吉井和哉 Flowers & Powerlight Tour 2011@三重県文化会館レポート

行ってきました!三重!というか、津!

何回通っても駅のアナウンスの間の取り方が難しそうだなというどうでもいいことを思います!「つぎはつ!つぎはつ!」そんな異常に高いテンションのままお送りします!

以下ねたばれれん! 

なんと19:00ジャストでマイウェイが流れ出すという快挙!すばらしい!今日の衣装は黒ジャケット、襟キラキラ。ストールがこれまたラメな大判ストールで衣装としては今回満点と言っていいかっこよさ!きゃー!きゃー!近いーー!

ACIDWOMAN、間奏の「イェエー!」があまりにも漢!な雄叫びでもうから失禁寸前なんですがどうしたらいいですか。君の乳房、で右手で切り落とすようなフリをしたのがなんかもう超絶エロかった。だめだすでに頭がぼーっとしてきた(早いよ

ハンドマイクに持ちかえてのVS。一番前にいたちびっこを見つけてふわってわらって頭をちょんちょんって撫でにきたよーーヤベエ今の顔ちょうやべえ。もらい笑顔ありがとうございます。首の筋と汗とほくろにうっとりりん(どこ見てるんだ)。Chelsea Girlでは最初上手の方にダッシュしていきなり視界から消えたと思ったらちょびっと降りたみたい!うおうなんだこのデジャヴュ感。それにしてもますますあなたにもあげたすぎるチェルシー満開で、もう何度も思ったことだけどこの脳内映像を取り出す機械を誰か早く開発して!っていうね!ドラムに合わせて右手をくるくる回すとこ、その時に片足あがっちゃう感じ、ああんもう大好きすぎてヨダレ。そしてチェルシーといえば絶対に見逃せない「あなたにもあげたい」が今日のはほぼ理想とする形でちょう満足!

三重の皆さん元気でしたか、とMC。13年ぶりになっちゃいました、すいません。

初めて見る人いる?って聞いたのこの時だっけな、そしたら最前の子が手をあげて、吉井が「おお、すごいね、初めてでそんな最前列って、運を使い果たしたね」(おいおいw)

ジャケットは脱いで(残念~)、白黒のシャツにお着替えしましたが、ストールはしたまま。ロンサムジョージのとき、そのラメのストールを肩に広げてかけて、一瞬シナのようなものをつくってみせた。くっはー!失禁寸前(またか

なんとなくセトリは金沢と同じかなーと思っていたので(根拠なし)、構えずにいたらえっなにこれこのドラムのイントロ…うおーい!O.Kキター!!!当たり前だけど久しぶりだ!そして久しぶりだけど完全に身体に入ってますこの感じ!リボンをほどいて、でリボンをほどくとこがまた見られて狂喜乱舞ですよ。気持ちの問題でクリア、のクリアがエコーになってなかったぽいのだが、吉井ちゃんひとりで手を回してエコーになってるテイでやってたのがぐっときた。そしてOKといえばやっぱりギターソロですよね!バーニーちょうがんばってた!

フラワーズ~ツアーへようこそ、って今ちょっと噛んだな!と言ってわざわざはっきり発音しなおす吉井(笑)the applesから中心にお送りしていますが、バンドの曲もとりまぜて楽しんでもらいたいと思います、では花の曲を2曲続けて聴いてください。

これで4本目の参加だけど、ホールのセトリについてはここからの流れはもうがっちり固まってきた感じがありますよね。最後までMCもほとんどないし、個人的にはそのスピード感が心地いい。

球根に入る前のピアノソロ、やはり相当長いのだけど、吉井はその間微動だにしない。照明が当たってないので表情まではわからないが、完全な集中状態にあるのが伝わってくる。ピアノソロが終わり、照明が点き、バーニーのギターが入ってから、ようやく中央のマイクスタンドに向かって歩いてくるのだが、逆光なのと若干俯き加減なのとで表情ははっきりとはわからない。でもよく見ると、吉井は何かを言っているようなのだ。口元がずっと動いていて、見ていると、やおら左手で顔の汗をぐっとぬぐって汗を振り落とした。普段の吉井らしからぬ仕草になぜか胸を衝かれたような気持ちになる。イントロが終わり、曲が始まると、そこからは完全なる吉井和哉の世界。その一連の流れは、どこか儀式のようでもあった。荘厳な儀式。まるで何かを捧げているような。

今までまったくそんなことなかったのに、この日の球根を聴いているとき、頭のなかに猛然とエマの姿がフラッシュバックして、自分でもそれに少し慌てた。最後の、エマのあの腕を跳ね上げるような独特な動き。なぜだろう。べつに13年前を思い出したわけでもないのに。

歌い終わって、吉井が深々と頭を下げる。かなり長い時間。アウトロが終わって、ぱっと顔をあげると、まるでちがう柔らかい表情をしていた。

しかし、吉井ちゃんは切り替えできてても私らのスイッチはまだ切り替わっておらんのよー!と声を大にして言いたい(笑)MUSICの最初のステップって、マジ絶対見逃せないアイツって感じなんだけど、球根に引きずられてるとそこの最初の波を逃すあの悔しさね!でもどシリアスから180度方向転換、みたいな流れって昔から得意ですものね…きっとこれも吉井ちゃんの性のなせる技なのね。今日はどうかな、やってくれるかな、と思ってたら見返りフェイクばっちり決めてくれた!やったーー!ぴょんこぴょんこ飛び跳ねて喜ぶ俺。

でもってクランベリー!ブレイクのときの超絶ニヤリ嗤い、完全に頂きました。ええ、頂きましたとも。まじ最高のどやがおすぎてもうわたし一生おかずいりません(嘘)しかしあまりにもそのどや顔が長すぎて、佳史さんのドラムとギターのピックスクラッチのタイミングが合わないという惨劇が!(笑)いやでもそのあとの誤魔化し方っつーか場の馴染ませ方っつーか、さすがにまとめてくるもんだなあと感心しました(笑)あとああいう時ってきっと脳がアドレナリンを放出するんでしょうね、なんだかちょっとこう火事場の馬鹿力的な沸騰加減が見られたりしますよね(芝居でも台詞間違えたあとの芝居とかめちゃくちゃよかったりするんですよ)(関係無)、マイクスタンドに向かってがなり立てるところ、ほんっとくらくらきたよ!この言葉久しぶりに使う、くらった!くらったよ!

そして今日の私の「物思いにふけり歌」はシュレッダーでした。なぜ。ほんとどんなきっかけでセンチメンタルやノスタルジーのスイッチが入るのか自分でもわからない。なぜかわけもわからず泣いた。最後ギターを弾いてる顔みたらなんかもう一気にあふれてとめどなかった。

GOODBYE LONELYの前だったと思うけど、会場の男の子から「愛してるよー!」って声が飛んで、そしたら吉井がマイク通さずに

「俺も愛してるよー!」

ってちょっとやけっぱちみたいな怒鳴り声で返してたの、かわいかったなー。バラ色の日々はいつもどおり、ビューティホー!できれいに佳史さんのドラム。やっぱり「長い鎖に繋がれても」って歌ったね。ビルマニアのとき前に出て、最初に頭をなでたちびっこたんのところで立ち止まって、あいつをぜったい見返そう、をそのちびっこたんに向けてすごくいい顔して歌ってったの、あれめちゃくちゃかっこよかった、きっとあの子大きくなってもあの瞬間のこと忘れないと思う、忘れないといいなって思う!

年内に行けなかった東北にも、同じ会場とかはむりかもしれないけど、絶対行きます、今日の三重のみんなのパワーを預かって、持っていってきます、と吉井が言ったら、会場大拍手なのは勿論なんだけど、2列目の若い男子が「まかせたー!」って叫んで、そしたらまた別の子が\まかせた!/そんで\まかせた!/\まかせた!/みたいな応酬になってしまいに吉井が「うるさいっ!」ww

そうだひとつごめんなさいだ、わたし金沢のレポでFLOWERで青のテレキャスみたいなこと書いたけど、LOVE & PEACEで青のテレキャスでしたマジごめりんこ。きれいな、鮮やかな色のギター、吉井ちゃんすごく似合ってたよ。

アンコール。HIGH & LOWを弾きかけていったんやめる。ええ~っと声をあげる客席に

「今日はスペシャルバージョンだ・か・ら!」

そんで、ほら、2階や3階に透明人間がいっぱいいるだろう!そういうときはスペシャルなことをするんだよ(いじわるw)だって。で、何するかっていったらアコギを弾きハーモニカを吹く吉井の後ろでバーニーに大阪名物ハリセンチョップっていうwどこのコントだよ!吉井の後ろで繰り広げられてるからまあ吉井には見えないので、あとで佳史さんに「どうだった?」とか聞いてた、そんで笑い転げてた、かわいかった(小学生の作文か)でもってハリセンした鶴ちゃんがバーニーの髪の毛ちょんちょんって直してごめんねごめんねしてたのがちょうかわういかったです、うるわしきメンバー愛!

メンバー紹介、今日はみなさんから一言!でやおら立ち上がる佳史さんに「そこでいいよ!なんでそう前に前に出たがるんだよw」以下紹介順。

佳史さん「個人的に三重でライブしたの初めてですけど三重最高!」

淳吾さん「…津!」

これが大ウケ。メンバー全員ころころ笑って吉井も「やるなあ~、持ってるなあ~」でもって悔しくなったんでしょうか、名前のコールを「みうらじゅん!」でひといきあけて「ご!」意味わかんないけどかわいいからいいです

鶴ちゃん「…みえのみなさん…」声ちっさ!客\声ちいさーい/「(深呼吸して)楽しんで頂けましたか?ぼくはとっても楽しかったです!」

吉井のコメントが「アブノーマルなセックスが大好きです、鶴谷崇!」「スパンキングだっけ?」「スパンキングスパンキングたかし!」←気に入ったらしい

バーニーが喋ろうとすると吉井が遮って「なんかもう喋らないキャラでいくんだって!」…吉井ほんつバーニーさんに甘えるの好きなのな!「ん?どうする?ひとことだけ喋る?」

バーニー「…津」 ←囁き声 なんだよ二番煎じかよ(うそです思ってません

あのね、と話しかけていきなり、俺今どう?いい感じでしょ?今年で45なんだけど、頑張ってると思わない?いやあ思わずコクコク頷いた、頷いたね。そしたら髪の毛かきあげて左の頬出して「肌のハリもさあホラホラ!」なんていったらいいんですかね、頬の内側を舌で押してぷっくりふくらませてみせるやつ!あれをうりうりと観客に見せて若さアピールする吉井和哉御年数えて45。冷静に考えてどうかと思うがもう冷静に考える能力をとうに放棄したのでごめんなさいマジかわいかったですデヘヘヘヘ。

そんで何を言いたかったかっていうとまた「暗かった頃のやります!」みたいな。しかも「今日だけのスペシャルやっちゃうか?」「今日初めてやる曲だぞ!」えっなんだろう20GO?ってこれ私神戸の時も勘違いしましたねなんですぐ20GOかと思うんだ私のバカバカ。CALL MEでした。始まった瞬間「たしかに暗い」とか思ってごめんね×20。

ここからは一気呵成、やっぱり鉄板で楽しいCHAO CHAO!最後、歌いながらマイクスタンドからだんだん遠ざかるっていうあれやってました。うわん嬉しい。WEEKENDERのとき、「遠回りしてもよかったといえる大人になりたい」のとこ、ライトに照らされた吉井が文字通りキラキラしてて、ほんと、ロックスターだなっておもったな。やっぱり、知ってたけど、圧倒的に遠い、そのことにすごく安心したなあ。

ツアー回ってきて、今ほんとにとてもいい、脂ののったバンドの状態を見てもらえてるんじゃないかと思います、でも、できれば年内にまたツアーをやりたいなって思っていて、わかんないよ!まだわかんないの。決定じゃない。カモ~ネです(笑)でも、来年は絶対、ツアーやります!アルバムも出します!そしたらまた三重にも来たいと思いますので、その時は!どうか!お友達も!連れてきてクダサイ!←ちょっと外国人風w

FLOWERの間奏のとき、「自分を大切にね」って吉井が言った。そうだ、金沢でもそう言ってたんだ。自分を大切にね。

途中のMCで吉井が言ったけれど、サンデーフォーク(東海地区のプロモーターね)、潔くというか2階と3階にまったく人を入れない戦法にでてまして、だから2階と3階は無人だったんです、この日。

そのことだけを聞くとね、なんかすごくネガティブなほうにとらえられそうでヤなんだけど、でも実際にライブを見た人はあまり気にしてないんじゃないかなっておもいます。なぜならとてもいいライブだったから。というか、もともと、そういう逆境にとても燃える人ですから(最初に大阪城ホールでバラ色やったときもそうでしたよね)、オラオラ魂に火が点いたところをぞんぶんに見ることができたなあと。なにより、本当に今バンドがすばらしくいい状態なんだと思う!なにをどうやってもうまく転がっていく感じ、みんながニコニコして、楽しそうで、でもどこかで火花を散らしていて、お互いを尊重している感じ、そういうものがステージのうえにあふれていたとおもう。終演後の物販にもみんなででてくれたとか、ほんとに愛以外のなんだろうかって思うよね。

今回ジュリアンが欠席で、やむなくというか5人の編成になったわけだけど、ギターが1本減った分やっぱり淳吾くんの音がすごく前に出てるのを感じます。球根のベースすばらしかった、あのベースで吉井を歌わせてたという感じがしたほどです。

レポの締めくくりにはまったく相応しくないけれど、ちょっと自分の話をさせてください。

こんなにだらだらと書いてはみたものの、まだまだたくさんのことが書ききれていません。ギターを弾くときの吉井の手の筋とか滴る汗とかブーツの足下とか、首筋のほくろとか、ピックを指で器用に挟んだままマイク握るとことか、右手のTATOOの青さとか、ギター持って歌ってる時にパッと左手で音が鳴らないようにネックを軽く押さえる仕草とか、球根の間奏の時に空を見つめて軽く口を開いていた吉井が、一瞬武者震いのように震えたこととか、ほとんど気づかれないぐらいの軽いウィンクとか、首を傾けたまま目を開いて客席を見ているその視線とか、ステップ、リズム、手拍子、エアスライドギターのときの手のやらしさとか、幸せそうにギターを弾く顔とか、マイクを通さずに話す声とか、あの笑顔とか。

私この日、THE YELLOW MONKEYと出会って14年、初めての最前列でした。アリーナで2列目とか、スタンディングで最前列というのはあった。でも、最前列、しかもホール、しかもセンターブロック。苦節(?)14年、ようやく果たせなかった夢の1つを果たしました。

パンチドランカーのツアーのとき、いつも前方の席にばかりいる(ようにみえる)友人に私は聞きました、いいなあ~、どうして、どうやったらそんないい席が取れるの?その時の彼女の答え。あのね、それはね、単純に分母の違いだよ。長く見ていて、ライブに通っていれば、そういうこともあるってだけのことだよ。そのひとはjaguarの前からライブに通っていたというひとだったから、私はそこで納得するしかなかった。でもあの時の彼女の言葉を私がこうして今でも覚えているのは、その言葉にどこか得心している自分がいるからだろうと思う。長いこと見ていて、ライブに通っていれば、いつか順番がくる。私の場合はそれに14年かかったということです。

当日が来るまで、いや当日が来てからも、もしかして電車が遅れてたどり着けないとか、もしかしてチケットをなくすとか、もしかして財布を盗まれるとか、もしかして、もしかして、結局目の前のところでそれはかっさらわれて消えるんじゃないか、と思って誰にも言えず、そんなプレッシャーが勝手にめんどくさくなってもうどうでもいい!と思ったり、でも折角なんだからもう二度とないかもしれないんだからといろいろ服装に悩んでみたり、本当になんなんでしょうか、自分バカみたい、みたいじゃなくて、バカです。

開演を待つ間、椅子に座ってるときに思っていたことは、確かにとても近いけれど、なんて現実味がないんだってことでした。でもそれはライブが始まった瞬間に吹っ飛びました。いままで想像しかできなかったことがそこにはあった、気がします。夢がかなって、目の前でほんとにたくさんたくさん歌ってくれて、たくさん勘違いして、ほんとにかっこよくて、吉井さん、ほんとにかっこよかった。そしてやっぱり、ステージの向こうとこちら側には無限とも思える何かがありました。それで私が何を一番感じたかっていうと、あーわたしって、ほんとに、吉井さんのこと大好きなんだなってことだったんですよね。そんないまさらなことを改めて思ってどうする。でもそう思ったんです。

14年間ずっと叶えられなかったことを叶えることができてほんとうに嬉しかった。忘れません。