まだ見ぬ曲へ

BSフジで吉井さんの「LIVE APPLES SPECIAL」なるものが放送されまして、やーしかしBS…分配器を買ってきたらあっさり映ったBS…たかだか500円ぐらいの分配器で…それまで実家にわざわざ録画頼んでいたのはなんだったのか…とかどうでもいいことでしみじみしますね。しなくていいですね。

吉井ちゃんとフジとの蜜月はまだまだ続きそうというか、LOVINSONの最初のDVD出るときもフジでインタビュー&ライブ映像みたいなのやってくれてた希ガス。ちなみに11月12日に再放送があるようです!

今回も先日出たDVDのダイジェスト(まさに!ダイジェスト)(でしかない)+アップルスタジオでのインタビューという構成で1時間弱でした。

いすゞのPV(これもダイジェスト)とmasa-yumeのPV(これはフル)も放送してくれてました。マサユメのほうはもうこれは楽しいしかわいいにきまってる、吉井のことそんなに知らない人が見ても「あっなんだこういうところもある人なんだ」って思ってくれそうなのでもっとばんばん流したらええがな(浪速商人)。母いすゞのほうは、スペシャでフルのほうを見てるんですけど、吉井もやっと感性の合うPV監督を見つけたか!って感じですね。しかもそのひとの名前が高橋英介って、エイキーと名前似すぎやし!

いすゞの世界観ってなんとなくエレカシの「おかみさん」にも通じるものがあるよねーと思ったりなんだり。似てるとかじゃなくて、二人のフィルターを通すとこうなってくるのか!って感じが。そして「ははいすずーはっ」のところが何度聴いてもめちゃくちゃかっこいい。

インタビューの中で印象に残ったのはライブでの曲出しでチェルシーはもう最初から決めていたって話(チェルシーを作ったときのモードとApplesを作ったモードが似ているそうです)とか、「自分が作ってきた楽曲で人気の高い楽曲っていうのはそういう、誰かがつらいときに聴いて、なにかひとつ光が見えたりとかそういう楽曲だったんだなってツアーを通じて思った」とか、えっそれ今思ったの!?とか、ライブに来てその風や匂いを感じるということを選んでくれたことに感謝したいっていう言葉とか、とか、とか。

13年ぶりに今回のツアーで訪れた会場とか、5~6年前とかだったらもっとひりひりしていたかもしれないけど、10年経つともう、ある意味どうでもいい、もうそれ昔でしょ?っていうふうになるんだなあ、とか。

私個人はもちろんどうでもいいとは思ってないけど、吉井が言いたいことはよくわかる、わかるつもりというか、なんというか、過去ではなく思い出になるよなっていうのは思いました。もうハコに名前がつけられて、心のどこかにしまわれている状態。

震災が与えた影響についてもストレートに言っていて、自分のことをわかってほしいとか、自分は悩んでますとか、もうそういう状況じゃない、相当考え方は変わった。自分の作る楽曲だから自分の魂は入るだろうけど、ただ、目標は変わりました、と。

「常にどんなときも吉井和哉を愛してくれるひとがいて、なのに自分は「あの吉井和哉はイヤだ」とか「イケてない」とか(笑)、そうじゃなくてね、自分も吉井和哉を大事にしてあげないといけないと思うので…ぼくも自分を信じて、すてきなメンバーとスタッフと、これからも音楽を創っていきたいと思います。」

私は自分が「常にどんなときも吉井和哉を愛している」人間ではないなというか、昔から言ってることだけれど、そういう自信はぜんぜんなくて、醒めるときはきっとあっという間に醒める、醒めるというか、興味がなくなるというか、そういう瞬間が自分にもくるかも、というのはどこかで思ってる節があります。だから今までそうなっていないのはそれは私の努力や愛情ではなくて、ひとえに吉井和哉のおかげにほかならない。もっと言えば、いついかなる時でも、かれの言葉を借りれば「ダメだったときの吉井和哉」のときでさえも、いつもステージの上に立てば、圧倒的な存在で在り続けた、そうあろうとしてくれたからこそ、こうして吉井和哉というアーティストを飽くことなく追いかけることができているんだろうとおもっています。

最後に聴けた言葉がうれしかったね。

ほんとうの名曲ってまだ作ってないと思うし。

もっとシンプルな曲ができると思いますよ。

もっとやってない何かが、まだあるんだと思いますけどね。