ROCK IN JAPAN FES 2011 0806 レポート

略式ではありますが、ぷちっとレポを。まずは土曜日!もちろん、ぷちっとと言いながら長いので畳みます!デヘヘヘヘ! 

・朝礼 さて土曜日の朝、何時に水戸を出発しようかと相談した結果、一度ぐらい渋谷社長の朝礼とやらを聞いてみるのもいいのではないか、今までなんだかんだと一発目が始まるぐらいでグラスに到着していて朝礼を聞き逃していた私たちだもの、ということで10時頃には会場に到着したでしょうか。なかなかにいいポジションにシートを敷くこともできて万全だったのですが、しかし、芝生の湿気が折からの太陽熱で急速に暖められており草いきれがハンパない。ある意味天然のサウナです。座っているより、立ち上がっているほうが涼しいぐらいだ。あーこういう感じの暑さ苦手! でもそんな中で開演前のグラスに吉井ちゃんの「LOVE&PEACE」が響き渡った時は感動したわね…朝早く来てよかった!と思った健気なファン(自分で言う でもって、渋谷社長の朝礼ですが、わたしゃー朝礼とかいうからなんつーの、もっとデータ的なこと(天気とか、気温とか)話して、それで当たり前関係注意事項があって、でもってグラストップバッターの紹介!とかになるのかと想像していたんですが、これは完全なるおじいちゃん漫談です本当にありがとうございました。「テナーのホリエくんに『渋谷さんは悪魔と契約してRIJFを晴れさせているんですか?』って聞かれたんだけど『そんなわけねえだろ!』」なーんつってな、と合いの手を入れたくなること山の如しでした。ねえオチ!オチは!オチはどこ!しかもドラゴンアッシュの紹介で、「12年連続でこのフェスに参加してくれています」うおおお、と応えるオーディエンス、「とても気合いが入っています、その気合いをうけ$%&+」噛んだ。噛み倒した。「舌が回らない!」じゃないよ!おじいちゃん! そんなおじいちゃん漫談のあとに出てきたもんだからkjの凛々しさ神々しさハンパなかったね…ある意味渋谷社長の作戦成功…(そうか?)でも第一声で「おはようひたちなか。少女時代です」とボケをかますのも忘れないお茶目なkjなのであった。 DAを聴きながらあまりの暑さに茶屋ビレッジに避難。かき氷を食す。今年はなみちゅうさんが出店してなくて残念…。遠くから聴いたDAの「ロックバンド」と、その曲の前のkjのMCにぐっとくる。「いろんな音楽のジャンルがあるし、いろんな音楽が好きな人がいて当たり前だとおもう、でも、できれば次の曲の4分間くらいは、日本のロックバンドが一番だと信じてください」。 氣志團 DAのあとスイカを食べたり日陰で休んだりしてからグラスステージに。どピーカン。もう、じりじりと焦げる音がするんじゃないかと思うほどの日差し。しかしそんななかで学ランで出てきてくれる彼らの侠気たるやですよ。そういえば06年のときも氣志團見たなあ、後半ほとんどカラオケ大会でそのとにかくなんでもやったろう精神すごかったよなあなんてことも思い出しつつ。MCでビッグになるぜ、と前振りを完全に決めたあと竹馬に乗って出てきて「ビッグになったぜ!」とかワンナイ前の「いいかおまえら、俺たちにはこの曲しかねーんだよ」「この曲のカラオケ印税を6人が分け合って生活してるんだぞ」「おまえらが俺たちの思いに応えてくれない限りこのステージを明け渡さない」「他に目当てのバンドがいるんだろ?ハハッ、会わせねーよ」などなどのもう鉄板とも言うべきMCからのワンナイ大合唱とか、いやーもう腹捩って笑ったし踊ったしちょう満足でした。しかも最後は「まだ帰りたくない!」とか言ってtrfの「ボーイミーツガール」をカラオケでかけながら歌うけど歌詞がボーイミーツガール♪から先に進まない、ボーイがガールにミーツしっぱなしっていう(笑)さらにノートPCまで舞台上に持ち出して歌詞棒読みみたいな所業も繰り出しつつ、最後はスタッフさんに抱きかかえられて強制退場という見事なバンド&コントでした。さすがっす! 氣志團終わりでレイクに移動したのですが、この時間帯がまさに暑さのピーク、この移動で完全にHPを大幅に削られる私。もう昼ご飯の時間ですが1ミリたりとも食欲がないっていうね!でも食べなきゃ保たないし。森のキッチンで小休止しつつ、お友達が並んで買ってきてくれたホルモンカレーを食べてエネルギーを補充したりしている間にレイクからトライセラの音が!ぎゃー! TRICERATOPS ステージングから出す音の厚さからコーラスワークかMCから構成からもう、盤石!といった感じの危なげなさ。というか毎回こうして実際聴くたびに思いますけど、これがほんとに3人で出してる音なのかっていうね…!日がかげったレイクに続々と人が集まってきてて、風も吹いて良い時間帯でした。しかし、今日初めてトライセラを見るという訳でもないのに、私はこの40分あまりほとんど林さんを見て過ごしていたのではないかという気が…いきなりどうした!(自分ツッコミ)いや何の曲のときだったかな、横からのカメラがワダショごしにカメラ目線の林さんを押さえてた瞬間があって、ぎょえー男前、と思って見ていたのもあるのか、それとはまったく関係無いのか、いや自分でもわかりません。とにかく林さん男前すぎた。特にFlyAway、あのねbabyのベースラインとコーラスワークでの林さんの仕事師ぶり、あまりのかっこよさに奇声を発したぜ奇声をよ。俺がだよ。 佳史さんはお帽子をすてきに着こなしておいでで、いつもビビットカラーのポロシャツで楽しませてくれるワダショもこの日は渋めのグレー、なんというかシックな装いのお三方だったなー。ラストにトランスフォーマーで文字通り大団円!という感じ。なんという満足度の高さ! 筋肉少女帯 絶対に、間違いなく楽しませてくれるだろうというこの圧倒的な安心感。RIJFに参加されるたびに見たいなと思いつつタイムテーブルがかぶっていたりで逃していましたがようやく念願達成です! しかしこの、笑いと興奮がツートンカラーの縞模様の波のように襲ってくるこのステージはほんと癖になりますな…!ついさっき氣志團をみたということもあって「この2組が対バンするなんて面白いに決まってる…!」とぎりぎり歯がみしそうになりました私。「私事で恐縮ですが実の兄がカメラマンをやっておりまして、今日ここの会場にも来ています!」「でも、なぜかcharaさんを撮りに行ってるんですよね」とグラスステージをいじることも忘れない。この暑さのなかまるでそこだけ世界が違うような橘高さんの装いと繰り出される華麗な、まさしく華麗なギタープレイ。なんというバカテク。いやもうこんな、絵に描いたような「華麗なギタリスト」自体がほんとに絶滅危惧種だよね…!ピックの飛ばし方からして年季が違いますもの! 観客に「ヤッホー」の練習をさせながら「ピッチを変えて!」とか「長さを変えて!」とオーダーしつつ、最後に「趣向を変えて!」でハイホーを練習させるオーケン。それが次の曲でまんま活かされるっていうこの楽しさを何にたとえたらいいでしょうか。最後には待ってましたの「踊るダメ人間」でレイクが文字通りひとつになる爽快さ!去り際にオーケンが「一言だけいい?俺たちゃXかよ!」でステージを締めるという、いやあ1枚も2枚も上手でした、アラフィフ・ヘヴィメタル2011080616160000.jpgいい感じの時間帯のレイク。 フジファブリック のんびり腰掛けて待っていたレイクステージに、波が押し寄せるように人が流れ込んできていて、後方の階段部分の観客にも「入りきらないので立って下さい」という係員からの指示が。それでも人の流れはとどまるところを知らず、最終的に入場規制がかかっていたのではないかと思われます。 サポートドラムは刃田さん。どことなく緊張した空気が会場にもあった気がするけれど、メンバーが登場して大きな歓声に包まれるとそこからは一気に押していった感じがありました。なんとも華のあるダイちゃんのキーボードが炸裂する新曲から始まって、攻めのセットリストだったんじゃないかなとおもいます。それにしても、ボーカルをとった総くんの顔つきというか、なんというか凄まじささえ感じるかっこよさ、顔の造作のことではなくて、まさしく「顔つきがちがう」という感じがしました。アー写になっている写真ともまた違う、なんというか、誤解を恐れずに言えば別人かとも思うような佇まいだったです。 でもって、私がフジのステージを見ながら一番感じたこと、それは、彼らは不在を埋めようとしたりせずに、不在を不在として抱えたまま前進する方法を選んだんだなってことでした。総くんのボーカルは当たり前だけれど志村くんとはちがって、違うからこそいろんなことが想起されたし、でもそれを抱えたままだからこその力強さも同時にあって、なんというか…不思議な時間でした。体験できてよかったなと思います。 真心ブラザーズ SEが始まってもなかなか出てこないなと思っていたらバタバタと袖から走って出てくるYO-KINGと桜井さん、そしてバンドメンバー。「出るタイミングをすっかり間違えました!」もうから爆笑です。そしていきなりの真心夏のキラーチューン、エンドレスサマーヌード!!盛り上がらないわけがない! 出番前に「何か面白いことを言わなきゃと思ってしらべてきたんですけどー」とよーきん先輩。「ミスタービーン、自家用車で事故!ぐらいしかめぼしい情報はありませんでした!」もうwwなんなのヨーチwww好きwwwそこから「壊した車ははっせんまーん!」でマイ・リズムへ。ヨーチのブルースハープ、かっかっかっ、かっこいい…このギャップがたまんない! MCでは先日出演した「いいとも」の話題でまたもかっさらうYO-KING。「あのねータモさん、あれは俺の事大好きだね!」「CMの間もずっと俺に話しかけてた!」「なんなら、俺が引退したあとのいいともを任せられるのはオマエだ…!ぐらいの気持ちを行間から感じたね」ひー腹イテエw桜井さんが「ツイッターで【お昼休みはなで肩ウォッチング】とか流れてきてた」と言えば負けずにYO-KING「お昼休みはサングラス二人とかね!」と応酬。「あんな全国区の番組で、何の宣伝もしないっていうね!『これ貼っといて』とかないから!本当に単に竹中さんに呼ばれただけw」言われてみれば告知関係なんにもしなかったですねえ珍しい!「でも本当は告知あったんだけど」ということで告知するはず(?)だった新曲をご披露。 そして「1分半の名曲、やってもいいかなー?」「いいともー!」とまさかロックフェスの会場でこのコール&レスポンスをするとは、なネタを挟んで「どか~ん」!!完全に沸騰した観客に立て続けに「空に舞いあがれ」そして「拝啓、ジョンレノン」の名曲の連打。 いやもうなんつーか、感心するっつーかなんつーか、横綱相撲ってこういうこと?みたいな、鉄壁のセットリスト、盤石のステージング、ある意味震えたね。震えたよ。空に舞いあがれとかさ、こういう楽曲を持っている強みと、それを活かす場を最大限心得ている頼もしさと、でもって観客にちゃんと何かを手渡して帰してあげるっていう、その根本をこんなにも洗練された形で見せてくれることのすごさ!ほんっとにハンパない満足感でした、脱帽!! ユニコーン 09年が3日目のトリ、去年2日目のトリ、そして今年も同じ位置でトリ。すごいねユニコーン。しかしもっとすごいのは、いわゆる耳馴染みのいいヒットチューンをやらずに新譜の楽曲でガッシガシに攻めまくったことではないでしょうか。ステージを見てても感心するやら面白いやら。頼みたいぜでのGO!GO!からのヒロミGO!、そして見透かしたかのようなジャパーン!の雄叫び、いやそれだけじゃなくこの日のステージではジャパーンジャパーンの連呼でした。WAO!で阿部さんが2番で「うかつに目をやり…ジャパーン!」と叫んだのをはじめ、曲中でも何度もジャパンジャパンみんな言いたいだけ言い放題。EBIさんは民生に「EBIさんから一言あるそうです!」と振られて「ジャパーン!」言やあいいってもんじゃないww 「本当はリップスライム(がトリ)だったんですけど、さっき袖で『なんでおまえらの方があとやねん』と脅して変わってもらいました」「僕らがこんなことできるのもそう長くないと思うので、やれるだけやっていきたいと思います!」といういつもの民生らしいMCも差し挟みつつ。いやでも毎年トリをまかせて満足感があるっていうそういうバンド実際どんどん減ってるし、ユニコーンにかかる期待は大きくなる一方なんじゃないのかなーなんていう気もしたり。って真面目に考えてどうする さらばビッチ、まだツアーを拝見してないので初見だったんですけど、あの移動距離の長さ(by民生)ほんとすごいです、そして川西さんほんとお疲れさま(笑)オレンジジュースのときの火柱、文字通りグラスがどよめいたよね(笑)トランポで乗り付けてらっしゃる写真がどこかでUPされていて、すごいなユニコーン、と思ってたんだけど、そりゃこの特効じゃトランポも必要ですわよね…!しかもその次の曲では火花の特効まで!なんかもう、格が違う! 恒例の揃いのお衣装は探検隊ふう(登場SEも「インディ・ジョーンズのテーマ」)、でみんなヘルメットかぶってたんだけど(阿部さんかぶってたかな?なんか最初から涼しげだった気もしないでもない)、川西さんが1曲目の「ライジングボール」の途中でそれを乱暴に脱ぎ去った感じがなんかちょっとツボでした。あと阿部さんは白いピアノを使ってらっしゃって、このときめく感じ何!と自問自答したりしてましたへっへっへ アンコールではいったん5人で出てきたものの、民生が「アンコールやるにあたって僕ちょっと引っ込んでいいですか?イントロで出てくるんで」と。何?と思ったらテッシーのあのギター!大迷惑をここで投下ですよ!そして袖から走ってくる民生!そのまま上手の端まで駆け抜ける民生!でも帰りは歩いてくる民生!結婚して!(どさくさ)いやあもう盛り上がるなんてもんじゃないし、何回聴いても民生の「西も東も!」の煽りが好きすぎる! 2011080620200001.jpg花火を撮るのは難しい! 最後にあがった花火を見ながら終わっていく1日目。いやしかしちょっと疲れましたね…!後半立て続けで休む間もなかったっていうのもありますが、何しろ昼間に大幅にHP削られたのが痛かった。そして帰宅してみれば鼻の頭が赤いという…イヤー!!この年になってこのトナカイばりの日焼けイヤーー!という雄叫びが水戸の街にこだましたとかしなかったとか。かくて土曜日の夜は更けゆく!