削れて減りながら進む あくまでも

行ってきました長良川国際会議場。国際会議場ってどこもなんとなく独特のツクリですよね。川をバスで越えていくときの風景とかよかったなー。以下、曲バレありつつのレポのようなレポでないような、です!! 

自分が名古屋で見てからは(ナイフとさわって・変わってを聴けたことに満足して)それ以後のセトリチェックはあまりやってなかったんですけど、前日が名古屋のZEPPで、twitterのTLに「マサムネ風邪」の情報が…あわててトンガリ見たら「昨日までフラフラでした」とのマサムネくんのコメント。なんと・・・! 中止っていう最悪の事態はあるのかどうなのか、ZEPPの前日が風邪のピークってことは回復しつつはあるのか、はーそれにしてもあと残りわずかなのに!とはらはら。なんとか無事最後まで終わりますように・・・と祈る気持ち。 しかし、始まってしまえばさすがスピッツというか、ライブの熱さ、楽しさはやっぱり鉄板だなあと思いました。もちろんマサムネくんは絶好調というにはほど遠い状態だったけど、でも声量が落ちてるとか、高音が出ないとかそういうのはまったくなかったし、ただいつもならきれいに伸びるところで伸びない、歌の後半になるにつれてハスキーになってくるという感じだったかなあ。高音よりもむしろ低音で息が長く続く譜割りのほうが苦しそうだったかも。ビギナーのときに大きな咳払いをしたりしていて、そうすると別に自分の声が苦しいわけじゃないのに自分まで咳払いしたくなるよね、あれなんなんだろう(笑) マサムネくんの心中は察することすらできないかもだけど、でも少なくともステージの上では、「いつもよりハスキーな感じでお送りしております(笑)」とか、「昨日のZEPPはもう前のめりに倒れる気持ちでやりました!今日前のめりに倒れたら…みんな、受け止めてくれる?(←確信犯的笑顔)」とか、自分の状態をフラットに受け止めている風だったし、なによりライブを楽しんでいるのがちゃんと伝わってきて、それはほんとにすごいなって思いました。この人はなによりもハートがタフだなと思ったし、またそれを受け止めてフォローし合って、最高のライブを作り上げるスピッツというバンドのタフさにほんとにしびれました。 しかしあれだ、セトリからさわ変わが消えていたのはビックリした(笑)でも海とピンクも大好きさ!昨日までやっていた「ナイフ」がなかったのは前日のZEPPでぼろぼろだったらしいからかなあと。でもそれで曲数を減らすんじゃなくて、夢追い虫をやってくれるところがスピッツの、マサムネくんのプロ根性だなあと思うし、昨日の今日でさらっとセトリを入れ替えられるのも長年バンドを続けてきたからこそだよなあなんて思ったり。 最初のMCで、マサムネくんが「岐阜はうしろがかっこいいね」と言うので客席がえ?うしろ?とキョロキョロ会場を見回していたら、リダが笑って「草野今、お城って言ったんでしょ?みんな「後ろ」って言ったと思ってお客さんが全員後ろ見てたよ(笑)」ナイスフォローです田村様、どう聞いても後ろにしか聞こえませんでした(笑) ビギナーやつぐみ、しろくま、恋する凡人の新曲群も、なんだかすっかり馴染んでいて昔から知っている曲のような気さえしてくるから不思議。次のアルバムが待ち遠しいですね!←気が早い 途中のMCで突然「なんでもないようなことが~」と「ロード」を歌い出すマサムネくん。しかもワンフレーズ歌ったあと一度ハーモニカをわざわざ取って間奏まで再現する凝りよう!リダ曰く、リハで「ハーモニカない?Dのハーフ!」と探しているので何だ?と思ったらそれをやりたかったのね、と。マサムネ「別に練習してなかったんだけどね・・・吹けちゃった(←テヘ、的な笑顔つき。もうこの可愛さメガトン級) それでなんで「ロード」かっていうと「風邪で寝込んでいるときとかにね、なんでもないようなことが幸せだったよなあ・・・」としみじみしたからだそうで、「ライブで歌ったりってことはなんでもないことじゃないけど、おなかが空いたときにさ、あああの居酒屋で残した竹輪の磯辺揚げが今あればおかずになるのになあとか・・・」いや、でもほんと健康ほどうしなってわかるありがたさってないですよね(しみじみ) 後半のいよいよここからエンジン全開!の前に恒例のマサムネくんの「ロックっぽい」MCが(笑) 「おまえらに会えて・・・よかったよ」 「(客席をに手を伸ばして思いっきりタメて)…ほんと、サンキュー」 「もっと熱い夜を過ごそうぜ!」 これらの全てが基本爆笑で迎えられるスピッツ、そしてマサムネ様さすがです。サンキューだけであんなに笑いが取れるなんて吉井和哉が知ったらきっとジェラシーメラメラ。いやしかしあのドヤ顔サンキューはかわういかった!サンキューって言った後小刻みに頷くのがまたもう・・・おかしくて・・・(おかしいんかい)。 放浪、メモカス、俺すべ、そしてヒバリと続く最後の畳みかけ、ここホント最高だったなあ。個人的には名古屋で見たときよりもネジが吹っ飛びました。放浪のときのテッちゃんのギターソロハンパない。あの格好良さなに!そしてメモカスの崎山先生ですよ。崎ちゃああああん!ほんと正直みんな崎山先生の格好良さもっと知るべき。あのメモカスのドラムに酔いしれるべき。マジ最高です。そして今日は崎ちゃんがなんと、あの俺すべでブレイク入るとこあるでしょ?いつも右手を高々と掲げるとこ。あそこでスティックを真上に投げたんです、くるくるーって!それを見事にキャッチして、ワン、ツー! 燃えるようなアバンチュール うすい胸を焦がす アバンチュールよりも俺が燃えるわ!燃えて焦げるわ!思わずぎゃあああああかっこいいいぎゃああああって言った、言ったっていうか叫んだ(近隣住民の皆様すいません)。あ、メモカスのテッちゃんとマサムネくんのギターがハモるとこでも叫んだな・・・(重ね重ねすいません)。 アンコール一発目はけもの道!田村様のベースがうなるうなる。そういえば愛のしるしでリフを弾いてるのがベースの田村様って毎回感心しますよね、このけもの道の最初のベースもマジかっこいい!そしてご当地は「岐阜の日の出」でした。長良川の日の出はちょっと字余りだもんね(笑) メンバー紹介。リダは昨日ZEPPNAGOYAで、今日ホテルをチェックアウトするときに、偶然ホテルのエレベーターでラウドネスの高崎さんと一緒になった、と。自分にとっては中学生の頃からの憧れのロックヒーロー、前日ZEPPでやったときに自分たちの次の日がラウドネスだっていうのはチェックしていたので、ああ同じフロアに泊まっていたのか・・・!と大興奮。「(愛称が)たっかんって言うんだけど、まさか「よぉたっかん!」とかいう訳にいかないし」そりゃそうです(笑)意を決したリダはエレベーターの中で高崎さんに声をかけた! 「あの、ラウドネスの高崎さんですよね…!」 すると高崎さんは「そうです。」 その目が「で、そちらは?」って言ってるようだったので、リダは 「あの、自分、スピッツというバンドで、ベースをやっております!田村と申します!」 自衛隊か。 で、今日ZEPPでライブなんですよね、と言うと相手は「え、なんで知ってるの?」「いや実は自分たちが昨日ZEPPだったのでスケジュールを見てたので!」って言った後 リダ「実際にはそんな会話してないんだけどね、心の中でそういう会話があったのよ」 田村様まさかの妄想族疑惑。 興奮冷めやらぬリダはあーうちに高崎さんモデルのギターあるのになー(それ崎ちゃんのだよ)あれ楽屋に置いてくればよかったなー(だからそれ崎ちゃんのだよ)メッセージ書いてなー(だからそれ略)うちのドラムのギターですってなー(だからそれっていうか意味不明過ぎる件) 「いや今日草野は草野でいろいろ大変だろうけど…正直ぼくはもうそんなことは関係なく(笑)、今日のその興奮を引きずっていてですね、ほんとに気持ちよくライブができました(笑)」 そのリダの興奮話を受けて、崎ちゃんも、いやーさっきの田村じゃないけどね、と同じくラウドネス話に。一度ラウドネスのドラムの樋口さんと酒の席が同じになったことがあって、もう心臓が口から飛び出そうだったという崎ちゃん。頃合いを見計らって挨拶に伺うと 「自分、スピッツというバンドでドラムをやっております!崎山と申します!」 自衛隊かその2。 それで、樋口さんのドラムは全曲コピーしました、と思いの丈を語ったりしたらしい。そして酒が進むと樋口さんが空いたグラスを逆さまにして箸を持たせて 「叩いてみて」(ええええ) ハイ!と素直に叩く崎ちゃん。「次3連符!」「ハイ!」「もっと早く!」「ハイ!」「脇をしめて!」「ハイ!」 居酒屋がドラム教室に早変わり。 そして「直々の教えを受けました・・・」とうっとり語る崎ちゃんなのでありました。ちなみに崎ちゃん「さっきの田村じゃないけど、交わした言葉はそれほど多くなくても心の中でいっぱい会話をしました♪」 まさかの妄想族疑惑がここにも! テッちゃんは昔、田村さんとラウドネスのライブを静岡で見て、大興奮したふたりは「静岡中をラウドネスを探して歩き回った」そうです(笑)「それがねえ、今こうしてすれ違ったりするんだからわかんないもんだよね…!」それで何かの話の流れでサングラスはいいぞー、スベってもこわくない!とか言ってたら、マサムネくんが「一度テツヤのサングラス借りてかけたら俺はまー似合わなかった」って言ったの。そしたら客席が「かけてーかけてー」と(笑)そこでテッちゃん「ちょっと待て俺は貸さないよ?」「ダメだよこれでマサムネがかけてかっこいいーとかなったら俺の立場どうすんの、ダメ、スピッツのサングラス担当は俺だから!」そうだそうだ!(笑) 有名人を見た!話の流れでマサムネくん、まだデビュー前ぐらい、ワンボックスの移動車の後ろに「スピッツ」っていうステッカーを作って貼ってたら、あるとき後ろを走る車の女の子がふたり、手をひらひらさせているので「わースピッツ知られてるんだなあ!と感激していたらなんのことはな、ハザードランプつけっぱなしだったっていうね…」なんという悲しい想い出(笑) あと、事務所で一度社員旅行があって、サイパンに行った(そしてそれっきり社員旅行がない:田村談)んだけど、みんなテンションあがりまくって、マサムネくんとテッちゃんとリダでちょっと離れた小島みたいなところに泳ぎに行ったと。当然海パンいっちょである。そして当然、なまっちろいわけである。しかしまだまだメジャーデビュー前、スピッツのことなんか誰も知らないに決まってる!と思いきや 「あのースピッツの方ですよね!一緒に写真いいですか?」 というわけでこの世のどこかには3人のモヤシっ子の海パン姿の記念写真があるはず・・・! マサムネ「あれヤバイよ」 リダ「うん、あれは相当ヤバイ」 テッちゃん「俺めっちゃ髪長かったじゃん、それで濡れたからバスタオルでターバンみたいに巻いてんだよ」 リダ「サングラスは・・・」 テッちゃん「してないよそんなん・・・」(だんだん落ち込んでくる) マサムネ「どこかにはあるんだろうねあの写真」 テッちゃん「ちょっとやめようよどうすんのどこかにUPされたら!」 マサムネ「スピッツ サイパン 記念写真 で検索したら出て来たりして」 テッちゃん「・・・・絶対俺の写真じゃないって言うからな!」(うはははは) 有名人遭遇話で、いちどエレベーターでホークスの本多選手と一緒になったことがあるんだけど、メンバーの中でマサムネくんだけが気がついていて、ひとりあわあわしていたとクージーが言ってたな(笑)ちょうど本多さんは大浴場みたいなところにいく途中で(お風呂セット持ってた:マサムネ談)、クージー「マサムネも一緒についていきかねなかったもんね」それプチストーカーですマサムネさん(笑) マサムネくんは一度空港でトータスを見かけて、もちろん昔からの知り合いだしわーまつもとくーん、って寄っていったら警備の人に 「ハイハイちょっとさがって!」と止められた(爆) マサムネ「ほんとにね…オーラがないんだなーと。もうそういう人生なんだなと思って生きていきます!」えっそんな(笑) 普段のオーラはともかく、ステージの上の4人はいつ見てもとびきりカッコイイっすよね。そしてキュート!ほんとうにもう何度顔がニヤけたかわかりませんもん。ほんとスピッツのライブは気持ちいいよなあ。 ラストの曲は空も飛べるはず。さすがにここにきてマサムネくんの喉も疲労を隠せない、という感じではありました。なんかな、祈ってしまった、あとちょっと、あとちょっとだからどうか最後まで!って。でもつらそうとかくるしそうなんて少しもそんな顔見せないで、いつも通りニコニコと、エバーグリーンな佇まいをそのままにライブをやりきったマサムネくんもスピッツもホント最高だったし、このあと残り3本もきっと間違いなく最高のライブをやってくれる!と思います。ほんとありがとう! ちなみにステージからはけるとき、いつもピックを投げたりスティックを投げていってくれたりするメンバーですが、俺すべで見事なスティックトスを決めた崎ちゃん、お客さんに投げるときに手が滑ってスティック落としてそれを蹴って客席に転がるっていう・・・可愛すぎじゃろ!(爆)