YOSHII ODEN@ZEPP NAGOYA レポート

行ってきました吉井おでん!名古屋おでん!この暑いのに!なしておでん!

それはさておき直前の一週間が仕事で地獄だったのもあってなんだか前日もぼーっとすごしてしまい、いつもはライブ前になると緊張してお腹が痛くなったりするものですが(出た!お前も出るつもり症候群)、開場前にあっちぃ中並んでいるときもZEPPの中で待っているときもいつもよりはフラットに待っていたような気がします。待っている間の会話はほぼ「どうするチェックのシャツだったら」っていう過去のトラウマ話だったという(笑)

以下ネタバレです!

15分押しぐらいでしたかね始まったの。最初はみんなシルエットで見えるので改めてもじゃ多いな…とかそんなことを思っていた(なぜに)。吉井が登場してひときわ高いスタンドマイクの前に立ち、照明がついた瞬間

吉井

シャツ

ネクタイ

という文字が頭の中で一気に激しく点灯しました。黒シャツネクタイ!黒シャツネクタイ!もう一回言いますよ、黒シャツネクタイ!ぎゃーーー!!ネクタイをしてるってことはとうぜんにシャツを羽織っているのではなく「着て」いるわけで、そしてネクタイをしてるってことは当然それを「はずす」ってことです。当たり前です。外されてこそのネクタイです!(鼻息)今から外されるネクタイを想像して手を取り合う私たち。

いっぱつめはBornのアクトテイクバージョンで、だからちょっとアレンジを変えているところもありましたよね。2曲目が無音dB。マイクスタンドを倒してがなる吉井が一瞬これみよがしにべろを出して見せて、赤い照明のなかのその吉井の顔がまじ昇天ものの格好良さだったのに、そこにネクタイゆるめプレイが差し挟まれてくるからもうタイヘンですよ。しかもここではゆるめただけっていう、なにこの寸止め海峡!

そのまま欲望になだれ込み、吉井もフロアぎりぎりまで出てきて煽る煽る。いやー武道館以来7ヶ月ぶりに吉井さんのお姿を拝見した訳ですがやっぱかっこいいなあああこいつ!!!と心底思いました。ジャケットをこの時はまだ着ていたのでジャケット脱ぎそうで脱がなさそうでみたいな焦らしもありつつ、この時を!待ってましたとばかりの!ネクタイ外し!外した後ぐるっと首に巻き付かせたところも含めてGJと言わざるを得ない!

去年の暮れのBORN-AGEINツアーで東海地方には回れなかったので、と最初のMCでも言っていたとおり、流れ的には盆上げツアーを踏襲している雰囲気ありました。ここから煩悩コントロール、母いすゞというのも(間にFINEはないけど)そのまんまだし。そういえば母いすゞのときにウブちゃんが割と派手に間違えて、でも吉井の顔は微動だにしてなかったですね。あたりまえですかね。しかしその後「そこで間違えるか!」と思ったのが「お櫃のご飯を棺のご飯と」を「棺のご飯をお櫃のご飯と」と言ってしまい、そのまま「言い間違えてない」と強引にまとめたときにはえっなんだろうこの新しい歌詞間違いのパターン…と思いました。その後母いすゞは強かった、の間に「息子和哉は」と差し込んできてた。しかし、ひとつ言わせて頂くならせっかくこのときまだ肩にかかっていたネクタイ、首吊りで使わずにいつ使うんだよおおお!!と申し上げたい。ぜひ福岡ではご一考願う(誰だお前)。

せっかく限定ライヴなんだから、普通のライヴじゃいけません。と吉井さんはおもむろに言った。携帯サイトでも昼間に更新したけどー(えっそうなの見てない)、もともとぼくはハマースミスオデオンというところでやったデヴィッド・ボウイのライブを見ていまここまでたどり着いたような人間ですから、今日はその!ボウイの曲!ではなく!(えーーー)(という観客の声)いろんな人のカバーをたくさんやりたいと思います!その代わり今日は足元にモニタがありますが(と言って足をかけまるで氷室さんのようなスタイルに)そこに歌詞が出るのを見ながらやるけど許してください(笑)

あんなポーズするからBOOWY!?と思ったけど違いましたね。まずはジョン祭りや年末武道館でやっていたAcross The Universeを名古屋お初ということで。もちろん吉井オリジナル訳詞です。そして次が先だってリリースされた清志郎さんのキレル奴のカバー!!歌詞出てるとか言ってたけどそんなガン見な感じ薄かったなあ。文字通り飛び跳ねていてかっこよかった!そして「こんなに長いことミュージシャンやってるのにこの人のカバーを生でやるの初めて」。で、「レアです」。これちゃんと「レアです」って聞き取れてたんだけど、「誰?」って聞いた人でもいたんでしょうか、吉井が「なに?」つってまたマイク掴んで「どうせ滑舌がわりぃんだよぉ!」と拗ねながら「れ・あ・で・す・よ」と言って照れたのまじちょうかわういかったです。で誰かと思いきや「時の過ぎゆくままに」!!!この時に激しく反応した人とそうでない人がかなりパッキリ別れていたような。私は勿論飛び上がって今にも「ジュリー!」と叫んでしまいそうだったんですけど、でも「あれっテレビでもやったしなんかのイベントでもやってたような…?」と頭をかすめたことをここに告白しておきます。しかし吉井ちゃんのジュリーとかもういいに決まっているのであって、なんの違和感もない、もちろん。最後は帽子を投げるフリまでつけてくれてました。

カバー曲連打の最後はせっちゃんの「やさしくなりたい」!!やーせっちゃんはな!やると思ってたんだよな!!これをやってるときの吉井が一番照れてたように見えたなあ。ちょっとせっちゃんの真似とかしたりして。でも歌うとやっぱり吉井節なんですね。せっちゃんとは違う歌声の中の水分量というか。一番笑ったのはせっちゃんでは絶対にありえない(ギターを弾いてるから)、キミに、のところで指さしが出たことです。もうああいうの本能なんだねきっと。何回か歌っているうちにきっともっと出てくるに違いないヨ!

そのアウトロから間を置かずに「Four Seasons」へ。あのマイクスタンドに手をかけて深く姿勢を前傾吉井の美しさ、何度見てもたまりません。人様に迷惑と、のところのちょっと歪んだような笑い、ミルクもシュガーも入れないからのあがっていく感じ、私の大好きなスタンドプレイ。この曲を歌っているときの吉井って、ちょっと神々しい、という言葉を使ってしまいたくなるところがある。

そんなにだらだら長いことやらねえぞーー!と吉井が客を煽って、VSに突入。テンションの上がった中央前方の男子のモッシュがすごかった!次がALL BY LOVEで、この曲はウブが入ってからまったく違う貌になったという感じすらする。この日のライブ全般においてそうだけど、メインとなるフレーズはほぼウブちゃんが任されていたんじゃないだろうか。それがもっとも爆発したのがこの曲だった。この曲の時だけウブちゃんが前に出てきてて、でやっぱり目を惹くしかっこいいんですよ。あの間奏のところ、ウブちゃんのギターにベース、ドラムが重なっていくところ、佳史さんのドラムも相乗効果ですごいことになってた。あの間奏からの爆発力はほんとウブちゃんのもたらしたものだとおもう。

そのまま間髪入れずにPHOENIXになだれ込む。この時の吉井のかっこよさ、もう何回でも言いますけど、あいつほんとかっこいい。マイクスタンド左右に振って叫ぶ吉井、舌を出してみせる吉井、何回でも生まれ変われる、のブレイクが入る瞬間のあいつの顔。この人ほど私をこんなにも興奮させる人はほかにいない、って思ったなあ。どきどきさせたり、きゅんとさせたり、感動させたりする人は他にいても、私の血をこんなにも沸騰させるのは、この人だけだわ。

そしてマサユメ、ビルマニアとここも観客に息をつかせる間を与えない。VSからビルマニアまでの5曲は、どれもアウトロの最後のフレーズとイントロの最初の音はおそろしいほど完璧にタイミングが計られていて、吉井のこだわりを感じないではいられないと思った。そしてこんな風にアクセルを踏みっぱなしで吉井のライブが終わる感じも久しぶりだなあと思いました。昨年のツアーはFLOWERとLOVE&PEACEという核になる曲があったから、こういうテンションで終わりを迎えること自体がなかったものね。

アンコールの前にメンバー紹介があり、全員にスマホガラケーか聞いていましたが、ナポリタンズデラックスでスマホ持ちなのは淳吾くんだけでした(笑)淳吾くんがスマホだとわかった瞬間吉井が「ぽいなー!ぽい!」と言ってましたけど確かに(笑)吉井はスマホではなく携帯サイトでも言っていたようにガラケーからまたもとのガラケーに戻したということでしたが大した理由でもないのになぜか「twitterで呟くなよ!」とクギをさされました。でもここtwitterじゃないからいいよね(えっ?)いや新しい機種の絵文字のボタンが右上にあって、左手で携帯を打つ自分には使いづらいっていうただそれだけです。私はなにより「吉井よそんなに絵文字をつかうんかい」とそっちをツッコミたかったです(まがお)

アンコールはWEEKENDERと「初めて聴かせる」新曲、点描のしくみ。新曲を歌いきった後にセンキュッ!とひとこと言って足早に去っていったので、物足りなさを感じたひとも多かったのかダブルアンコールを求める拍手がかなり長いこと続いてました。個人的にはこの2曲順序が逆の方が形としてはすっきりしたかなと思わないでもないですが、新曲を最後にやるのが大好きなお方なのでこれはこれで吉井ちゃんらしいスタイルなのかなーと。

今年初、暮れの武道館ぶりのワンマンで、ところどころ歌詞の間違いなどは散見されたにしても、とにかく吉井のテンションはすごいものがありました。いきなり初速でここまで出るってすげえな!と素直に思いましたし、びしっと黒ジャケット黒シャツ黒ネクタイと出来る子ぶりを発揮したのも「よくやった!!」とお前は誰だ的な上から目線で褒め称えたい気持ちでいっぱいです。私の愛するシャツ五原則完璧に満たしていました。ちなみにパンツは赤でした(どうかってぐらい見えてたよネ)。ほんとあの衣装一粒で二度ばかりか三度四度と美味しい。美味しすぎる。福岡でもぜひこれを踏襲していただきたい!

ナポリタンズデラックスのみなさんもお忙しいしリハも飛び飛びだったろうと思われるのに、特にラストVSからビルマニアまでの5曲のシークエンスは素晴らしい以外の言葉がないです。吉井さん自らイントロとカウントに命を賭ける男と仰ってますが、そのキックが見事にツボにドカドカとはまっていく快感を味わうことができましたし、あの興奮の一段飛ばしみたいな状態は、少なくとも私にとってはこの人のライブならではのものだよなあと改めて実感致しました。福岡おでんに行かれる方はお楽しみに、私は来週早くも次の逢瀬が、JOIN ALIVEが待っています!うおおおおお、心が躍るぜ!(踊りながら)

セットリスト

1.Born

2.無音dB

3.欲望

4.煩悩コントロール

5.母いすゞ

6.CALL ME

7.Across The Universe  

8.RAZOR SHARP・キレル奴  

9.時の過ぎゆくままに  

10.やさしくなりたい  

11.Four Seasons 

12.VS

13.ALL BY LOVE 

14.PHOENIX

15.マサユメ  

16.ビルマニア

EN

17.WEEKENDER

18.点描のしくみ