WELCOME TO MY DOGHOUSE #7

いやー。

いやいやいや。

薔薇娼婦麗奈のときの台詞をもう一回言わせてもらう。

BOWINMANよ。

THE YELLOW MONKEYよ。

君たちはひょっとして

こんなお宝を

埋もれさせておくつもりだったのかい?

仏罰が(もういい)、いやもう見終わったあとため息っていうかいやそんなもんじゃない、脱力っていうか解脱っていうかとにかく茫然自失のテイになりましたよええ。

SLEEPLESSのあとがフリージアで、私はもちろん言うまでもなくメカラ7のフリージアを偏愛してやまない人間ですのでそこで完全に魂を持ってかれてるといっても過言ではないわけですが、まさかこんな繋ぎだったとは、あのフリージアのあと吉井はすぐさまアコギを受け取っていて、アウトロからそのままWELCOMEのイントロに繋げるとかまったく想像の埒外でした。観客もエマのギターが入ってそこでぎゃああああって言ってるもんね。わかる。わかるよ。

もう画面に映る全部が「しぬほどかっこいい」の連続で、右手を高々とあげるヒーセのシルエットからエマの弾きっぷりから唇をとがらせてアコギを低く低くストロークする吉井とか、自分の目を指さすときの手の華麗さとか、挙げ句にあの「麝香の香りの手首」のときの仕草!そして目!どうしたらいいんだこれ!

Dメロに行く前にエマとヒーセがゆっくり上手と下手の花道に出ていくとこ、あそこからの流れはもうほんと、完璧、という言葉でしか言い表せない。武道館という空間が完全に4人で埋まっている感じ、THE YELLOW MONKEYの手のひらのなかに、武道館がぎゅーーっと吸い込まれていく感じ、4人の演奏も、表情、仕草、そのすべてが何度も言うけれど「しぬほどかっこいい」ものだけで出来上がっているとしか言いようがない。

最後の、help me,no game,wake upのところ、エマ、吉井、ヒーセ、吉井、アニー、吉井と画面が切り替わるところ、ほんとこの編集したひとわかりすぎてる!自分の首を絞めてみせる吉井から最後の最後の瞬間までほんっとにスキがない、この映像には!

こういう極論を言うのもあれですけど、このメカラBOXのなかでベストの1曲を選べと言われたら、多分わたしこのメカラ7のWELCOMEを選びます。THE YELLOW MONKEYのライブを象徴する楽曲四天王のうちの1つであるこの曲には、ASIANやSUCKにはない青さと初期衝動がぱんぱんにつまっていて、それはこの武道館という舞台であっても一瞬で「黒い見世物小屋」に変えてしまう威力をもってる。その力の凄まじさを、ここまで堪能できる映像はほかにありません。