ロックロックこんにちは あるいは 白シャツ strikes back!

どうもこんにちは。こんにちは。行ってきました大阪舞洲ロックロックこんにちは十五少年反抗機!毎回このもじりタイトルご苦労様なことです。5年前の10周年の時もそれはそれは盛大に野外で、真心民生吉井レミオミスチルなどなどの豪華な面々を揃えて賑々しく開催されたロックロック、それ以後も吉井ちゃんはナビゲーターという名のかぶり物アーティストとして奥田民生さんと仲良しこよしぶりをいかんなく発揮してくださっていたわけですが!とうとう!5年ぶりに!かぶり物なしでのお呼ばれです!ヒューヒューだよ!

前回はオーダーが当日開場後の発表だったので、今回もそうなのかなと思っていたんですが、今回は事前にタイムテーブルが発表ということでいろいろたいへんに助かりました。いややっぱ野外だったらタイムテーブルは事前発表すべきとおもうヨ!

さっき5年前の自分のレポ読んでみたら、「真心民生吉井スピッツはスタンディングに出ようかな」と書いていて、今回とまったく変わらないことに笑いましたがしょうがなかろうもん。というわけで、後方でかき氷を二つも食べたり虫に怯えたり暑さと戦ったりしたのち、民生御大のご登場でようやく前方スタンディングゾーンに突入です!

書いてみたらあまりのレポの長さに例のごとくのけぞりまして、分割しようかなとも思いましたがもうこのままいきます。この先1万字近くあるのでお時間のあるときにどうぞ!

 

奥田民生 with detroit7

民生は今夏のフェスでユニ意外のソロ名義は確か3カ所だったとおもうけど、RIJFは数人カンタビレだったしRSRは4人の侍だったしで、一体どういう編成でくるのか、ひと股なのかバンドなのか、この人の場合いろんなパターンが考えられるんですけど、今回はサポートにdetroit7を迎えて、つまりがっつりバンドでのご登場でございました。

detroit7はライブで一度拝見したことがあるだけなんだけど、その時もドラムがかっこえーなーと思っていて、女性なんですけどほんっと見事にドカドカいい音でものっすご前に前に押し出してくる感じ。それも相俟ってか民生の選曲もガツガツいく曲が多くて個人的には嬉しかった!!のっけから御免ライダー(live Eだっけスーツでやったやつ、あれ大好き)、アレンジしたマシマロと畳みかけ!

しかしMCではいつものごとく「暑いね~」「ナオト・インティライミと順番代われって言ったんだけどダメでした」挙げ句「そのみんなのかぶってる緑のやつはなんなの?」(注:ロックロックのオフィグッズでフード付きタオルがあり、暑さもあって購入者が多かったのですが、しかしどうやっても防空頭巾スタイルなので見た目確かに異様な感じ)(ちなみに友人にK.K.Kを彷彿とさせるねと言ったら、そこまで殺伐としなくていい、せめてネズミ男でしょと言われました。確かに)「ロックロックのグッズなの?あれだよ、それ今日はいいけど、他に被っていったらダメだよ!、明らかにヘンですから!」せんせい民生せんせいそんなこと言ってゆるされるのあなただけですww「さっき某バンドのベースがそれかぶってうろうろしてた」確実に田村様ですね本当にありがとうございました。しかも次のイントロになかなか入らずマイクの前でえづいてみせるフリーダムさ。

detroit7のカバーも1曲やってくれて(おかげでコーラス民生も堪能できてしあわし)、ほんとにギターでがしがし押す曲が多いなーって思ってたら民生が次のMCで「(暑くて)大丈夫ですかそっち。もうギターの音に辟易してない?選曲間違えたかな」と冗談半分で言っていてえーーそんなことないーめっちゃ美味しく頂いているのにー、と思いましたが、その次にやる曲が「快楽ギター」っていう、先生のこの振り幅っていうか気を遣っておいてさらにギャンギャン行くとかほんとSっぷりハンパなくて大好きですと思いました。っていうか快楽ギター大好きなんじゃ俺は!しかも間髪入れずに「月を超えろ」!!やーーん!!民生あいしてゆーー!!けっこんちてーーー!(定期ポスト

モニタがステージ上にあったんですけど、10周年の時もそうだったけど放送もしないのにやたらモニタのカメラワークが凝っているっていう伝統もそのままで、相変わらずいい仕事してくれてました。MCではぼやき漫才もかくやな民生ですけど、ひとたび曲が始まるとそのかっこよさまさに無双、おおさかーーー!の煽りとか(原田さんも言ってたけど)ほんとにあんなに煽られるご当地シャウトあるだろうか。ラストをイージューで締めて両手を振り振り帰っていく民生先生の仕事師っぷりたるやですよ。

そういえばMCで、ステージ後方のファミリーゾーンに設置された巨大な犬型の遊具のことを「あいつが気になって!ずっとしっぽふりふりしてさあ。どうせならこっち向けてよ-」って言ってたのが殺人的キュートさでころされました、よ!

★今日の王様【YO-KING with 仲井戸麗市

だんだんと日が傾いてきて日差しが気にならなくなる時間帯。もとから風は吹いていたのでようやっと暑さから解放された…というようなタイミングで今日の王様のご登場。開口一番「今日の王様の機嫌は良いです!」よかった!(笑)

弾き語りのセットでまずはYO-KINGひとりで1曲。次にゲストを呼び込んだのでわーチャボさんだー、と思ったら

奥田民生ー!」

ええええ!!わあ!うそ!つーかちゃんとTシャツ着替えてるよ!そして民生が言った言葉が「涼しいって…いいね!」確かに!(笑)YO-KINGも「さっきはお客さんの顔もやばかった」ってwいやまあ確かにあの時間帯ほんと暑さハンパなかったけども!

というわけでYO-KINGと民生で「野ばら」。えーー何なんなの、なんかやってくれる曲やってくれる曲好きな曲ばっかでどうしたらいいのさー!つーか民生がトリビュートキングと言われるほどに人の曲を自分のものとして昇華して歌うことに長けていることは周知の事実だけれども、YO-KINGも勝るとも劣らずというか、やっぱりあの声、あの独特の声の持つパワーってすごいものがありますよね。好きな曲を大好きな声を持つふたりが一緒にやるところを見られてほんと幸せだった…(ぽわわ

そして、久しぶりにやるねえと懐かしそうに語って始まったのが、この二人といえば、なO.P.KINGの「OVER」。これもほんとに、今このときだからこその選曲なんだろうなとおもった。「悪いときは過ぎたよ 今からもっと良くなってくんだ」。二人のコーラスがほんとに美しかった。

民生がはけたあと、YO-KINGが次のゲストを呼ぶ前に、「ひとに頼ってばっかかよ!と思われそうですけども」と笑って、でも今日の王様ということでかんべんしてください、とすんげーいい笑顔で言っていた。呼び込まれるのはもちろん「生きる伝説、でもバリバリ現役(YO-KINGより)」のチャボさん!

ふたりでギブソン、毎日がブランニューデイ、ガルシアの風をやってくれたんだけど、毎日がブランニューデイのまえにチャボさんが「俺のボーイフレンド、忌野清志郎と最後に共作した曲なんだ」って言ってくれたのもじーんとしたし、ギブソンが終わったあとチャボさんとYO-KINGがふたりで拳をこつんと合わせて笑い合ってたのもすごくいい光景だった。そして「ガルシアの風」。ベストなタイミングだとおもいます、ってYO-KINGも言ってたけど、まさに水平線の向こうに陽が落ちて空が赤く染まり、海を渡る風が強く吹き抜けるなかで演奏されたこの曲は、この日のハイライトのひとつといってよかった。いつもどこか余裕綽々なふうなYO-KINGが、今日のイベントにチャボさんに出てもらえるってわかったときから、この瞬間を夢に見たととても真摯に言っていたのだった。そういえばYO-KINGのイベントにチャボさんが出てくれたとき、チャボさんこの曲やってくれたよなあなんて思い出しながら二人の演奏を見ていたのだけど、チャボさんのギターと、YO-KINGの声と、そしてモニタ越しに見える、まさにロック少年そのままの必死さでブルースハープを吹き鳴らすYO-KINGの表情はなんというか、忘れられない。

最後はYO-KINGひとりで「Heyみんな元気かい」。ほんとロックロックのモニタいい仕事しすぎっていうか、奇跡のキューティクルヘアをもつ倉持せんぱい(リンスしたことないらしいですよ…ざわ…)の髪が風にさらさらなびいて、サングラスの奥の目までしっかり見えて、はーー男前、なんかもういろいろ思ったけど結局のところかっこよかったってことに尽きるよなあどうだい!と問いたくなる気持ち(誰にだよ)。そうそう、チャボさんがこのユニットを「俺たち今日デビューしました、シェパードです!」って言ってて大爆笑。スピッツだけにな!

吉井和哉

あれは5年前のことじゃった…2000年のRIJF以来の民生スピッツ吉井の揃い踏み、これは見ない訳にはいきませんて!と気合い十分で泉大津に乗り込んできた私たちの目の前に現れた吉井は、なんと半袖の赤いチェックのシャツを着ておったのじゃ…と、懐古調に始めてしまうほどの衝撃を与えた(大袈裟です)5年前のロックロック。その前のフェスが黒スーツだったということもありその落差たるやハンパなく、どれだけショックだったかって5年の月日が流れても

もしや また 半袖

もしや また チェックのシャツ

という疑念が最後まで拭えなかったのであり、あまり期待しないでおこうねと友人と語り合うほどだったのであります。何この吉井ちゃんの信用度の低さ。それでもファンか(ファンです)。

スタンディングゾーンでお友達と待ってる間、そういえば吉井はなんかモバイルで更新してるのかな?と携帯を見たのがいけなかった、いやよかった、いやどっちかわかんない、ともかくそのショットを見た瞬間、頭から蒸気がプシューと音を立ててあがったんじゃないかと私は思うね。白!まさかの白シャツ!ええええ!!ちょっと待ってそれ何時にアップしてるの、ついさっき?え?これで出てくるの?まさかそこから着替えるってことは?ないの?あるの?えええいもういいからさっさと始まれええええい!!

そんなこんなだったので吉井がステージに現れた瞬間の私と友人の歓喜の声は「白―!」「白だーー!」だったのであり、なんなんだ君たちはと思われても致し方ありません。

いや、もしかしたら人によっては白シャツ白シャツって…そんなにいいか?とか思われてるかもしれませんね。いや思われてもいいですけど、ここで改めて声を大にして言うのもなんですが

私は

白シャツが

だいすき

なのです。かつてこんな長文を書いたこともあるぐらいだ!どうだ!頭がおかしいだろう!「いや吉井は柄シャツじゃん」とかいう声も聞こえてきそうだがそこはちょっと待った!柄シャツと白シャツを同じ括りで語ることなど乱暴無謀にもほどがあるのであって言ってみればそれはシャツ目シャツ科ではあっても属はきっぱりと別れるのであり柄か白かを混同して話を進めることは非常に危険ってこの話もういいですかすいません

ともあれそんなにも白シャツが大好きな私がこの日の吉井に食いつかないわけないのであった。しかも!しかもですよ!ここのとこ昔お召しになっていた柄シャツを引っ張り出して着てみたりしていた吉井さんではありますが、常にインナーも同時に着用であった!笑止!私の中での白シャツ5原則、それは袖ボタンはずし、裾はアウト、前ボタン開け、そして地肌に直!!なのであって、原則が4つしかないこととか気にしてはいけない、そしてこの日の吉井はその大原則をすべてクリアしてきたのである!なんという!なんという盆と正月!!

だめだシャツのことばっかり書いているとレポが未来永劫終わらない。ちなみに思わずモニタににじり寄って確認しましたが(モニタに寄ってどうする、完全に錯乱)吉井くんがよくお召しになっていたあの透かしの入った白シャツではなかったです。なんつーかすげえシンプルなシャツでございましたええ。

ARABAKIのときにセトリの一発目にLOVE&PEACEをもってきたというのを見て、うんうん絶対そのほうがいいよ吉井ちゃん!と上から目線で思ってたんですがこの日も同じ流れでした。applesのSEで始まるのもすてきだけど、やっぱりフェスはフェスで持ち時間も短いし、違う流れがあるほうがいいよなあと思う私。ラブピはなにしろイントロのギターが「それが鳴っただけですべてOK」と言えるほどに美しいので、なにげにオープニングにぴったりじゃないかと思うのよね。

しかし話がシャツに戻るけど(またか!)ラブピのときのあの鮮やかな青いギターがほんとに良く映えて、途中で黄色いピックをもってひらひらと手を揺らすのもほんとに良く映えてきれいだったなあ。袖のボタンは最初からはずしてたんだけど、左手には最近いつもしているでっかいターコイズのバングルしてらっしゃいました。

なんとなく前方の男子率が高くて、VSでの吉井の煽りとかにも反応が大きかったような気がしたなー。最初のMCのときに、「あのーこのフェス?イベント?に呼んでくださってどうもありがとうございまーす」って挨拶したんだけど、フェス?っていうときからちょっと半笑いで、えっなんすか吉井さん最近のシリアス感じゃなくてこのどこか上から目線つーかニヤけた感じ、嫌いじゃないどころかむしろ大好きなんですけどみたいな。こんなちょっと変わった声の僕ですけど、まだまだみなさんを悩殺していきたいと思ってますので!ギャーーーー!!!悩殺!!された!!(もうからかい!

MUSICでのステップも軽やか、フェイクもばっちり、最初のほうで吉井の例のシナをつくった声で歌ったところがあってそれも良すぎてひっくり返ったし、最近はほんとに安定感があっていつどこで見てもカッコイイ吉井ちゃんだけど、この日はそれに「白シャツで」という付加価値がついてまわるもんだからもうたまらない。あれだ、人間、格好良すぎるものを見ると笑うっていうあの法則を発動させまくったよね。ついでにいうと興奮しすぎて息を吐いてばっかりいたので若干頭痛がしたよね(息吸ってお願いだから)。このときだっけな、胸のボタンをあえてもう一個外してた気がするんだよなー!いっやもうモニタに映る吉井の胸元に汗が!汗が!これだよシャツの醍醐味は!まさに悩殺!!

ONE DAYのとき、いつもイントロで手を挙げるの最初やらなかったな。低くかがんでストロークするのを最初繰り返してた気がする、そんでそれもまたカッコイイっていうね…。次の曲にいくときに、先に鶴ちゃんのピアノから入ったので、あーもうバラ色だっていうのはわかっていて、野外で聞くの久しぶりかもなーとおもって、ステージには白シャツの吉井がいて、あやうく涙腺にキックがはいるところだったんだけど、吉井が「今日はね、ロックロックに来てくださった皆さんに少しでも楽しかった思い出を持ってかえってもらいたいなということで、昔の曲も惜しみなく!」\わー!/「惜しみなく!」\わー!!/「惜しみなく!!!」3回言いましたね先生!そしてそのリズムのまま「お前を嫁に もらう前に」と関白宣言に入るという仕打ちナイスすぎました。それで、見てこのギター、って言って、ああっ!崎ちゃんのじゃん!崎ちゃんの買った高崎晃モデルの真っ赤なランダムスターじゃん!!「スピッツの崎山くんに借りてきました!」って!わーーん崎ちゃん大好きな私としてはこんなにうれしいことない!それに吉井、ほんっっとに赤いギターすごく似合う!!!「カラオケで歌ったことのあるひとは一緒に歌ってください!」

ちょうど陽が沈みきって、月が高くのぼってきていて、あーこれもまたベストなタイミングだよなーって思いました。逃げていく月のように、で思わず月を見上げてしまったよ。きれいなお月様だったなあ。歌が入った瞬間に曲に気がついたひともたくさんいて、うおおおっていうオーディエンスの声と吉井の声と重なって。いい時間でした。そのままビルマニアになだれ込むんだけど、最初のブレイクのところでマイクスタンドの前に仁王立ちになった吉井がもう神 降 臨 と言いたくなるほどのかっこよさで、本日何度目かわからないギョエーーーーの雄叫びが出ましたが何か。

FLOWERの前のMCで、今ミニアルバムを作っていて、もう締め切りも決まってるんだけどまだ歌詞が半分できてません!だけど今日、バックステージで出演者の皆の演奏を聴いたり、観客の皆さんの歓声を聞きながら、今さっき1曲書き上がりました!ありがとう!まさにロックロックでうまれた曲です、って話をしてました。

ロックロックのモニタがすごくいい仕事してるっていうのはここまでも散々書いてるんですけど、いったいどこで放送する準備なんですかってぐらい、ひとつの画面でヒキと寄りの映像を見せてみたり、吉井ってわりと急にかがんだりする動きが多いけどそれも完璧に拾ってくれていてなんつー仕事師ぶりや!と感動しましたよ。それなのに放送はおろか写真も出ないっていう!もう!いけず!

それで、私はもうFLOWERですっかり終わる気だったので、あー終わっちゃう、でも良かった今日の吉井はできる子だった!と惜しみない拍手を送っていたら、吉井がギター外してそのままマイクスタンドからマイクをひっぺがしたのですよ!まだある!えっ!何!何が!

そこからの阿鼻叫喚というかなんというか、吉井が叫んで、イントロが始まって、うわああラブショーー!と思ったら民生がいつかJAPAN JAMの時みたいに「おねえええさあああん!」と言いながらぴょーんと袖から出てきて、スタンディングゾーンがうねりまくって、誰かぎゃあぎゃあ言ってる!と思ったら自分で、なんだろうあの興奮!!

1番を民生が歌ったんだけど、その時吉井が上手でマイク持ったまま指揮をするジェスチャーしてて、あれだよ、大好きなワグナー♪のあの動きだよ、ホントに吉井さんは今日何回私を天国送りにしてくれたら気が済むんですか!ブリッジに入る前のブレイクで一瞬二人の目が合って、民生がはっ!みたいな顔して「おねえさああん!」って叫んだの爆笑したなあ。そこから民生はもうお姉さん連呼だし、当たり前だけどラブショーのDメロなんてここから天井知らずの盛り上がりなわけで、上手と下手で二人は煽りまくってるし、ほんとに目を!目をもうひと組くれ!と真剣に思いました。最後は歌う吉井に民生がお姉さん連呼しながら近寄っていって吉井が逃げまどうっていうなんなの二人の仲良しぶり、いちゃいちゃすんなー!(うそ、もっとやれー!)そんで民生が、あの天下一のコールで「吉井和哉―!」って言ってくれたのだよ!吉井も「奥田民生-!」って返して、そしたら民生が「そして、おねえさーーん!」って!最高!最高すぎる!!

いやもう興奮しすぎてほんとに頭が痛かった。酸素出し過ぎた。友達と何回手を握り合ったか、そして何回叫んだか!何今の何今の言いっぱだったよ…!

ツアーからこっち、ほんとに吉井は安定してて、アルバムインタビューのときの「父性」って単語をしみじみ感じさせたりもして、頼りがいなんて言葉も浮かんだりして、MCでも常にその気持ちの真摯さ、大きさが感じられたんだけど、そういう意味ではロックロックの吉井はそういうモードではなかったような気がする。オラオラでエロくてバカで、どこかクールでちょびっと意地悪で、そしてなにより飛び切りカッコイイ。なんなのこれ、白シャツマジックなのこれ。ほんとに興奮冷めやらなかったぜ!あんた、最高だ!

スピッツ

吉井終わりで人が動くかなと思ったけどここはほっとんど動きがなかった。まあそりゃそうだよなと思いつつ、同じぐらいの場所でスピッツ待機。待ってる間に友達と喋ってて思い出したんだけど、私最初にスピッツを実際にライブで観たのが2000年のRIJFで、その次が5年前のロックロックだったんだよ!わー!その時のレポ見たら完全に曲名を把握していない私がいたよ!すごいね、5年で人はここまで変われるっていうね!

夏イベのセトリはちらちらいろんなところをのぞき見ていたのでいちおう知っていたのですが、ずーーっと聞きたい聞きたいと思っていた曲が入っていたのでそれをやってくれるのかくれ、ください、というのと、毎年スピッツが夏イベでやるカバー曲のうち1曲がブルーハーツの「ハンマー」だっていうので、き、聞きたいいいい!!でもそう思ってやってくれなかったらがっかりするから期待しないでおこう!とか、完全な一人上手でしたわたし。

登場したマサムネくん、ハットをお召し!すんげーお似合い~~~!!そしてモニタに映るキラキラ具合!なぜあんなにキラキラしてるのか!もう44歳なのに!!

涙がキラリ、恋する凡人のあとのMCで、マサムネくんがやーすごかったね、さっきの吉井さんすごかったね、もうあれでみんな満足でしょ?みたいなこと言ってくれて、エヘヘそう言ってもらえるとうれしい吉井ヲタですけどーー!でもそれとこれとは別ですからあー!って考えてたらマサムネくんも「ちっちゃいデザートとしてお楽しみください」とか言ってました。でもちっちゃくないから!むしろ巨大デザートだから!

デザートってこととは関係ないと思うけど桃も聴けて嬉しかった!でもって、イントロでテッちゃんがリフを弾き始めた瞬間にわかった、ハンマー!きた!うわーーーん嬉しい!!

もうねえ、もちろんスピッツブルーハーツみたいなバンドを目指してたってこともあるし、マサムネくんの聞き込みぶりもハンパないと思うけど、この1曲だけならぜったい、私はマサムネくんよりも繰り返し何度も何度も聴いたと断言できる!(その証拠にというか、ちょっとヒロトの歌い方と譜割りが違うことにも気がついた私だ!)それはこの楽曲が私を芝居好きの道に放り込んだ、まさにその作品で使われていたからで、それだけ思い入れもひとかたならぬものがあったのですよ。だからこの日スピッツの「ハンマー」が聴けてすごく嬉しかったし、中でも嬉しかったのはマーシーの歌う「外は春の雨が降って 僕は部屋でひとりぼっち」をちゃんとテッちゃんが歌ってくれたこと!ほんとスピッツわかってる!パンクであってもものともしない崎ちゃんのドカドカドラムもよかったし言うことない!

ワンマンのライブでもよく言うけど、この日も「みんな盛り上げるのがうまい」と。吉井さんもさー、民生さんもさー、とキラキラしたお目々のままMCをするマサムネくん。ああいう曲を作ればいいのか…とやおら大黒摩季の「ららら」のサビをちょっと真似しながら歌うっていうね!そのあとも「オーケイ、じゃあ俺たちとすてきな夏のメモリーを作ろうか」とスカして言って自分で笑ってました、すんません!つってました、何だよカワイイなこのヤロこのヤロ。そして「最近やってなかったんですけど」と不死身のビーナス!!

前のライブのレポでも書いたけど、この不死身のビーナスは私にとって「いつか聞いてみたい御三家」の一角で、しかもこれが一番出ないだろうと思っていたので、ほんっとに聴けてうれしかった!ジャンボリー(ビデオ)のエンディングのアレンジのほうと一緒で、それを聞くのがある意味夢だったし、「舞洲の街」って言ってくれてそうそう!これこれ!ってなったなあ。ちなみに、途中歌詞が飛んじゃったんだよねマサムネくん…一瞬俯いちゃうとことかマジキュートすぎた。もう何してもかわいい!

そして8823、メモリーズカスタムとスピッツ鉄板の沸騰曲が。なんだろうねこのわかっていても血がたぎる感じ。8823でのリダの暴れ牛、じゃない暴れリダぶりも健在だったし、メモカスで崎ちゃんがシンバルを連続裏拳(すいません勝手に名前つけてますけどそんな技多分ないです、でもそうとしか言いようがない)でぶったたいてたの見えて本当昇天した…!

最後は、今年はほんとうにいろんなことがあって、でもこうしてまたこんな大勢のみなさんと無事ロックロックを開催できたことがうれしい、そしてマサムネくんは、またきっと会うよ、と言ったのだった。会いましょう、でも、会いたい、でもなく、会うよ、って。その普段のスピッツとはちょっと遠いような根拠のない力強さが嬉しかったし、そして何よりスピッツはほんとにそれを実現してくれるんだろうなって思いました。結成24周年は伊達ではないよ。

小さな夢も大きな夢も叶いますように、という言葉で、最後は「正夢」。名曲。

アンコール終わって、モニタ見てたら楽屋に戻っていくスピッツが映って、それで楽屋に入ったらかぶり物スが…つまりYO-KINGと吉井と民生が、それぞれいちご、ぶどう、相撲取り(民生はご丁寧に着物も羽織って)のかぶり物をして楽屋で待っているっていうこれなんて小芝居ですか。もしかしたらそこでひとくさりなにかやる予定だったのかもしれないけど、なんともいえない沈黙を埋めるように花火が打ち上がって、三人が爆笑してかぶり物を外してました。それを脇見しながら目の前で(ホントに目の前)打ち上がる花火。なんだこのシュールな終わり方は(笑)

いやはやそれにしても。それにしても。もうここまでですでに1万字近く書いてるって知ってましたか皆さん。だれか最後まで読んでるんですかね。ともあれ興奮と幸福に満ちた時間でした。帰り道は混み合ったけど、シャトルバスもほとんど並ばずに乗れたし、足が棒のようだったけどそんなことをものともしないほどいい時間でした。スピッツありがとう。ありがとうスピッツ。これからも吉井ちゃんと仲良くしてください(お前誰だ)。吉井ちゃんも夏フェス行脚お疲れさまでした。ロックロックは時間帯もすごく良かった、やっぱり夜の男だよね、ミスタートリ前だよねって友達とも話してたんだけど、5年前のレポでも同じフレーズ使ってて私ほんと成長ない。でもやっぱりロックスターじゃけんね、ライトを浴びて輝く男じゃけんね。これから冬までお会いできませんが言うまでもなくあっという間だし、いい子にして待ってます。ミニアルバム制作頑張ってくだぱい!そして最後にもういっかい、ほんとにほんとに吉井ちゃんありがとう、私に白シャツをくれて!愛してます!