JOIN ALIVE2012@いわみざわ公園 7/22 レポート

とりあえず、フェス全体の感想というか、交通手段とかのメモ。来年以降のご参考に。

ホテルは札幌駅前にとっていて、行きはJRで岩見沢まで、そこから200円のシャトルバス。特急だとあっという間ですが夏休みシーズンでもあるので混むかもしれないですね。9時半ごろに岩見沢駅に着きましたが、シャトルバスはまったく混んでいませんでした。帰りは何時ぐらいになるか読めなかったということもあって札幌までのシャトルバス。これは並んだ!まあ私がトリの最後までいたからですが相当長い列が出来てました。しかし待機しているバスに次々乗り込む形だったので、待ち時間としては長くなかったと思います。結果的にはラクでよかったんじゃないかなあと。なぜか大通公園で下ろされてしまったのは哀しかったですが、それを踏まえても次も同じチョイスにするかも。行きをバスにしなかったのはひとえに列車に乗ってみたかったというただそれだけの理由です(笑)

JOIN ALIVEが他のフェスともっとも違うなとおもったところはインフラの整いようがハンパないということです。メインステージはすでにハードが整っていることに加えて、何がスゴイって野外フェスなのに仮設トイレがひとつもないんですよ!すくなくとも私は見かけなかった。そして仮設なしでまったくトイレに不自由しないというこのすごさ!キタオン(メインのROSE STAGE)入り口のトイレだけは行列が出来ていましたが、逆サイドのトイレはたいてい空いていて、しかもトイレ常駐のスタッフがいるというね!遊園地サイドの方にもふらふら見て回りましたが、なんならトイレに人っ子ひとりいないところとかもありましたよ…考えられへん!

ROSE STAGEの見やすさ(スタンディングとそれ以外がいやでもぱっきり別れる)、そしてもともとがサーカステントだというVELVET CIRCUSのステージの雰囲気の良さも特筆もの。あそこでやってくんねえかなあ吉井…!もともとがサーカステントだということですが、つまり「道化師の黒い見世物小屋」そのものだし、客席(そう、客席がある)がすり鉢型なのも見やすさハンパない。もちろんステージ前はスタンディングで踊りまくれます。まあただ構造上入場規制はどうしてもかかっちゃうっていうのがあるのかなーと。しかしほんとに最高の雰囲気でしたよ…!

思うに、敷地面積の広さに比して各ステージの観客人数が小さいから、パーソナルスペースに余裕があるんですよねきっと。どこにも座るところがない!みたいな思いはまったくしなくてよかった、ちゃんと探せばちゃんと休めるところがあるという安心感。飲食ブースが少ないよ、という事前のアドバイスとかも見ていたんですけど、これもタイミング次第かなあと。

加えて北海道のこの気候!2日目は相当日差しが強く照りつけましたが、しかし風はあくまでもさわやか~~。木陰にはいればすずし~~。そして陽が落ちると一気に冷え~~。というわけで羽織ものは必須かなと思いました。しかし!総じて「ラク」です、このフェス。フェス参加者たるもの!的な覚悟が最小限でよい感じ。大都市札幌の近くということもあって宿泊施設に汲々としなくてもいいっていうのも非キャンプ組にはありがたいですね。

さてここからライブの感想など。

ROSEの源ちゃんで幕開けして、VELVETに移動してフラカンと真心、ROSEのMANNISH、FUTURE FLOWERSのバンハズ、ROSEにもどってクロマニヨンズ、そのままROSEでラスト吉井、という感じで見てました。バンハズとクロマニヨンズは空き時間がほぼなかったので前には行かず遠くから眺める感じで。

源ちゃん、いつもフェスのセッティングの時自分で出てきてほぼ1曲歌ってくれちゃうけど、今回もそうでしたね。ああいうところで「老夫婦」とか聞いちゃうと無性にぐっとくるなあ、と思っていたら、前にいた男の子が顔をおおって突然泣き出してしまって、女の子がずっと背中をさすってあげてた光景に思わずもらい泣き。\アネッサ塗ってるー?/\パスタ巻いてるー?/という挨拶を「今年すべてのフェスで言おうって決めてます」ww夢の外へのカップリングで映画の主題歌になった「パロディ」を人前で初めて演奏する!と言った後やおら両手を広げて「おそろしい~~~!!」と絶叫。「山の神よ…!」って誰に助けを求めておるのか(笑)最初演奏を途中で止めて「ちょ、ちょ、もう1回やっていい?」と言って後ろ向いてコード確認したりするとこもふくめてキャワゆかったです。

VELVETのフラカン。フェスに行っても日程が合わなかったりタイムテーブルかぶってたりでなかなか拝見できてなかったので今回見れてよかったです。マエさんがVELVETのアーティストがフラカン真心うつみようこスネオヘアーと続いていることを「すばらしいねこの40代で固めたラインナップ!」圭介さん「そんな裏ではきゃりーぴゃみゅぱみゅが(言えてない)…きゃりーぱみゅぴゃ…」マエさん「一度もちゃんと言えたことないよね」圭介さん「なんならもうきゃりーが言えなくなってきてるからね」爆笑。深夜高速が始まった瞬間にどどどっと人口密度あがった気がしたなー。ラスト、真冬の盆踊りではYO-KINGうつみようこさんとキュウちゃんが乱入!みなでよさほいよさほい踊りくるいました。揺れるサーカステント!壮観!!

真心のステージには当然のようにようこさんがいたんですけど、YO-KINGによれば「最初は出てくれる予定ではなかった」らしい。それを急遽!ありがとうようこちゃん!と言うYO-KINGにようこさん「祭りですから!」かっくいいーー!!そしてようこさんが加わったことによりステージ下手の人口密度が高くなったことを「これがぼくと桜井の人望の違いです」関係あらへん!!wwサポートキーボードが奥野真哉さんだったんですけど、黒シャツに黒の革パンで、YO-KINGに「モニタに足かけないで!革パンうざい!うざいから脱いで!」と言われたい放題でしたが「スピッツのギターぐらい衣装浮いてるでしょ」と涼しい顔で切り返し「こらっ!」と桜井さんに怒られてました。うぷぷ。

フェスと言えば野外で、ヌケのいい空間でっていうイメージですけど、そこをあえて!という桜井さんにYO-KING「あえてますよ。これはそうとうあえてます」そのあえての密閉空間の中でしたがエンドレスサマーヌードを初めキラーチューンを惜しげもなく、そして新譜からの曲も盛り込みつつの鉄壁の仕上がりでした。朝が来たを聴けたのうれしかったなー。拝啓、ジョンレノンの前に「これようこちゃんのコーラスがないと相当間が抜けてます」「桜井がコーラスをやるはずだったんですけど、リハで聞いたら想像以上の気持ち悪さでした!」桜井「認めたくないですが相当気持ち悪かったです…」YO-KING「大丈夫、ぼくはそんなキモチワルイ桜井のコーラスが大好きです!」桜井「こんな密閉空間で告白しないでください!」なにこのツンデレ劇場!まったくもー!

ROSE STAGEのMANNISH BOYS。ここで待ってる時が一番暑かった…!せっちゃんと達也さんお揃いのツナギで登場。暑そう(笑)CMにも使われているDark is easyがめちゃくちゃかっこよかった!アコギのせっちゃんのあの攻撃力ってどうなのか。始める前に「唯一のヒット曲やる?」「やだ」とかふたりがやりとりしてたのもキュートだったなー。

バカにすんなよは野田総理熊田曜子、橋下市長が俎上に。熊田さんには最後「おめでとうございまーす」ってつけ加えてましたけどね。この時達也さんがスティックすっ飛ばして、またそのあとの片手で叩きつつフォローする動きがかっこいいのなんの…ああいうのにほんっと弱いよねわたし…。大阪市職員の刺青の話から達也さんを指さして「じゃあこの人なんかどうなるんだ!」達也さん「これはなあ、お風呂に入ったら消えるんだよ!」せっちゃん「でもスーパー銭湯入れないんでしょ」達也さん「だから風呂に入らせてもらいさえすれば…!」ってなんですかこの禅問答面白すぎです。

おそらくは観客の期待に応えるという意味もあったと思うけど「やさしくなりたい」もやってくれました。しかしあれだけ音数の多い曲をドラムとギターだけで聴かせちゃうところがすごいよね。今ちょうどレコーディング終盤らしく、その新譜の曲もやってくれましたが、この曲のキュートさやばい。ずるい!ずるいっす!!

考えることは皆同じというか、そのあとバンハズに流れる人の多さ…!FUTURE FLOWERS自体あんまり広いステージではないのでここは後ろから眺めるだけとなりました。衣装は皆アロハだったよね?民生とヤックだけカンカン帽かぶってました。なんか、ふたりともサングラスしてるしなんとなく「お揃い」感があってかわいかったなー。二人が向かい合ってぴょんぴょん飛び跳ねてるところの絵になること!バンハズは7年ぶりの復活だそうですが、民生「今回久しぶりですが…なんでそうなったかというと社長に言われたからです」「また当分ないでしょう…何かあれば考えます。蟹とか」誰か!民生先生とスパゴーの皆さんに付け届けを!

そして間髪入れずにROSEに戻ってクロマニヨンズ。ここもスタンディングに流れる人の多さに後方でゆっくり見ることに。いや、何を隠そう今回このフェスに行くことを決めた最大の要因はもちろん吉井さんですが、それを後押ししたのはクロマニヨンズでした。なかなか、吉井ちゃんと一緒にクロマニヨンズが出るってありそうであんまりない。上半身裸で出てきたヒロトマーシーは、私が高校生の時、つまり彼らがブルーハーツとしてステージに立っていたときに見たのとまったく変わらず、今でもロックキッズの永遠のヒーローそのものだった。暮れていく夕日の中、飛び跳ねるヒロトと、彼らに煽られて飛び跳ねる観客と、それはすごく、すごくいい光景だった。

後ろではステージが終わったやつと、これから演奏するやつが、みんな楽しそうにしてるよ、とヒロトは言った。僕らは僕らのこの時間を楽しむけど、みんなは最後まで楽しんでいってくれ!と。あーたのしい、たのしいなあと彼はニコニコしながら繰り返した。曲数なんか関係無い、と宣言していたヒロトはその言葉通り、持ち時間で12曲を演奏して去っていった。かっこよかった。みんなが聞きたいと思っている曲をやるよ、と言っていたエイトビートを歌っているときのヒロトの姿忘れられない。

そして、今回大トリの吉井さん。このあと、若干名古屋おでんのことに触れて書いてるところもあるので、おでんネタバレを回避している方はご注意を。以下畳みます。

セッティングの時に、佳史さんが自らドラムのチューニングに出てきていて、ほぼ1曲分ではないかってぐらい叩いてらっしゃいました。昨日野音だったんだもんね…本当におつかれさまだよ佳史さん…!そしてアコギのチューニングもされていて、アコギ…?このあいだのおでんのセトリから考えても吉井がアコギを弾くような曲があるだろうか?いいやない(反語)というわけで勝手に期待に高鳴る私の胸(笑)

まあさすがにチェックのシャツでくるとは思いませんでしたが(しつこい)(ぎょめんなさい!)まさかのロングコート着用にキエエエエ!と最初の奇声。しかも裏地が赤だった…色は違うけど球根の時に着てたやつっぽい感じ。そして今日も黒いシャツにネクタイ着用ですよ奥様!なにこの出来る子っぷり!

おでんのセトリをどことなく頭に思い描いてたんですけど、いっぱつめいきなり母いすゞで来たので驚きました。光る煮物の芋がいきなり出てこなくて焦った(私が)けど、なんとなく客席に振ったような感じになってたね(笑)首吊りのところでうわあっって声があがってたなー。2曲目がいきなりSPARKで、これも完全に予想外!ストロボライトのなかで踊るロングコートの吉井とかいいもの見た…気温下がってたのでロングコートでもちょうどよかったぐらいなのかな。途中コールあったんだけど、何て言ったのか聞き取れず、最初の音が「な」に聞こえて何を言ってるの吉井さん…!と思ったけど私の耳が悪いだけだったのねきっと。みんなうおおおお!って盛り上がってたのでよかったよかった。

マサユメのときにネクタイゆるめてましたが、一気に外すなんてことはしない。限りあるネクタイは大切に!続く煩悩でもさらにゆるめて、結果3段階ぐらいにわけてネクタイプレイをご披露された吉井さんなのであった。いやーまさかこんな短期間で二度も吉井のネクタイが拝めるとはありがたやありがたや。初めてのJOIN ALIVE楽しんでます、今日は4時頃に会場に来て、そこからいろんなアーティストのステージを見せてもらったけど、ほんっと最高のフェスだね!と。初めてで、こんな大事なステージに立たせてもらえてうれしい、最後まで楽しんでいってください!つってました。

続いてCALL ME。おでんでもセトリに入っていたし、当たり前だけど吉井がソロでライブをやるようになってからたくさんたくさん聞いてきた曲なので、まさかの、とか、レア!みたいな感慨はない、ないけど、この日のCALL MEはよかった。とてもよかったです。照明が最初ミスったのがちょびっと残念でしたね。途中、あれっ声が出にくいのかなと思ったところがあったけど(ご本人によれば「タバコをやめて声帯がビックリしている」そうですが)、嗄れているとかではまったくない感じだった。I LOVE YOU が灰になる、のあとの声がとてもよく伸びていて、空を見上げて歌いきった姿になにということではないのに胸が熱くなった。それに、この曲を聴きたいと思ってる観客の多さを肌で感じたなー。間奏の前にひときわ大きいうわあっという声があがったのも印象的でした。

ALL BY LOVE、これはもうなんとなくウブちゃんを注視!みたいな感じに自分の中でなってきつつあり、そして今日も間奏の前にこのときだけウブちゃんが前に出てきたのだ!うおーん!かっこいい、ほんとかっこいい、そのあと後ろに下がって佳史さんを煽るように弾き倒すところもめちゃかっこいい!!吉井がこのときやっとコートを脱いで、それも片方だけ腕を通した形になってて、アウトロでそのコートをぐるんぐるん回した挙げ句マイクスタンドに引っかけたんですよ!うお!新たなスタンドプレイ!とか思ってごめんなさい(もう病気)。

ニューソング、と言って点描のしくみ。いやもう私、個人的に舌を巻いたというかそういう意味ではこの十数年巻きっぱなしなんですけどね!この曲、サビがちょっとディスコ調でそこはこういう沢山の人と踊りくるうのがすごく絵になるなーとそれはおでんのときにも思ってたんですけど、間奏がちょっと長いうえにつらっと聞くと起伏がない感じになって、そこの間がもたないなーっていうのを思ってたんです。そしたらライブでやるの2回目にして、前回ただステップ踏んでるだけだったその部分にあの絶妙フェイクとoioiのコール&レスポンスを入れて観客のボルテージを上げていくっていう、お前のそのライブ勘って、何!と改めて思いました。すげー。やる度にもっと技を入れてきそうだよアレ!

アンコールのとき、ギター用のマイクスタンドが用意されたので、いやもう私の心はひとつですよ。吉井あの形のやつ使わないもん!もん!って誰に言っているのか。吉井が出てきて、どうもありがとう、って言って、ふと後ろの芝生ゾーン(でおそらくは帰り支度している人)を見て、「まだ帰らない方がいいよ(にやっ)」あーーキターーぜったい来るーーこれは来るーーー!!そして始まる「やさしくなりたい」のイントロ。しかし、すぐ出てくるのかと思ったのに一番はまるまる吉井が!歌ったのであった(笑)しかもおでんのときは割とちゃんと歌ってたのにすんげえ歌詞ガン見してたね…照れてたの?そして二番に入るところでもちろん!アコギを抱えた斉藤和義御大のご登場でございます!お帽子つき!せっちゃん用のスタンドが最初合ってなかったのでしょう、吉井がそれをちょこっと直してあげて笑い合う優しさライセンス。しかし、なんだ、あれだ、どれだ、二人並ぶとあまりに絵になりすぎてどうするどうするこれどうするみたいな軽いパニック状態(私が)でしたよ実際。なんかこう…吉井がステージの上で誰かをもてなそうとしている姿勢というのでしょうか…そういうのあまりにもレア…とか思いつつ飛びはねておりました。「地球儀を回して」の入りをおもいっくそ間違えたね吉井ちゃん。せっちゃんがちがうちがう、か、まだまだ、か言って笑ってたねふたり。いい光景だったなあ。せっちゃんをなんども「酒くさい!」と言っていた吉井さん、せっちゃんはあろうことか自分のことを「鬼束ちひろです!」と言い、つられて吉井も「鬼束ちひろです!」鬼束さんの去年のステージングがバックステージで話題だったとみた!だってフラカンも鬼束さんの話題出してたもんね!

ひょこひょことお辞儀しながら去っていくせっちゃんを見送ってはー満足、と思っていたらあれ、なにか聞き覚えのあるイントロが!え!フェスのアンコールって1曲だけかと思ってたヨ!もちろん、もちろん、LOVE LOVE SHOWとなればこの人でしょう!で、おねえさああああん!!と民生登場!!ぎゃーー!この時の後ろからの猛烈な押し!すごかった!私完全に肩掴まれて上に乗られてた!最初民生がまるまる歌ってて、吉井ちゃん下手の端っこのほうにきてほらほら民生さんみなよ、みたいにしてたのかわいかったです。間奏のとき民生がおねえさーーーん!!おねえさんをたいせつにーーー!ってもう、イミフ!相変わらずDメロの入りで息の合わないふたり!そして笑っちゃう民生せんせい!でも歌い始めるときれいにハモってくれる民生せんせい!あー可愛かった、そして吉井ちゃんが「奥田民生大先生――!」って紹介してたので笑いました。さすがぼくらの先生ちゃん!

そして最後になんともう1曲、FLOWER。なんというてんこもりのアンコール!やーでも、さっきラブショーでみんな完全に心がぱっかーんと開いてる状態だっていうのもあるんだろうけど、フェスのしめくくりに相応しいナンバーでした。観客がサビで大きく右に左に揺れる姿、じんときたなあ。最高のフェス、宇宙一のフェス、また来年会いましょう!ってさ!吉井ちゃん!!

みんながはけたあと、マウントアライブの山本さんが朝一と同じように挨拶に出てこられて、こんな風に最後を飾ってもらえてうれしいです、吉井和哉さん、奥田民生さん、斉藤和義さんにもういちど大きな拍手を、ってちょっと噛み気味に言った後「うれしすぎて噛んじゃいました」って照れ笑いされてたのがほんとに嬉しそうでこちらこそありがとう!って思いました本当に。この夏このフェスに賭けた私も胸いっぱいの楽しい楽しい時間でした。本当にありがとう!!