って、え、そうなの?(笑)

田村さんに「こうなるはずじゃなかった的なことない?」と振ったらなぜか田村様「あるけどステージの上じゃ言えない」ってなんスかどういうことですか(笑)すかさずテッちゃんが「何?下ネタ?」と茶化すもすぐに「田村はあんま下ネタ言わないもんな~」だそうです(笑)

どういう話のつながりだったかちょっと覚えてないんだけど、マサムネくんが「名古屋と言えば俺的には鳥山明さん」の言葉に会場反応。マサムネくん「ここでね昨日失敗しちゃったの。昨日はね『名古屋と言えばペンギン村ですよね!』って一足飛びに言ったら会場がシーンとしちゃって(笑)やっぱりちゃんと説明しなきゃだめですね!」それでなんでペンギンかっていうと次の新曲のタイトルが「しろくま」だからそこに話を繋げたかったのですね。かわういわね。

そして私がもっとも楽しみにしていたといっても過言ではないのが「ナイフ」。これがセトリに入っているとわかったときの私の挙動不審ぶりたるや。なにしろこのナイフが入っている「オーロラになれなかった人のために」が個人的にスピッツのアルバム東の横綱ですもん(西の横綱は三日月ロック)。中でもこの思春期のギリギリの、どこか危うさを漂わせた歌詞を淡々と歌うこの曲が本当に大好きで、まさかこれを生で聴けるなんて・・・!という喜びに打ち震えました。

あーでもなんだろう、何かまったく違った「ナイフ」を聴かせてもらえたような気がしたなあ。スピッツのライブDVD「ジャンボリーデラックス」にも初期の頃の映像が収録されているんだけど、音源や、そのときのライブ映像では、まさに「君がこのナイフを握りしめるイメージを毎日毎日浮かべながらすごしてる」彼自身の歌、というニュアンスだったし、だからこその切実さみたいなものがあったのだけど、この日聴いたこの曲はもっと俯瞰の視線を感じるというか、そういう「彼ら」の物語を一枚一枚丁寧にページをめくるようにめくっているような、そんな圧倒的な叙情を感じました。とびきりのファンタジーを見せてもらったあとの感覚というのかなあ。魔法みたいな時間だったです。

後半の畳みかけに入るまえにMCがあって、「みんな暑い?」あついー!「これからもっと熱くしてやるぜ!」←ちょうたどたどしい(笑)これ多分いろんな会場でいろいろやってるんだよね。なんか一生懸命手をさしのべたりする仕草までも完全にぎこちなくて逆にかわゆさ満点でしたです本当にありがとうございました。「なかなかスムーズにロックなトークが出来ません!」うん知ってる!(笑)

しかしこの後半、愛のことばと恋する凡人(好き!)、さらにはチェリーにスパイダーというこれ以上ない鉄板のあとの放浪カモメ、メモカス、俺すべ、そしてヒバリのこころの連打は正直最高以外の言葉がないのであって、とくに放浪からの3曲はもうここで踊らずにいつ踊る、いやもうここで倒れてもアタクシ本望ざます!という鬼の3曲なのであって、しかもこれどれもドラムがめっさかっこいいんですよ奥さん!!メモリーズ・カスタムとかほんとこんなかっこいい曲この世にあっていいのかぐらいな。ちょっと今から放浪隼見てきてもいいですか(落ち着け)。途中で崎ちゃんがスティックを掲げるところで完全にテッちゃんの手の動きとシンクロしたとこがあって、あーもうやっぱこういうのが私は大好きなんだなーとその格好良さにのたうち回りながら実感してみたり。田村様ももちろん全開で、上手の花道のところにまで矢のような早さで走ってきてあげく壁にケリを入れてはりました。なにやってんですかほんともう最高です(まがお

アンコールの曲は割と入れ替わりがあったので(すいませんねチェック魔で)、なんだろなーアレこないかなーでもJCBで出なかったからもうパターン変わっちゃったかなーと思ってた、ら!アンコ1曲目「猫になりたい」ktkr!!わーん嬉しいよう~~。

メンバー紹介。さっきのマサムネくんの「名古屋と言えば」を受けて田村さん「俺的には名古屋と言えばフラカンなんですけど」ここで会場の反応が薄かったのが意外だったのか

「ええっ!フラカンだよ?だって・・・地元じゃん!」(いやあの田村様多分だけどみんなうまく聞き取れなかったんじゃないかとおもうの・・・)マサムネくん「だからちゃんと説明しなきゃだめなんだって、フラワーカンパニーズというバンドがあって、名古屋が地元でって」田村「いやだってここが静岡なら(説明しても)いいけど、名古屋でフラカンの説明したくない!」駄々っ子か!いや田村様のフラカンへの本気愛充分伝わりましたけども(笑)マサムネくん追い打ちをかけるかのごとく「ほらこうやってドツボにはまってくじゃないですか(笑)」そんで田村さんが何を言いたかったかというと、今日は男子率がすごく高くて、なんだかその男子がみんなフラカン色がする、と言いたかったらしいのですね。マサムネくんちょっとグレート前川さんの真似っ子して、田村さんに突っ込まれてたよ(笑)

クージーは「しろくま」の話にひっかけて「しろくまのかわいそうな話してもいい?」えっ可哀想なの、と怯むマサムネくんに「あのね、北海道の帯広動物園にピリカってしろくまがいるんだけど、そこのネームプレートに「僕ピリカ!今2歳!もうすぐお嫁さんが「くるんだ♪」って書いてあったの。でもそのあとでピリカちゃん女の子だってことがわかったんだって」クージーほんといつも絶妙に話が面白い!

崎ちゃんもクージーから引き続き動物話。名古屋港水族館ってあるよね、あそこにコウテイペンギンがいて、すごい珍しいんですよコウテイペンギンがいるのは。あとねーシャチもいる。シロイルカもいるよね~(ここでなぜかマサムネくん「シロイルカ・・・シルカ」ってなぜ略すそこでっていうか駄洒落かそれは・笑)名古屋ではオフをもらうことが結構あるので、電車でよく見に行ったりしてます、とのこと。えーもうめちゃ目の鼻の先なんですけど職場の。行ったことない!っていうか全然知らなかった!今度行ってみゆ!つーかライブのオフに水族館に電車に乗って出かけちゃう崎ちゃんどんだけキャワなんすか・・・!(卒倒)

テッちゃんは朝散歩してたら(俺こう見えて早起きなのよ、夜弱いのよ、10時過ぎたらもう目がショボショボしちゃうのよ)テレビ塔のある大通り公園にいくつも噴水があって、そのなかのひとつが噴水のてっぺんに女の人がこう(ポーズしてみせるテッちゃん)いう風になってる銅像があって、四方八方から水浴びてんのよ。すっげーデザインだなあと思って見たら「中に入らないでください」って書いてあんの・・・・・・・・・・・・・・・これ笑うとこな?」爆笑。さらにテッちゃん「昔はこういう風に自分の思ったとおりにいかないと途端に不安になったけど今は逆に楽しいね(笑)」だそうです。テッちゃんのそういうとこ好きさー!

マサムネくん、今日もとても楽しかった、忘れられない一日になりました、という挨拶のあと、スピッツは今年で結成23年!(大きな拍手)今年はね、スピッツはなにかしらをちゃんとやりたいと思ってます(そういうお笑いのネタが大好き、と前置き。つーか気になるよーなにかしらってナニ!?アルバム!?)皆さんこれからも暖かく見守り・・・かつご鞭撻のほどを・・・と言った後やおら「知ってる?鞭撻ってムチって意味なんだよ!」え?いやうん当然知ってるけど(だって鞭って漢字使ってるじゃないですか)、今そこからさらに話展開させるんスか?「だからね、こうビシバシと・・・・もっと打って♪」ぎゃあああここにきてMキャラ展開パネエっす先輩マジパネエっす!そしてラストは田村様のベースが火を噴く「けもの道」!相変わらずリダの跳躍高い上に美しい!あーほんとに満足しきりました!

実はこのツアー7月にももう1回長良川の公演を見に行くのでがす。デヘヘヘデヘヘヘちょう楽しみ。前日にZEPPNAGOYAがあるのになんで長良川、と言われそうですが長良川の響きとスピッツ・・・合う!と勝手に決めつけました(あとホールが好きというそんな理由)。セットリストでプレイリストを作ってみたんですけど、初披露の新曲が4曲、あとは年代的にもバラけてて、レア曲も織り交ぜつつ、鉄板はあくまでもきっちり押さえ、という盤石のライブでした。ほんといろんな意味で手数多い、スピッツ。こういうパターンがあといくらでも出来そうなところがほんとこのバンドの凄みですよね。ほんとうにこれからもいついつまでもエバーグリーンな存在でいてくだぱい!7月が楽しみ!